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翠富士がMVP [大相撲]

先の大相撲・名古屋場所(2023年3月)、正直に申し上げてあまり面白くはありませんでした。

毎日毎日、結びの一番まで、幕下の相撲を見ているような場所でした。

別にお金払って見に行ったわけではないので、大きなことは言えませんけど。


ひと口に言えば、「役者不足」です。

何十年ぶりだか忘れましたが、大関・横綱不在の異常事態。

優勝したのが、無印の霧馬山とは・・・

(”平幕優勝”は近頃珍しくはないですが、それは、滅多にないからこそ面白いのです)


私の贔屓の『鉄人玉鷲』も、今場所はなぜか足が前に出ない、で、わずか3勝のみ。




WBCじゃないですが、もしMVPを名指すとしたら、私は翠富士の名を挙げます。

1年前からこの関取に注目していますが、あの身体です。

あんな小兵⁽失礼!⁾で、真っ向勝負の”正攻法”のみと云う取り口は、凄いことだと思います。

そして今場所は、初日から10連勝の偉業。

あとの5番は、『欲』が出てしまったのか、経験不足からか全敗でしたが、それはそれでイイです。

アッパレです。


来場所、照ノ富士と貴景勝が元気に出てきて、土俵を引き締め、盛り上げてくれるよう期待します。


しかし、横綱・大関が一人もいない場所が、こんなに寂しいとは思わなかったです。

そのつまらない場所を盛り上げたのが、翠富士です。

ですから優勝は霧馬山ですが、もしMVPがあれば、それは翠富士だと思うのです。


それから、あとひとつ。

通常なら、千秋楽は北の富士さんが解説に出てくるのですけど、今場所は舞の海さんだけでした。


北の富士さんが、病気でなければいいのですが・・・心配です。

北の富士さんの解説は、今や ”名物”ですからね。




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貴景勝おめでとう! [大相撲]

結果、貴景勝が大関の重責を果たし優勝しました。

おめでとうございます!

ご本人も安堵したでしょう。

今場所の貴景勝は、ぶちかまし突き押しの一辺倒でなく、左差してからのすくい投げで、幾番かモノにしました。

横綱に向けての大きな進歩、いわゆる『引き出し』を増やしました。

ただ、来場所からは対戦相手も研究してくるでしょうから、綱取りは何とも言えません。


貴景勝の場合は、手も短いし、相手にまわしを引かれたらもうお終いという弱点があるので・・・・

今後は前まわしを取るとか、ハズ押しを磨かないと・・・



いちファンの感想ですが、大関は今年中に一人二人は出ると思うのです。

しかし、横綱となると、その任に堪えられる人材は、現状ではいないような気がします。


まぁ、序の口や序二段に将来有望な大器が出てきましたので、何年か先には盛り上がるのではと思います。


それまでは、『戦国時代』は続くのではないでしょうか。

嘗ての、栃若以降続いた、強い横綱が割拠した大相撲の全盛期は、まだまだ先の先のことなのか、それとも、もう来ないのか・・・











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土俵は締まらないけど、見応えはある [大相撲]

横綱不在にひとり大関では、土俵は締まりません。

けど、『下剋上』というより『群雄割拠』、『我こそは・・』と云う風で、(私が相撲好きのせいか)今場所も面白いです。

まだ今日明日の取り組みがあるので、千秋楽誰が優勝するか、分かりません。

阿武咲、琴勝峰の優勝もありですが、平幕優勝にはそろそろ飽きが・・・・


かといって、貴景勝が今日明日勝って、大関の意地を見せるかと云うと、どうも既に目一杯のようで、疲れが見えます。


となると、TV桟敷のファンとしては、3人とも今日勝って巴戦が、しかも先場所のように一発で決まらない、2巡・3巡なんて、見てみたいですね。

しかも、うち2人は押相撲ですから前代未聞、嘗てなかった勝負となります。

さて明日午後5時半、笑うのは誰でしょうか・・・・


鉄人玉鷲の活躍も、私は心底凄いと思います。


ですが、相撲好きとして、若く人気のある格好良い大関、横綱を待望いたします。

相撲という国技のためにも。





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28年ぶりの巴戦でドラマが [大相撲]

猫も杓子も『サッカーファン』になって騒いでいるさなか、大相撲九州場所は、28年ぶりだかの、”巴戦”になりました。

貴景勝 VS 高安 VS 阿炎、誰も予想しなかった顔ぶれとまでは言いませんが、今場所は、団栗の背比べで、若干、面白みに欠けていたので、最後の最後に巴戦とは、相撲ファンへの天からのプレゼントでしょう。

結果、一回りで決まり、阿炎が棚ボタの初優勝を拾いました。

あの元気で切れ味のある解説をする、阿炎の錣山親方、体調を崩して入院しているとか・・・

愛弟子の優勝を土俵下で見れず、残念でした。

早く回復して戴き、辛口解説を聞きたいものです。


高安は実力はあるのに、どうしても優勝の芽が出ません。

しかも、巴戦で脳震盪を起こして倒れこむとは、云っちゃ悪いですが恥ずかしいかも。

数えたわけではないですが、高安が13日目以降まで優勝に絡んだのは、10場所ではきかないはずです。

必ず寸前で涙を呑む。

失礼ですが、なんか”お祓い”でもしたほうが、とか思ってしまいます。


貴景勝、今場所は吸引治療?の跡だらけの背中で奮闘しましたが、どうもいまひとつ・・・

高安と貴景勝、当然クチにしないでしょうけど、身体はあちこちボロボロなのだと思います。

力士の立ち合いの圧力は、一般人ならぶっ飛んで即死するほど強いと言われますので、云ってみれば”因果な商売”ですね、不謹慎ですが。

そこへ行くと、阿炎は若いせいもあるのでしょうが、『天然』?というかなんというか、影が無い、見えない(実際は苦労もあるのでしょうが)ですね。


さて、次は初場所、楽しみです。




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高安! あれじゃ、玉鷲に勝てないぞ [大相撲]

以前、そして先週(↓)も記事にしたように、今場所の玉鷲は強かったです。


https://t2mary.blog.ss-blog.jp/2022-09-16



まずは玉鷲関におめでとうございます!



思うのですが、今のままでは、高安の優勝は難しいです。

今まで何度も優勝を争ったのに、一度も賜杯を抱いたことがない。


高安関が稽古熱心なのは、相撲ファンなら誰でも知っています。

しかし、いつも思うのですが、仕切りの表情が良くないです。

『いやだな~』

『めんどくさいな~』

『何でこんなことしないといけないの~』

『やる気ないな~』


と云う態度に見えてしまうのです。

もちろん、実際は勝つ気満々なのでしょうが、”勝負”するなら、死力を尽くすという気概を、態度や表情にして前面に出すべきだと私は思うのです。


(あれだけ恐い顔と身体しているのですから、『オマエ~、ぶっ壊すぞ!』=例えばですが=そのくらいの表情で仕切れば、勝ち星は増えるのでは・・・)


今日は千秋楽の、しかも優勝のかかった一番で自分が星ひとつ負けているのに・・・あんなやる気のない(ように見える)仕切りは、見ていて気分が悪くなります。

たとえ作戦やフェイクだとしても、やってはいけないことでしょう。



あのような表情で仕切りを重ねるのは、相手に対して、ファンに対して、相撲という伝統の神事に対して、失礼です。

演技する必要はありません。

自分の気持ちを、態度や表情に素直に出せば良いだけです。


高校野球や、他のすべてのスポーツに学ぶべきではないでしょうか。

『古い』と言われるかもしれませんが、「絶対に勝つぞ!」という気迫を仕切りに見せてほしいのです。

きょうの高安は負ければお終いの、背水の陣だったので尚更です。



一方、玉鷲は引き締まった表情で、自信と気力を感じさせ、厳かに仕切りを重ねていました。


立ち会う前から勝負は決まっていた・・・と私は思いました。



横綱の照ノ富士が途中休場し、3大関がだらしない今場所を、37歳10か月の玉鷲が引き締めてくれました。


ありがとう!


今、優勝インタビュー見ています。






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鉄人だ 玉鷲! [大相撲]

半世紀以上の相撲ファンです。

以前書いた贔屓の力士の一人、玉鷲が今場所も元気です。

一昨日の照ノ富士に続き、昨日は貴景勝を土俵に這わせました。

37歳!

ホテルマン志望の大卒、相撲を始めたのは20歳とか・・・この経歴だけでも信じられない異色のモンゴリアン力士です。


近頃の力士には、当たり前の肘・膝のサポーターやテーピング。

そんな見苦しい姿は、玉鷲にはほとんど見られない。

怪我には無縁の、”鉄人”だからでしょう。

身体のハリも、とても37歳の力士とは思えませんね。

何より、顔と身体から、性格の良さがにじみ出ているように感じるのは、私だけでしょうか。

『勝てば官軍』とは言え、(誰とは言いませんけど)取り口の狡さ、小賢しさは、力士でも顔や態度に出ています。


家庭を大事にして、モンゴル力士のコミュニティーとは、距離を置いている⁽らしい⁾?との評判も好感度ありです。

かつて、朝青龍や白鳳が君臨していた頃、『モンゴル共済組合』は大相撲を詰まらなくしたと個人的には思っていますから。


だいたい、ケガと無縁というのが信じられませんね。

相撲に限らず、ハイレベルなところで戦っているアスリートは、口には出しませんが、100%と言っていい位、身体に故障や爆弾を抱えているものです。


大相撲という『格闘技』で17年やって、痛いところがない?のは異常です。


今場所というより、今後が非常に楽しみな ”鉄人玉鷲” です。

さぁ~て、今日はどんな相撲を見せてくれるかな。















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『ワカタカカゲ』・・もう、カムなよな [大相撲]

大阪場所、千秋楽、終わりました。


若隆景関、優勝おめでとうございます。


新関脇の優勝は、86年ぶりだそうで・・・


しかも小兵力士です。

ただし、ただの小兵ではない。

真っ向からぶつかり、崩して押し込み勝っていく、正攻法です。


嘗ての”千代の富士”とまではいかないにしても、抜群の足腰と体幹を持っているようです。


若隆景が名を挙げて来た過去数場所、数多のアナウンサーが『ワカタカカゲ』という名前をカンでいました。


(まァ、近頃のアナウンサーは、学歴・容姿優先のようですから仕方ないか)



今場所ライバルとなった高安。

同じようにフィリピン人母を持つ御嶽海が、先場所優勝し、大関に昇進したのも、良い刺激になったのかも知れません。


頑張りましたが、しかし・・・最後は兄弟子の”稀勢の里”譲り?の、脆さ・弱さが出たように、個人的には感じました。


ふた回りも、み回りも身体が小さい若隆景に、気力と技で圧倒されてしまいました。


最後は背中を向けた挙句、這いつくばるように倒されてしまいました。

無様な負け方でしたが、勝った力士を誉めるべきでしょう。


若隆景、今後楽しみな力士です。


事と次第?によっては、近々、久々の”小兵大関”  アリですね。


だいたい近頃の力士は、物理的な『重さ』に頼りたいのか、無駄な体重を付けすぎ。

だから故障も多い。


身体の大きさではなく、相撲本来の”技”を磨くべきでは・・・


と私はTV桟敷で思うのです。






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”照ノ富士優勝と世界のHONDA [大相撲]

九州場所、遅ればせながら照ノ富士関 優勝おめでとう。


小学生の頃から尊敬している人物に、本田宗一郎氏がいる。

戦前の静岡の鍛冶屋の息子。

型破りで強烈な職人?キャラで『オヤジ』として、”本田技研”を立ち上げ、現在に至る ”世界のHONDA” となした。


氏は独特な名言を数多く残しています。

その一つ。

『人類の歴史の中で、本当に強い人間などいない。いるのは弱さに甘んじている人間と、強くなろうとしている人間だけだ』




私は弱さに甘んじてきたほうですが、今のスポーツ界で『強くなろうとしている』典型は、大谷翔平と照ノ富士・・・まあ他にもいるでしょうが。


大谷選手は云わずと知れたMLBのスーパースター、『100年に1人』の逸材。




私、60年来のTV桟敷ファンですが、褌を絞めての相撲経験はありません。

したがって、以下は素人考えです。


復活後の照ノ富士は、上半身と下半身が別々に動いているように見える。

相手の力を、上手く上半身で逃がし相撲を取っている。

下半身が崩れず腰がブレないから、見ていて負ける気がしない。

だから相手力士は、照ノ富士の腰を立たすか崩さない限り、勝ち目は無い。




照ノ富士にひとつ文句?をつけるとすると、あの両ひざの大仰なサポーター。

無くても勝てそうな気がしますが、ケガ予防?

しかし、土俵入り披露の時も外さないとは・・・・・分からない。


晩年に至り同じようなサポーターをしていた安美錦の場合は、年齢的にやむを得ないと思っていましたが、30歳の横綱としてどうなのだろうか。


以前は、サポーターは無論テーピングさえ一切しなかった遠藤でさえ、近頃はテーピングを常用しているので、時代なのでしょうか。


例えば、フル装備のアメフト選手とラグビー選手がぶつかり合えば、吹っ飛ばされるのがラグビー選手なのが容易に想像がつく。

あの大仰な膝サポーターが「戦闘力」をアップさせているとすれば、”身に寸鉄を帯びず” 力と技を競う、という大相撲のポリシーに反する可能性も出てくる。


力士に知り合いは居ないので、真偽のほどを聞くことはできません。








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最凶の関取:白鵬 [大相撲]

(『白鵬ファン』という人も居るので、以下はあくまで私個人の思いということで)



見ているだけでハラが立って仕方ないので、書くともう、どうなるか分からないので、以下の引用で勘弁です。



『白鵬には愛想が尽きた』・・・by 北の富士

【北の富士コラム】白鵬には愛想が尽きた…44回も優勝してもまだあのような汚い手段で優勝したいのか:中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp)




『・・・それが生き方だから仕方がない』・・・by 北の富士

【北の富士コラム】誰の忠告も通じない白鵬、それが生き方だから仕方がない しかし、これだけは言っておこう(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース




『伝統や価値観が壊れてしまう』・・・by 舞の海


舞の海氏「歴代の横綱たちが守ってきた伝統や価値観が壊れてしまう」白鵬の奇襲 - サンスポ (sanspo.com)




上の青字部分を検索かけるとURLが出てくる(ハズ)です。




TVの大相撲放送は、ほぼ毎日内職しながら見ています。


ときおり番組の途中で、古い懐かしい取り組みのビデオを流してくれます。


昔の白黒やカラーのフィルムもあるし、つい最近までのビデオまで。



私60年くらい前から相撲をTV観戦していますが、嘗ての取り組みを見ていると、古ければ古いほど相撲に”品格”があったように感じます。


それらに比べれば、白鵬の相撲はまるで「チンピラのケンカ」のように見えて、誠に不快です。

我が国の相撲は、600年以上前から、五穀豊穣を祈念する”神事”として各地に存在しました。

天を畏れ、対戦相手を敬い、”心技体”を鍛え、八百万(やおよろず)の神の前に、正々堂々とした戦いを捧げたのです。



この稿の冒頭のタイトル「最凶」の「凶」は、凶悪の凶、凶暴の凶、元凶の凶でございます。


『他の力士が不甲斐ないから』という見方もございますが、白鵬の取り口や土俵態度に対抗していたら、もうそれは相撲じゃなくなります。



蛇足ではありますが、白鵬は、大谷選手の爪の垢でも煎じて呑めばいいのかも。



以上まったく私見です。







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闘う照ノ富士・戦わない白鵬 [大相撲]

始めに、

「照ノ富士関、おめでとう!」



言うまでもなく、”相撲”は日本古来の伝統行事であります。

現代においては、同時に格闘技、つまり強さを競い合うスポーツという一面も持ち合わせています。



3月場所の照ノ富士は強かったです。

まぁ『強い弱い』は相対的な言葉ですから、他の力士が弱かったとも言えますけどね。

2・3番、少々強引な力まかせの勝ちもありましたが、逆に、膝をかばって無理をしない負けもありました。


ただ総じて、『ここぞ!』という一番では”絶対に勝つ!”という強い気迫を、TV画面からでも感じました。

(『名勝負』とは、両力士が”絶対に勝つ”という、強い意志を持った時に生まれると私は思っています)


今場所は、ともかく勝ちにいく気力の強さが、現3大関を上回った結果の3度目の優勝だと思います。

一度は”地獄を見た男”の強さが光りました。




個人的には、今後の照ノ富士に、気になる点がふたつあります。


・膝サポーター・・・どう見てもデカくブ厚く、何やら中にゴチャゴチャ入っているようです。あの特注サポーターなしでは、勝てないのでしょうか?
万一、膝に不安のある他の力士がマネするようになると困ります。
本来は褌(ふんどし)一本、寸鉄を帯びずハダカで戦うのが相撲でしょうから。



・まだ何かある・・・私は易者ではありませんが、照ノ富士を見ていると「この人には、また大きな困難が起こる」ような気がしてなりません。
杞憂と云うか、間違いであれば幸いです。




いっぽう、戦わない大横綱:白鵬ですが・・・。

・・・・・・・・・・ダメです、書けません。

私だけかも知れませんが、今この人については悪口しか今は書けませんので、止めておきます。

一点だけ、白鵬にぜひ聞きたいことがあるのですが・・・


鶴竜の引退をどう受け止めたのか?・・・・な。

大相撲でメシを食っているメディア関係で、勇気のある人。

誰か、白鵬に問い糺(ただ)していただけませんかね。


協会にも責任はあるでしょう。


相撲協会は❝公益財団法人”ですから、私には、相撲協会にも白鵬にも、身を正す義務があるように思えます。





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