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『ピンピンコロリ』はクチだけか? [終活]

巷の高齢者の間では、『ピンピンコロリ』という言葉が持て囃(はや)されているようです。

かく申す私自身も、『ピンピンコロリ』をこのブログで何度か使っています。



しかし近頃はやりの『ピンピンコロリ』は、何かが違うように思えて違和感を感じます。

本来ピンピンコロリとは、元気な人がある日突然逝ってしまうこと。


喩えて云うなら、勇猛果敢に出陣した武将が、敵に討たれてしまうとか・・・

まぁ今の世の中それはないでしょうから、交通事故で突然無くなるとか、仕事中クモ膜下で憤死するとか、飲んで騒いで勢い余って息絶えるとか・・・そんな事じゃないでしょうか。

高齢者で云えば、普通に暮らしていた老人が、ある朝起きて来ないから起こしにいったら亡くなっていたとか・・・・でしょ。



今、『ピンピンコロリ』を切望?する高齢者たちは、お見かけしたところ『アンチエイジング』とやらに精を出し、些細なことでも最新医療を受けて健康を維持して、なるべく長生きしてからのち、鬼籍に入る”死に際”を求めているように思えます。


もしそうだとすれば、健康診断だとかその後の通院投薬だとか、挙句に手術だとかの類いの”延命措置”に執着するのは、ピンピンコロリを願う生き様とは何かが違うように思えます。


病に冒されること自体、すでに『ピンピン』ではないと思いますし、生に執着すれば、『コロリ』に対する覚悟はないような気がします。


それは数多の生き物の中で、恵まれている現代の人間だけに許される贅沢ではないでしょうか。

他の生き物の多くは、子孫を作ったとき、或いは子孫を作れなくなった時、さもなくば自分で食料を調達できなかった時点で、”死”は訪れます。


長寿を望む目的も理由もあるでしょうし、周囲の意向もあるでしょう。


しかし、私は下等な高齢者だから思うに違いないのですが、自分で糊口(ここう)を凌げなくなったら(=稼げなくなったら?)、もうこの世に未練はない・・・・いま66歳9か月としてはそう思います・・・(いずれ私もそのうち、生にしがみつくかも知れないのですが)。





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