粘土が出たー! [工事]
砂浜に面したシーウオール、日本風に言うと「護岸」になるのか。
その工事を始めた。
本来無いほうが良いのかも知れないが、やはり必要だ。
確かに自然のままの海岸線は、残したい。
けれども今回のリゾートでは、立地条件他いろいろな事情で作らないわけにはいかないのだ。
高過ぎず低過ぎず、また中央にボートを収納できるスロープをこしらえる。
厚さ70センチ、地中部分も高波に備え1メートルほど掘り込む。
セッセ、セッセと掘っていく、私は見てるだけ。
百年に一回の天変地異、US-NAVYの襲撃にも耐えるように。
♪ひとは~いし~がき、ひとは~しろ~。
ちょっと意味が違ったか、まあ、いいか。
スコップ1本、ここ掘れワンワン!
しかしこういう仕事をさせたら、今の日本人はフィリピン人には絶対かなわない。
日本人なら、15分で逃げ出す、保障する。
パワーショベルなどあるわけない。
全て人力、ヒューマンパワーだ!
そろそろ深さは1メートル、いいかな~?
お~っと!
な、なんだ?これは。
ね、ねんどだ~!
ワオー!
粘土、あの昔懐かしい粘土だ、ホワイトサンドの下は粘土層だった!
子供の頃、「徳丸田んぼ」の断層から用もないのにセッセカ掘り出した、またある時は横丁にやって来る「カタヤさん」で高得点欲しさに技を競った、はたまた図工の時間にブサイクな灰皿を作った、あの粘土だ。
♪あの~すば~らしい、あ~いお~も~お~い~ちいど~。
アドレナリンが湧いてきたぞー。
むむっ!
しかもこの粘土は、美しいライトグレーだ。
オオー、きめも非常に細かい!
さぞかし名のある粘土様なのか!
粘土の事など何も分からないくせに、私は勝手に想像する。
ヨッシャー、やるぞー。
こうなったら、ビーチリゾートなんか作るの止めて、この土地に登り窯を作ってですねー、この粘土様とヤシガラの炭を使い焼き物を作る。
唐、朝鮮から陶芸職人を拉致してきて働かせ、青磁の焼き物を大々的に作り、あのマイセンなんかも凌駕してやる!
名前はそうだ、「信楽(シガラキ)焼き」ならぬ、「ヤシガラ焼き」だ!
ガッ、ハ、ハ、ハ!
こいつは春から縁起が、いいわい。
ひとりで粘土をワシヅカミして興奮していたら、犬にオシッコをかけられそうになり、ふと気がついた。何人かのスタッフが、手を止めて私を見ている。
「ボスは土にぎってニタニタしてる、とうとうイカレチャッタ」、と思っているのか。
私はこれはヤバイと感じ、おもむろに粘土を捨て手を海ですすぎ、タバコを出して火をつけた。
ものども、働け~。
しかしこの粘土、将来的には利用できるといいな。
陶芸教室とか・・・ダメだ、またフラッシュバックが起きそうだ。
(「徳丸田んぼ」に「カタヤさん」ご存じない方は検索で。)
皆様、良いお年を!
トムソーヤへの書き込みありがとうございました!
大変そうですけど、楽しそうですね。伝わってきます
いいですねぇー!ヤシガラ焼。
次のフィリピンツアーではそれで食事が出来ることを期待してます^m^
by tomsawyer シン (2008-01-03 10:20)