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弁慶の泣き所を補強 [プレジャーボート]








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これがウチの“弁慶(BENKEI)”です。

3年前、近所にセカンドハウスを持つ人から、ミンダナオ島で作られた木造のプレジャーボートを買い取り、私がダイビング用に艤装し直し、120キロのFRPの多層張りとステンバーで船底を補強した“T2ゆかり”のフラッグシップ(旗艦)です・・・小さいけど。

去年1シーズン使ってみて、弱点ならぬ“弁慶の泣き所”が見えてきました。

船底の頑丈さは“弁慶”の名に恥じない頑丈さですが、それに比べるとデッキが弱い。
もともとクルージングや釣り用で作られた船ですので、重い器材付きタンクを『ドシッ!』と置くことは考えていないのです。

デッキはいわば武者の鎧(よろい)です。

戦に鎧は大事です。

ユミちゃんに手伝ってもらい、デッキを頑丈にいたしました。



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思い切りよく、バウデッキの板を全部剥がします。


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作業の要所要所でマリンエポキシペイントを塗っておきます。


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補強の木を入れ、またエポキシペイント





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デッキ用の板(以前の2倍の厚みです)をカット。





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形をとり、取り付け前にも、2度エポキシペイントを塗る。
この国の防水コンパネも、低品質ですから、目に見えない部分でも、何度もヤスリ掛けとエポキシペイントで、補強と防水をしておいたほうが良いと思います。


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発泡スチロールの浮力体をタップリ仕込み、エポキシ接着剤と多めの銅釘でパネルを打ちつけ、さらにマリンエポキシペイント仕上げ。





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緩衝材のラバーマットを貼り、そのあとロープ用のステン金具などの艤装を固定する。

同等作業でスターンデッキとトランザム周りも補強しました。
(写真アップが大変ですので省略です。)


あとは掃除するだけ。

ユミちゃんとロースにお願いしました。






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バウハッチから日焼けした顔を出しているのが、ユミちゃんです。




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生まれつき黒いのがロースです。




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掃除のためキャビンの床板は外してあります。
奥様Mも様子を見に来ました。
奥様Mは、いつも出来上がった頃に見に来るのです。





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弁慶の泣き所の補強と大掃除、終了です。
チョコチョコと小刻みに作業しましたので、これで2週間かかりました。

今年のダイビングシーズン、この船で戦います。

遠征や大人数様は、大きなバンカーボートチャーターとなりますが、近場や少人数ですと目立つ“BENKEI”が快適です。










弁慶復活まぢか!(マジか!) [プレジャーボート]






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昨日、28日正午のT2の海です。
快晴ですが、3日前まで荒れた影響でまだ少し濁りが残っています。




8月26日のブログで、“BENKEI号・受難”を報告いたしましたが、いつまでもクサッテいるわけにはいきません。
昨日より船体の傷の修理を始めました。
BENKEI=弁慶は、グラスファイバー船ですが、木造船をグラスファイバーで3層コーティングした船です。
中に芯のように木材が入っていますから、普通のファイバー船のように衝撃で割れる事はまずありません。
しかも不沈構造にしてあります。
私の考えた“弁慶”という名乗りは、ダテではないのです。
此れしきのことで挫(くじ)けません。

不肖の身ではありますが、私とて同様です。
男一匹、フィリピンでやっているからには―――奥様Mや皆々様のお世話にはなっていますが――― ヘコタレルわけにはいかないのです。

世の中は、有史以来、いままでもこれからも弱肉強食です。
強いものが勝ち生き残り、弱いものは負け死に絶える、世界は単純明白です。
そんな世界だからこそ、なおさら、助け合い、自己犠牲や憐憫(れんびん)の情、弱きをたすけ強きをくじく心意気に価値があるのだと思います。

とまあ、やや大袈裟になってしまいました。
お客様にはご迷惑はお掛けしないですみそうです。
どうぞ、こぞってT2にお越しくださいませ。

われらT2一家(含むユミちゃん)、たいていの事には負けませんぜ。

今朝も晴天なり

空も海も綺麗

空気がうまい!










“BENKEI”の受難 [プレジャーボート]




きのうは1日台風11号の影響で風が吹きました。
ラグンデ村の海は、台風の場合、陸風(西または南西)になりますので波立たず穏やかです。
衛星天気図を見ると11号12号とふたつあります。


なんか今年は、台風が教科書的に発生する年、台風の当たり年のようですね。


さて、書こうかどうしようか迷いましたが・・・先日ウチの船“弁慶”にアクシデントがありました。
長くなりますので詳細はさておき、船外機(エンジン)と船体の一部を破損しました。
原因は、操船していたボートマンの不注意と無知が80%、あとの20%は運が悪かったと言えなくもありません。
船体のほうの修理は、ユミちゃんと私で何とかなるでしょう。
船外機は、部品交換もしくはアッセンブリー交換が必要で、相当なお金と時間がかかります。
ここはフィリピンですから、パーツを探すだけでも至難の業です。

“弁慶”は、2年ほど前に作りかけの木造船を買い、半年手塩にかけてダイビング用のボートに改造し、本格的に使い始めたのは今年4月からです。
船外機も新品を購入し、やっと慣らし運転を終えたばかりの、云わばこれからという状態でした。

経済的損害も痛いし、これから掛かる労力と手間ひまもシンドイですが、私にしてみれば、愛艇の損傷は、自分の子供を怪我させられたような気分です。
TUNAMIのような自然災害で船を流されたならスッパリ諦めますが、これは人災、油断とミスです。
当のボートマンは、何ら責任は取りません、もちろん。
というか取れるワケがないし、善し悪しで言うのではなく、そもそも自分のした事に責任を負うという思考回路そのものがない人が、この国の多数です。
感情的に叱り飛ばしたところで、今さら何のメリットもないし、学ぶ気のない者を教育・指導しても無意味です。
そもそも自分に非があるとは、認めない人が多いですから、失敗から学ぶとか、スキルの向上とか期待できません。
通常の給与を払い、普通に朝・昼・晩めし食べさせ帰しました。
しかし、この程度の事はこの国で起業している者にとっては日常茶飯事のことです。
もっと凄いというか、この場に書けない様な酷い話を、残念ですがたくさん見聞きしています。


今日はネガティブな話で、気分を害されたかもしれません。
私見として、今までも述べていますが、この国は普通の日本人にとって移住したり、ビジネスを始めるような場所としては、必ずしも良い選択とは言えません。
大むかしは、アジアの中では一等国でしたが、いまや東南アジアの最貧国ともASEANのお荷物とも言われています。
最近の週刊誌では、下のような記事もあるようです。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110825-00000002-sbunshun-int

私としてはこの記事の内容に全面的に同意するわけでもないですが、記事には出ていない他のダークな部分も多々あります。


『フィリピンは、たまに訪れるのにとても良い場所』だとは私も思います。
ですが、普通の昭和以降生まれの日本人のメンタルやフィジカルでは、フィリピンに限らず第3世界で暮らすことは、相当なストレスを伴なうのではないでしょうか。


『じゃオマエはどうしているんだ?』といわれるかもしれませんが、私の場合はきっぱりとしたを理由があります。

第一に、もう後に引けない“背水の陣”であること。
今の仕事は私に合っているし、10数年やってきて、私にも出来ると言うささやかな自信もあります。
しかしこの仕事を日本や他の外国で新たに立ち上げるには、私に残された時間は少なすぎます。

第二に、この国には借りがあるので、お返ししたいと考えています。
ひと昔前に、この国の人たちにお世話になりました。
現在の私があるのもそのお蔭だと思っていますし、実際今もこの国の空気を吸い、食べ物を食べ活かさせてもらっています。
T2という施設に、日本からお客様に来て頂く事によって、村人に雇用の場を提供しその報酬を家族扶養の糧としてもらいたいのです。

第三に、この程度の国といってはナンですが、わたし程度のレベルの人間にはこのレベルの国がお似合い、たぶん私には合っているのでしょう。

まだ他にもわけはありますが、たいがいにしておきます。







弁慶、仕事してます [プレジャーボート]







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ダイビングシーズン到来ということで、我らが弁慶、本領発揮です。
“弁慶=BENKEI”とは言うまでもなく、ウチで半年かけてコツコツと製作した船です。
パラオあたりのクルーザーの様に立派なダイビングボートと較べると、どうも見劣りしますが、私にしてみれば手塩に掛けて作った舟ですから愛着があります。
以前お客様に「アイスクリーム屋さんみたい!」と言われた時は、足元に震度3ほどの揺れを感じましたが、確かにその通りです、認めます。

つまり、肩肘張ったカラーリングより、今の世の中、これでイイのです。
しかし、中国の空母がアジアの覇権を目論み、こんなカラーリングで登場したとしても、私は認めませんが。





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余談ですが、上の写真のように、フィリピンでは小さい子を素っ裸で遊ばす親は結構います。
もちろん貧困層限定ですが、ビーチに限らず、町なかでも見かけます。
個人的には、若くて綺麗なオネ~ちゃんに、こんな格好までいかなくてもせめてエコな生地の水着を着て、T2の前で遊んでいただきたいのですが、こんな田舎のビーチにはその手の生き物は一切、絶対、150%棲息していません。
たまにそういう生き物を鑑賞できれば、目の保養、老化防止、不老長寿?や精神衛生上も宜しいかと・・・・失礼いたしました!






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戦い?終えて、T2帰還間際、『三笠の東郷元帥のように颯爽と?立つ』私めです。





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Cカード講習のお供に。





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ファンダイブの足として。




フィリピンのダイブサイトでは、いわゆる『バンカーボート』―――ダブルアウトリガーを持つ木とベニヤ製の船で、エンジンは日本の中古トラックのエンジンを使用―――が主流ですので、ウチの“BENKEI”は特異です。

更に明確に言うならば、この近海で“弁慶”ほどハデで目立つボートはありません。

そして、それこそが私の意図したポイントであります。







弁慶(BENKEI)の試練? [プレジャーボート]






“弁慶(BENKEI)”とは、云うまでもなくT2所有の船です。

ベースとなる木造船(写真1)を購入して、半年かけてダイビング用のFRPボートに仕立て上げました。





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・・・昨日のことです。
この弁慶で、お客様一人とガイドとしてユミちゃん、エキストラのボートマン、そして船長?として私めの計4人で乗り込みスミロン島にダイビングに出かけました。

この時期としては珍しくアミハン(北⇔東の冬の季節風)が強く、出航するかどうか迷いました。






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写真の左から右に向けて風と波があります。




沖はいわゆる『ウサギが飛ぶ』状況で、波高は1~1.5メートル、風は5~7ノットくらいでしょう。

過去にこんな海況でBENKEIを出した事はありません。

ハッキリ云えばコワイです。

なぜなら弁慶のスペックというか、つまり、どの程度の波風に船体が耐え航行可能か不明だからであります。
気休めにボートマンにどう思うか聞くと『このくらいなら大丈夫』・・・・
しかし、彼にしてもその根拠は当然ありません。
何故なら、彼はBENKEIの操船は今日が初めてですから。
いつものボートマンが休みで、今日初めて雇用した人材です。

私はフィリピンで、ダイビングビーチリゾートの仕事を15年ほどさせていただいていますが、この仕事で、一番怖い、絶対避けなくてはいけない事は事故です。
幸い今まで私は無縁です。
状況を判断し、“止める勇気”が必要です。
全責任は私にあるのですから。
しかし昨日は、「行ける!」という気持ちと『弁慶の立ち回り?』を見てみたい誘惑に駆られ出航しました。






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出発風景、[沖→海岸]の風ではありませんから、ビーチは波が弱いです。


スミロン島まで、凪(なぎ)でしたら11キロで約20分の航程です。
往路・・・・追い風、追い波で、船尾の船外機の頭近くの高さまで波とうねりが押し寄せます。
サーフィンのように、船体を波が押しますから、舵が効きにくく操船が難しい状況です。
船を横向きにされると危ないです。
しかし上手く操船し、40分ほどでスミロン島に着きました。
島の凪いでいる風ウラに入ってダイビングして、一息つきます。

・・・・
そしてダイビング終了して復路です。
島影から出たとたん風と波が押し寄せ、全員波しぶきをかぶります。
今朝方より、更に波風が強くなっています。
波に翻弄され大きなピッチングの繰り返し、波の谷間に落ちるたびに船底が海面でバンバン叩かれます。
島の周囲は流れが複雑で、ここは潮流も強いアゲンストのようです。
予想通りです。
波を賺(すか)しながらびしょ濡れになって40分走っても、スミロンが1キロ弱しか離れません。

また決断を迫られます。

・難しいですが船をまわして、スミロンにひき帰し海が鎮まるのを待つ・・・・

・どこかの岸に着け、お客様とユミちゃんには陸路で帰ってもらい、私とボートマンとふたりでスリリングな波乗り航海を続けて帰る・・・・

・このままT2まで帰る・・・


結局、上の最後の選択肢を選びました。
理由としては・・・・
半年もかけて、船を強くするためにあれだけ考えて、手塩にかけて作った船です。
「絶対行ける!」
信じて(念じて?)いました。
万一転覆しても、バウハッチとスターンハッチに浮力体をタップリ仕込んでいますから、沈没はしません。
水温は28度でお客様とユミちゃんはウエットスーツを着ていて、浮力の確保と保温ができています。
そして国道の走る海岸まで、僅か1キロです。

アゲンストの潮流をやっと抜け出した頃、波高が若干低くなりスピードが出せるようになりました。
不規則な横波や三角波、それと突風に気を付け、ボートマンも上手く操船しています。
あと心配はエンジントラブルです。
エンジンはまだ慣らし運転中ですし、1時間以上の連続運転は初めてです。

・・・・スミロン島を出発して1時間半後。
T2が見え、奥様Mが、『岸壁の母』のように、スロープで佇(たたず)む姿を見たときはホッとしました。
・・・って、私はシベリア復員兵ですか?

別のバンカーボートですが、6~7年前にアポ島から4時間かかって帰ったことがありましたが、今回もスミロン島としては滅多にない長旅です。
弁慶もエンジンもボートマンもよくやった。
計らずも、BENKEI号の航行能力のテストができたようです。
船底形状の割には、安定性や復元力がかなり高く良い船です。
苦労して約80キロのFRPを貼ったので、船底強度もバッチリです。



さて今回のお客様は、私の10年以上前からのお客様です。
フィリピンの海とダイビングをこよなく愛し、年に5~6回フィリピン各地を訪問されています。
ただひとつ、注意点は、このお客様はお供に台風や悪天候を連れてくる?・・・・と言う事です。
今回も、その日まで1ヶ月以上も昼間のシトシト雨は無かったのに、この方がT2に向かったと連絡が入ったとたん、東の空に雨雲が湧き雷鳴が轟き、ご到着直後から雨が降りました。
そしてダイビングすれば、海は大荒れ。

・・・まるで・・・伝説の“竜神様”のようなお客様でございます。
ですがまぁ、結果良ければ全て善し、“竜神様”に感謝です。

しかし、その竜神様に、畏れ多くも、1時間以上も海水の飛沫を浴びせた事は、お詫び申し上げます。








弁慶の化粧直し [プレジャーボート]






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アミハン(季節風)で波ありのT2のビーチですが、ビーチダイブがお気に入りのお客様、波打ち際の荒れをものともせず、毎日潜っています。
当分、ウチのボート“弁慶号”はお休みです。










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2010年バージョン、“BENKEI” (写真は去年撮影)




さて、ユミチャンのブログを見ている方は、ある程度ご存知でしょう。

http://ameblo.jp/ysgysgysg/entry-10797663578.html

来るべきダイビングのベストシーズンに備え、T2の船の“弁慶”の化粧直しをいたしました。

『他人と一緒』『ほかと同じ』というのが、どうも好きでない私ですので、“かつてなかったダイビングボート”がコンセプトです。







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今でも相当目立つボートなのに、この上ナニを・・・という声も少しは聞こえるのですが、勝手にさせてください。


どう転んでも、カッコいいプレジャーボートやダイビングクルーザーになれはしない“BENKEI”―――なにか、sympathy(シンパシー)を感じると言うか、身につまされますが―――ですから。





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購入直後の状態、乗っているのは長男。



元はと言えば、作ったけどもほとんど使っていないという、程度の良い木造ボートを安く譲り受け、コツコツと1年掛けて近距離ダイビング用に改造した船です。
スマップじゃないですが、さらに“オンリーワン”目指します。

さて“化粧”とは、読んで字の如し“化(ば)けて、粧(よそお)う”。

失礼ながら、世の女性達が、とりあえず中身はどうにもならんから、せめて外見だけでもそれなりに綺麗にしようというアレ?―――最近は軟弱な男もすなるようですが―――です。

まぁ、この場はともかく、“弁慶”の外観チェンジです。
塗ッタクリ、塗装です。

しかし、人様があっと驚くような絵をかける私ではありません。
奥様Mしかり、ユミちゃんしかりです。

「どうしよう・・・・」

ユミちゃんに聞いた。

「ミズタマがイイ!」

ミズタマって、あの丸がいっぱいの水玉です。

「・・・・・・」

とりあえず、丸だけだから書くのは比較的簡単・・・・だ。
しかも他に・・・無い・・・水玉模様のダイビングボートなんて。
派手好きなのは、かつて私も年季が入っていた。
ということで決定した。
(注:ユミブログによれば、水玉というよりも昨今は“ドット柄”というらしいのだ・・・勉強になった。)





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まず横っ腹に白のエポキシペイントを塗り、下地とする。
作業者は、最近ペンキ塗りがサマになってきたユミちゃんです。
さらに大小の丸をアトランダムに描いていく。
色は、赤、黄、オレンジ、と暖色系で統一した。





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おしまいに、我が家の家紋を船首に入れた。
これは先祖代々のものだけに、人任せにはできません、それではバチが当たります。
私が自分で、念を込めて書きました。





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全景はそのうち披露させていただきますが、フィリピンのダイビングボートというイメージとは程遠いです。
どちらかというと・・・そうですね・・・

遊園地の乗り物。

例えばコーヒーカップ、あのクルクル回るヤツ、そんな感じです。
“弁慶”と言えば、“無骨”とか“荒々しい”という武ばったイメージがありますので、これは両極端というか意表を突いた意匠です。

全く、我ながら参っちゃいます。

しかし、こんな塗装のダイビングボートは、今までに・・・少なくともフィリピンでは無かったとほぼ確信しています。
そういった意味で、まさしく、“ONLY ONE!”。


さらに計器類風に船舶用コンパス、時計(こちらは安物)を装備いたしました。
(あと乾電池式魚探が欲しい=誰か安く譲って下さい。)

BENKEIをいじるのは、なかなかワクワクもので面白いです。









年末年始の海と弁慶 [プレジャーボート]





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こちらおなじみセブ島南部の片田舎、ラグンデ村の海の家“T2ゆかり”です。


上の写真は、ビーチから見たT2の海側のゲートです。
中央がウチの船“弁慶号”の専用スロープで左右は浜です。
スロープ両側の浜の高さにご注目下さい。





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海から見てスロープ右側。









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海から見てスロープ左側。







北側が高く、南側が低い。
今は、冬の季節風“アミハン”北⇔東よりの風のシーズンで、こうなります。
(4月からは、風が収まりスロープ左右の高さが揃い、ダイビングのベストシーズンが始まります。)

今は簡単に言えば、「ダイビングのオフシーズンだよ」と海が主張しています。
波があり海中の透明度は落ち、船の上げ下ろしが厄介です。
お客様の船への乗り降りも濡れますし、遠出の中止も出てきます。
私共、セブ島南部に来て9年目くらいですが、記憶があっていれば、海の静かな正月は1度だけでした。

しかし以上は、一般論。
相手は大自然、イタズラ好きです。
気まぐれに季節風の吹かない日をつくります。
そんな日はお客様は幸運です。
T2の船、“弁慶”が出陣します。

つい先日も・・・





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手前味噌ですが、“弁慶ダイブ”は実に快適です。




この弁慶、そのカラーリングゆえか、先日。
あるお客様に「アイスクリーム屋さんみたい!」と言われてしまいました。


『ゲッ!』

意外だが・・・確かに的を射ている。

しかし、『武蔵坊弁慶とアイスクリーム』の連想・・・・言い得て妙です。

感心しました、素晴らしい感性!です。

座布団2枚!の価値あり。

実は、私はこの弁慶号、シーズンオフの間に、リニューアルを考えていました。

これではそのとき、無骨で硬派な“弁慶”のイメージで行くか、メルヘンチックなアイスクリーム屋さんで行くか、それとも更に別のコンセプトを選択するか、判断を迫られます。

考える時間はまだあります。

ウチにも他に2人、人材がいますし。

「アイスクリーム屋さん」と決め付けたお客様と遜色ないほど、独特の感性を持ったご存知、ファッションセンス抜群、看板娘の『ユミチャン』。

もうひとりは、言わずと知れた、偉大な奥様Mです。

こんな逸話があります。

ず~っと前ですが、奥様Mがダイブのログブックに海がめの絵を描いていました。
チラと覗くと、あまり亀には見えない、写実とはかけ離れている絵でした。
これは何かの冗談なのかと思いました。
はっきり言えば、5万年前の古代人の洞窟画以下でした。
5歳児並みの出来でした。

人類学的好奇心を刺激された私は、次に、ためしにイヌの絵を描くようリクエストしました。

・・・・胴体に足が4本と頭ひとつ。
「ウ~ム」
確かに数はあっています。
しかし、その絵はその前に描いた亀の絵とほとんど同じでした。
本人に言わせれば、「よく似ているじゃない!」・・・・・。

カメとイヌがよく似ている・・・・・って、常識人の私には、理解しがたいセリフでした。

それはずいぶん前のことでしたが、それ以降今に至るまで、私はその時のトラウマで、奥様Mに『何か絵を描いてもらう』ということをいっさい封印しています。
口が裂けても言えない事のひとつです。


この最強の奥様Mに、“BENKEI号”の船体に弁慶の絵を描いてもらうのです。
するとですね、たぶん、九百年の時を越えて、『武蔵坊弁慶』が怒りにまかせて甦ってくるに違いありません。








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そしてそのまま、武蔵坊弁慶はウチの“弁慶号”に憑依、乗り移って、セブの海を暴れまわる・・・実に痛快きわまりないではありませんか。





ってことは、さしずめこの私は・・・“牛若丸”・・・なんちゃって。









弁慶号の近況 [プレジャーボート]



最近、海況はグッドで安定しております。
先日また、“弁慶号”もダイビングでラグンデエリア、カセレスリーフと2日間使いました。







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まだ慣らし運転中ですが、さすが40馬力、軽くて適度な波切り形状を持つハル(船体)と相まって、かなりスピードが出そうです。








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カセレスリーフからの帰り、ティラーのアクセルを『始動位置=赤三角』までひねると、追い風2ノット参考ですが推定10ノット出ました。
始動位置は慣らし運転中の推奨アクセル開度でして、最高出力の4分の1程度ですから、もしフルにしたら一体どれだけスピードが出るのでしょうか。

トップの写真を見ても分かるように、トコトコ走れれば事足りる近場ダイビング用のボートとしては、見た目のバランス的にエンジンが大きいです。
しかも、セルスタートではありませんから、ジェネレーター&バッテリーもセルモーターも無し、つまりエンジン出力がペラにそのまま伝わります。
2スト2発(2ストローク2気筒)の混合ガス仕様、余計なものは一切付いていないピーキーな船外機です。
いろいろ規準のうるさい日本では、こういう環境に好くないエンジンは過去の遺物かもしれませんね。

慣らし終了したら、ちょっと暴走したい誘惑に駆られます。
これからの時期、季節風が強くなりますから、“弁慶”は使えなくなりますが、4月以降が楽しみです。

T2の秘密兵器“弁慶号”情報は、以下、これまたT2の秘密兵器?である『ユミ嬢』のブログ記事にもございます。



http://ameblo.jp/ysgysgysg/day-20101213.html





“弁慶”出陣! [プレジャーボート]






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(ベールを脱いだ“弁慶”)






ご覧の通りの派手な船です。

わけがありまして、満艦飾に飾り付ける“進水式”が延期状態のT2の旗艦“弁慶”ですが、このたび初陣いたしました。
(進水式の済んでいない船が航行するというのも変な話ですが、ご容赦下さい。)
(弁慶もゴメン。)

お客様の体験ダイビングに“BENKEI”を登用いたしました。

我が陣容は、艇長=私ことオヤジ、甲板員=(他所から連れて来た)〇ゴイの2名で、お客様1名様とスーパー助っ人のイントラ・〇ミちゃんを目的地『カシリス=カセレスリーフ』に運びます。

海上は微風で波高5センチ、早い話がベタ凪です。
弁慶の戦闘力がいまだ未知ですので、波高いとちょっと困ります。
夜間降った雨で、汀は濁っています。



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(船降ろし作業)







まだ手馴れていないため、船台から船を降ろし海に浮かべるまで2~30分かかりました。




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10:50、ラダーを上げて出陣です。
かの有名なダイブサイト“カセレスリーフ”まではT2から飛ばせば3分です。
しかし、まだ船外機が慣らし運転中ですので、ゆっくりと行きます。
40馬力のひもスタートは確かに重いですが、慣れるとそんなに大変ではありません。
私でも両手で引けば難なく掛けられるようになりました。
ばか力の〇ゴイは、片手でブンブン普通に引きます。
カセレスリーフでお客様と〇ミちゃんはダイビング。
ベタ凪ぎで透明度20メートルでしたので、待つのが苦手な私は、ふたりが帰って来るまで泳いでいました。

ダイビング終了後T2に帰還。
昼食後、私が調査ダイブに出まして、そのあと船揚げ作業です。




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降ろす時と同じように木のコロを下に敷き、ウインチで巻き上げます。

この船の上げ下ろしに関しては、更に改善の余地ありと思われます。
無い頭を使って考えます。

何はともあれ、上首尾に初陣をこなしました。
凪ぎのせいもありますが、思った以上に速く快適な“BENKEI”号でした。

秘めたポテンシャルは、高そうです。








丸太作り [プレジャーボート]




突然ですが、奥様Mと別れました。
と言ってもそれはブログの話でありまして、奥様Mあっての私ですから実生活ではありません。
あしからず。


http://t2y-lagunde.blog.so-net.ne.jp/


上のアドレスです。
『毎日アップ目指しま~す!』
とか云ってますが、できるわけないだろ~!この~ォ!




さて、角材を丸めて、丸太=ボート用のコロを作る。

ヤル気になれば、そうたいした作業ではありません。
ヤル気になるまでが、私の場合、手間がかかる事がある。
優柔不断という人がいるが、それは誤りであります。
私の場合、何か成そうとするとまず作戦を考え、段取りを練り、頭の中でイメージトレーニングというか、シュミレーションをします。
さらに、計画の問題点を探り対応策を練ってから、『ヨォ~シ!』と気合を入れて、初めて事に取り掛かることが多く、言い訳として、優柔不断とはちょっと違うぞ、と私は言いたいのであります。

ウ~ン、やはり・・・・いいわけでした。
簡単に言うと、年のせいでコシが重くなっているんでしょう、きっと。
いま腰痛だし。

さて、四角いものを丸くする、角材を丸太に、チョロイもんです。
ウチには文明の利器『プレーナー』つまり、電動カンナがあるのです。






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自己流ですが、4角を8角形にするつもりで角材の角を落として(削って)いく。
そして新たに出来たより広角の角をさらにつぶす。
これを3度もすれば円の4分の一が出来ますので、4つの角で円、つまり丸太の完成です。
膝上ほどの高さの作業台があればずっと楽なのですが、わざわざ丸太4本のために作業台を作るのも面倒です。





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先天性器用貧乏の私の場合、丸太1本あたり、実働2時間で完成できるのですが、2時間作業するとその後20分は腰がストライキを起こし、次の1本にいけません。
2日がかりで2本やっつけたところで老兵は去り、あとの2本をスーパー助っ人のY嬢にお願いしました。





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キュートな見た目によらず、こういうガテン系な仕事も興味があるようで、まだ本業(ダイビング)の少ないウチとしては助かります。





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“スンダン”=山刀を持ってポーズ!
かなり怪しい格好です。





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イスラムの女闘士は電動カンナは持っていませんから、ゲリラではありません。
ごく普通(?)のスキューバダイビングのインストラクターでございます。

稿の末筆ですが、2年半前に電動カンナを寄贈していただいた埼玉のS様に感謝いたします。
S様、大変ありがとうございました。
カンナも活躍しています。





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