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雉⁽キジ⁾が・・・歩いていた [スロージョグ]

いつもの朝のスロージョグ、キジがいました。

進行歩行の左、広々とした休耕地の雑草の中。

(その向こうは普通の住宅地、家々がびっしりと建っています)


距離は、私から5m~10mの間を。

私に気が付いても、彼(=オスでした)は逃げることもなく、歩を早めるでもなく、チョコチョコと歩き続けました。

キジは野鳥としては、かなり大きく尾が長い。

(日本固有種で、日本の”国鳥”だそうです)


朝日に照らされ、首から胸の毛並みが美しく輝いて・・・

(イイもの見せてもらいました)




近年、猿や猪、熊までが、多く住宅街に出没するとニュースになっています。

人里離れた生息地に、エサとなる動物や木の実などが不足して・・・降りてくるとか。


ですが、どうも、それだけじゃないような・・・

確かに人里近くには、畑や果樹が多く食料を得やすいでしょう。

私が思うには、人里や住宅地は野生動物にとって、『安全』だからではないかと。

天敵や競争相手がいない。


彼ら野生動物にとって、最強の天敵は人間です。

が、(人間も天敵)「だった」と言うべきでしょう。

現在、野生動物は法で保護されているので、殺したろうとか、捕まえて食べちゃおうという人や、追っかけまわして遊ぼう、なんて子供もほとんどいないです。

(人口も減っているし・・・)


ゴミをあさったり、畑を食い荒らすカラスでさえ、追い払うことは出来ても、危害を加えることは違法らしい。



話をキジに戻します。

今朝見た場所から6キロほど北の、人里離れた場所でも、ジョギング中にキジを見かけます。

ですが、そこらの雉は私に気が付くと、『ドバ~ッ!』と走って逃げます。

警戒心が満々です。


そのあたりには、赤いペンキで書かれた『発砲禁止』という、ブッソウな看板もあります。

つまりは、(散弾銃で)猟をする人がいるらしいのです。

そこらのキジを含む野鳥や動物は、字は読めないけど、人間の危険性を経験から知っているのでしょう。


やがて野生動物は、学びました。


人里に行けば、危険は無いのだと・・・(かなぁ?)


キジに聞いてみないと分からない。





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平均寿命と平均余命があって・・ [ジジィ]

寿命3.png

(出典=厚労省)



上の画像によれば、1955年(昭和30年)の平均寿命は、男60代前半、女60代後半です。

今はご存じのように、全国平均で男女とも80歳を超えています。


ところで、”平均寿命”と”平均余命”とがあるそうです。

平均余命とは、ある年齢の人々があと何年生きられるかいう期待値のことです。

厚生労働省の簡易生命表で知ることができます。

そして、0歳の人の平均余命を平均寿命と言い、冒頭のグラフで言えば、(平成2年に0歳の人の)男性の平均寿命は81.64歳、女性の平均寿命が87.74歳となるわけですね。



と云う事はですね~~、現在71歳の私が生まれた頃の平均寿命は、62~63歳となっていたはず。

つまり、私はすでに死んでいる・・・・知らなかった。



個人的には、統計上の『平均ナンタラ』は、冒頭のグラフのように、時間軸の傾向を表しているに過ぎないと思っています。

早い話が、平均身長、平均体重、平均年収、平均睡眠時間、etc etc・・・

実際は、『平均』の人より、『平均』でない人のほうが、圧倒的に多いわけです。

もっと言えば、人の顔形や考え方、家庭環境、食の好み etc ・・ 千差万別です。

『平均顔』『平均考え方』『平均家庭』などなど・・・データとして統計上出すことは出来ますが、あまり意味ないです。

平均寿命も然り。

昔から、幼少時や若い頃に亡くなる人もいるし、100歳過ぎても生きている人も少なくないです。




ところで、政府は、高齢者人口の割合が激増したため、アレがどうしたコレがどうなった・・・苦し紛れに?バッシングと言うか、責任転換。

『高齢化社会』という言葉を・・・操⁽あやつ⁾って。

『高齢者が多いから・・・』と言うエクスキューズ(=弁解、口実、言い訳)論理が、多く見受けられる近年です。


では、『昔は高齢者(の割合)は少なかったのか?』というと、私は必ずしもそうではなかったと推察します。




戦時中は富国強兵、徴兵により多くの若い男子が戦争に取られ、死んでいった。

ゆえに、女・子供と爺様・婆様のパーセンテージは高かったと思う。


江戸時代とかそれ以前では、食糧事情も悪かったし、何より、医療なんて現在に比べれば、無きに等しかったと思う。

ゆえに、乳幼児や子供の死亡率が高い(←これは現在の貧困国と云われる一部諸国も同じ)ので、結果的に、『平均寿命』は低く下がる。



昔の日本には『クチ減らし』のため、土地によっては『姥捨て』という慣習もあったらしい。

あるいは、哀しいことですが、子供を売ったり、生後間もない赤ん坊を(死産だったとして)始末することもあった。

(詳しくは書けませんが、私は身近な”事例”を知っています)


現在先進国と云われる欧米諸国でも、以前はあったことです。




何が言いたいかと言いますと、「昔も高齢者は多かった」ということです。

『統計』にはウラがあるというか、隠された意図があると思うのです。

一部の科学実験も同様で、『こうあれかし』という研究者の意思に寄り添った『結果』を発表します。

(思い通りの結果が出なければ、サンプル群を変えたり・・・・・・)


話しが逸れました。

乳児期や子供の頃、運良く病気にかからず、適度な食物を得て生き残った人々は、昔も現在同様に長生きしていたと考えられます。



ただ、現在と違うのは、昔の年寄りのほとんどは、家族や世間様のお役に立っていた(働いていた)のではないか、という事です。

(無論今でも、元気に働く高齢者はいます)


違いはと言えば、医学の進歩? 医療の充実?・・・ナンだか分かりませんが、老いて、動けなくなっても、話もできなくなっても、何本も管や電極を繋いだり、口からでなく食道に栄養を注いだり?、様々な『医療行為』を施し、延命し、『平均寿命という数字』を伸ばす。


医師も病院も商売だから・・・と言っては言い過ぎですか。



2019からのコロナ騒ぎの際、スウェーデン政府はいち早く、80歳以上の国民には、コロナ治療をしないと宣言しました。

スウェーデン政府のために敢えて言えば、それは、老人より子供や若者を優先する(←私は当然だと思うのですが・・・)と云う事です。



私は現在71歳ですが、この先、何かのパンデミックで治療薬や設備が不足したり、大災害で救助や医療がひっ迫しているのであれば、私のケアーは最後の最後で結構です。


何故なら、若い現役世代は国の発展に貢献するだろうし、子供に至っては、国の宝だと思うからです。


『高齢者ドライバーの危険運転』『様々な職業での老害』・・・確かにあります。


ですが、そうでない高齢者にまで『高齢者バッシング』ですか・・・

上等です。

野生の動物であれば、食べ物を自ら獲得できなくなれば、死んで当然です。


人は野生動物ではないですが、本来は宿命でしょうから、どんどんやってください。


受けて立ちましょう。


男71歳、死ぬまで活きます。





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歯が順番に痛くなる [ジジィ]

イヤ~なこの頃です。

歯が順番?に痛くなるなんて。


今は冬なので、糖質の多い酒を飲むのも一因だと思っています。

例えば、日本酒をはじめ、焼酎を梅酒やリンゴジュース、日本酒で割ったり・・・・酒呑みってのは、ホント始末に負えないバカ者です。



ですが、『3大本能』と言いますが・・・

このうち、『食う』が出来なくなると、(胃ろう)とかは別にして、命を維持できなくなり死にます。

そして、食物を喰らうためには”歯が必要”、歯は『生命線』なんです。

歯は大事。




2年前に、痛い思いして2万円ほどかけて修理した歯も含め、上下左右の歯が、次々と順番に痛くなる。

今のところ、2日くらいで次の歯に交代?してくれる(ローテーションかぁ?)ので、歯医者には行きません。

私の対処法は、歯ブラシ(電動)で痛みのある歯の、歯と歯茎の境目を、他の歯より入念にマッサージする。

するとその歯の痛みは消えるが、別の歯が疼く。

こう云うのを『イタチごっこ』と言いましたっけ。



思うのですが、人体の歯の耐用年数?と言うか、歯の寿命は、”高齢化対応?”は、まだ?していない。


近年の人類の高寿命化に、歯学は、医学のように追いついていないのではと・・・・


文句言っても仕方ないですが。



未だに、『虫歯』と言う歯の病気を根治する一般的な治療法は、確立していません(多分)。


ただ『修理』するだけ。


歯科医師学会の怠慢?




ウチは小田舎の町なので、高齢者が多いせいか、ウチの近隣には、近頃、歯科医院が増えています。

新たに進出してきた2軒の歯科医院は、建物も立派で大きいです。

(診療の機械や設備・・・『リース』でしょうが、おカネ掛かるでしょうね・・医は算術)

昔から土地にある歯科医さんは、ライバルが増えてキツイくなるかも。

競争は商売につきものですから、せいぜい鎬⁽しのぎ⁾を削って下さい。




ところで、もし、画期的な”虫歯にならないメソッド”とか、”簡単に虫歯を治せる治療法”とか出てきたら、歯医者さんはけっこう潰れるのでは・・・・


まぁ少なくとも団塊世代が滅びるまでは、虫歯は『不治のやまい』でしょう。


そのほうが儲かるから???


下衆⁽げす⁾の勘繰りでした。






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パンダ騒ぎに辟易? [日本人]

上野の『シャンシャン』とかいう名前のパンダが、中国に返還されるとかで、『パンダ好き』の方々が嘆き話題になっていると、TVでやっていますね。

この国には、黒柳徹子さんが無数にいるようです。


ですがこの後、他の動物園の何頭かのパンダも、中国に『返還』されるとか。

もともとそういう契約(不平等条約?)なのでしょうから、パンダにあまり興味のない私は、敢えて言えば関心もありません。

もともと、角栄さんの時の、中国の『パンダ外交』で日本に入ってきた生き物だし。

たしかに『カワイイ』と云えば可愛いですが、別にパンダだけが可愛い動物なわけではない、と(個人的には)思います(パンダファンの方々、すいません)。


私が、動物園で展示されている他の動物だとしたら、「こんなとこに閉じ込められている上に、なんでアイツばっかり(豪勢な家や待遇)!」と嫉妬するかも。


中国は、パンダと言う”熊”を政治利用している感じもするし・・・・

飼育には、豪華な『パンダ舎』をはじめ、億単位のカネもかかるというし・・・・


パンダを見たい人は、中国に行って見ればと・・・・・・たくさんいるらしいし。


私の妄想ですが、つがいのパンダを(日本に幾らでもある)竹林に放ってみたら、面白いのではないかと・・・・


『民間の気球が間違って・・・』と言う言葉そのままに、「中国のパンダと言う熊が、間違って動物園から逃げたんだ」とか言って。




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子育ても貧困も、政府は助けないよ・・という本音 [政治]

いや~ぁ、たまには、真面目な本も読んでみるもんですね。




『・・・・菅義偉氏は、その決意表明において・・・・自助、共助、公助、そして絆であります・・・まず自助で何とかしろ、何とかできなければ周りが共助で助けろ、政府の公助は1番後だ、政府に頼らず絆で助け合え・・・・』

『・・・・2006年に新しく作り直された教育基本法では、「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって・・・・』

『・・・また生活に困窮する国民に最低限の生活を保障し扶助する生活保護制度について・・・・このような「家族で支えろ」という政策のあり方は「政府は助けないよ」とうことと表裏一体であることは・・・・』


以上は、著書の記述のほんのごく一部でして、とにかく内容が濃い本です。

世界各国の統計を駆使して、記述を進めていますので説得力抜群です。

このお方は才女ですね、著書も多いようだし。

独身だったら、下男に(笑)してもらって、侍⁽はべ⁾りたいくらいです。

個人的には、こういう女性に政界進出してほしい。

またこの本は、私のような老人ではなく、是非、現役世代や若い人達に読んでいただきたい本です。




タイトル:「日本」ってどんな国

著者:本田由紀(東京大学大学院教育学研究科教授だそうです)

発行者:喜入冬子

発行所:筑摩書房



図書館で借りて(お金のある人は購入して)ご一読ください。

いつも時代小説ばかり借りてきて、寝る前に斜め読みして・・・反省しました。




しかし、なんですな~。

普段(私が)思っていることを、キッチリ論理的に説明してくれています。

つまり、この国の政府は、『異次元の子育て政策』なんて本気で考えてないし、高齢者貧困世帯を(つまりはその他の弱者も)助けようなんて気はサラサラ無い。

『討議』したり、『最善』を尽くしたり、『前向き』に検討したり、という文言だけでごまかす。

国民のほうも、そのうち忘れる。




いい例が、国会議員に支給される”文書費”(文書通信交通滞在費)、毎月100万円(領収書も返金も不要)。

これだけで、議員ひとりあたり年間1200万円です。

どうなりました?

『文書費問題』、去年はあれだけ騒いだのに、跡形もなく消え去った。

文書費はひとつの”象徴”、かもですね。



日本の議員報酬は、世界的に見てもトップレベルです。

更に日本の政治の『汚染度』も、先進諸国ではトップレベルです。


税金から莫大なカネを略奪して、さらに納税者を貶める。

国会議員になるためには、億単位の資金が必要だし、再選されるためにもカネを集めないと・・・

与党も野党もない。

日本の政治は、そういう保身と金権・利権にしがみつく政治家どもの集まり。


いつまで続けるのでしょうかね。


既に日本の経済規模は凋落の一途、対外的に縮小したし、人口ももう減少ベクトルしかない。



議員報酬を今の5分の1、欧州の民主主義国家並みにすれば・・・と個人的には思います。

儲からないとなれば、『蓄財』の目的で国会議員になる人は、グンと減るでしょう。

私の知る限りでは、北欧の小さな民主主義国家などでは、議員とは国民の味方で代弁者。

『名誉職』であり、市会議員なんか、もう『ボランティア』で『手弁当』と言えるほど報酬は少ないです。

カネ目当てでなく、地域のため、市のため、州のため、国のために何かしたい人が議員になるからです。

ですから、仕事(本業)がある人が多く、議会は無駄なく短時間で終わります。


(欧州を離れて随分たちますが、国民性も人の性根も、そう簡単には変わらないと思いますよ)


欧州諸国の民主主義は、民衆が血を流し勝ち取ったもので、日本のそれは、進駐軍から与えられたもの、この違いは大きいでしょう。




「もう止めます」

「こういう記事を書いていると、キリがないし、とても疲れます」

「私のような、時代遅れの老人の書く領分じゃありません」


借りた本田由紀氏の本、まだ全ページ読破していませんが、数日内に返却します。

私には、やはり時代小説の斜め読みが、分相応でしょう。




















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度胸満点 新日銀総裁:植田氏 [出来事]

先頃、新日銀総裁に植田和男氏が決定したと報道されました。

ウィキで経歴を拝見しますと、ものすごい超エリートの経済学者でした。

私は期待したいです。

戦後初の、経済学者の日銀総裁。

関係ないですが、私と同年齢!


頭脳明晰、天才ですから、まだ、どういう金融政策を採るとかは話しません。

いきなり利上げとかはしないで、冷静に時期を見極めるのではないかと思います。


しかし、誰もが嫌がる今の時期の日銀総裁を引き受けるとは、大した度胸です。

(私の若い頃は『男は度胸、女は愛嬌』と言いました、今は逆かもしれませんが)

わざわざ、ババ抜きのババを引いたのです。

自信があるのでしょう。

映像を見ても、肝が据わっている面⁽つら⁾構えです。

日銀や財務省官僚、ましてや政治屋によくある「仮面の顔」ではないです。

おそらくですが、政府や大企業のご機嫌を伺いながらの金融政策は、無さそうな感じです。

クロ田総裁は最低の老害:日銀総裁(←私見です)ですから、最悪でも、クロ田総裁以下はないでしょう(笑)。

政党政治や富裕層、大企業のためではなく、どうか、国民の暮らしや庶民の経済・家計に目を向けて欲しいですね。

これで欧米諸国並みの、経済・金融政策が施行されるのではと・・・・個人的には嬉しいです。




以下に、日本経済新聞のコラムを引用しました。

日経は経済界・政府・富裕層・大企業寄りのイヌ(失礼!)なので、それを考慮しながら、気をつけて?読む必要があります。

例を挙げれば、記事内容に、雨宮氏(擁護)の記述が多すぎる、新総裁:植田氏の事柄より多いのは変です。

雨宮氏は、クロ田総裁を長年支えた、腹心の部下『右腕』だった。

追い腹切って当然・・・と、それこそ1行で『切って捨てる』のが自然でしょう。

政府や財務省、そして日経は何を考えているか?

(まぁミエミエのような気がしますが・・・書きません)

植田総裁、道は厳しいでしょうが、民主主義国家:日本の中央銀行のあるべき姿を確立してください。

お願いします!





日銀総裁なぜ辞退? 雨宮正佳副総裁の2つの信念


政府は日銀の黒田東彦総裁の後任に、経済学者である植田和男元審議委員を指名する人事を固めた。サプライズの人選となった理由は、本命とされた雨宮正佳副総裁が最後まで政府の打診を固辞したことにある。そこには植田氏起用にもつながる雨宮氏の2つの信念があった。

雨宮氏「私は適任ではない」


「(報じられている通りなら)次期体制は理想的な布陣になったんじゃないか?」。植田氏らを起用する日銀人事が報じられた10日夜。ある関係者が雨宮氏に連絡をとると、そんな朗らかな声が返ってきたという。

雨宮氏は20年を超える長期緩和の制度設計を一手に担った「日銀のプリンス」。次期総裁の筆頭候補で、政府も同氏に総裁ポストを打診。長く調整作業が続けられてきた。

ところが雨宮氏は最後の最後まで固辞。人事の国会提示が迫る2月10日になって、植田氏の起用が固まった。なぜ雨宮氏は総裁ポストを固辞し続けたのか。そして、なぜ経済学者である植田氏に白羽の矢がたったのか。

「日銀の次期体制は長い金融緩和の点検と修正が求められる。私は緩和政策を実行してきた当事者中の当事者であり、客観的に公正な見直し作業ができるとは思えない」。雨宮氏が総裁ポストを固辞した一つの理由はこれだ。

確かに雨宮氏は、2001年の量的緩和から10年の包括緩和、さらには13年の異次元緩和、16年のマイナス金利政策まで、あらゆる実験的な金融政策の設計を主導してきた。長期緩和の点検作業は、雨宮氏が繰り出した一連の施策の自己批判でもある。

ただ、政府関係者らは「長期緩和のすべてを知るからこそ、その点検と修正もできるのでは」と雨宮氏を説得し続けた。雨宮氏は政府や市場関係者とのパイプも太く、異次元緩和からの出口を描く際の「対話力」で右に出る人物はいない。それでも雨宮氏は総裁ポストを辞退した。


実は雨宮氏にはもう一つの強い信念があった。「中央銀行のトップ人事の世界標準は、もはや中銀マンの内部昇格や官界からの登用などではない」

米連邦準備理事会(FRB)議長には後にノーベル経済学賞を受賞するバーナンキ氏や労働経済学者であるイエレン氏が起用され、欧州中央銀行(ECB)もドラギ前総裁は米マサチューセッツ工科大(MIT)出身のエコノミスト。中央銀行の首脳会議は単なる金融政策を語る場ではなく、複雑なマクロ経済分析を披露する場ですらある。

アジアをみても、中国人民銀行の易綱総裁は米イリノイ大で博士号を取得した経済学者であり、李昌鏞(イ・チャンヨン)韓国銀行総裁も米ハーバード大で経済学を学んでアジア開発銀行(ADB)チーフエコノミストなどを歴任している。世界の主要中銀では日銀と財務省(大蔵省)のたすき掛けのようなトップ人事はありえない。


主流派経済学者との長い闘い


政府は最終的に次期総裁に植田氏を起用する人事を固めたが、背景には雨宮氏の「世界的な経済学者を登用すべきだ」という一貫した主張があった。植田氏のMIT留学時代の指導教官は、世界の中銀の理論的支柱であるスタンレー・フィッシャー氏(FRB元副議長)。バーナンキ氏もドラギ氏も、フィッシャー氏の教え子である。

雨宮氏が総裁ポストを固辞した2つの主張は「きれい事すぎるのでは」と、うがった見方も残るだろう。同氏には難作業である異次元緩和の出口から「逃げ出した」との批判すら出るかもしれない。

それでも中央銀行と経済学界の融合を求める雨宮氏の信念は強かった。1990年代後半からの日銀のデフレとの闘いは、米国を中心とする主流派経済学者との闘いでもあったからだ。

2000年前後の日銀は、バーナンキ氏やポール・クルーグマン氏ら主流派経済学者から「日本がデフレから脱却できないのは、日銀がインフレ目標も設定せず、大量の資金供給もしないからだ」などと手厳しい批判を浴びた。その主張は日本の政界の日銀批判に発展して、雨宮氏ら日銀執行部は深く苦悩することになる。

逆にクルーグマン氏はECBのドラギ総裁(当時)を「現代における最も偉大な中央銀行家」などと持ち上げた。中銀にとって最も大事なことは世間の信認だ。その評価を左右する著名経済学者の理解がなければ、金融政策はスムーズに進んでいかない。黒田体制での異次元緩和は、米国の主流派経済学者の主張をそっくり採り入れて始まった。

もっとも「大量の資金供給でインフレ期待に働きかける」という異次元緩和の理論はうまく機能せず、バーナンキ氏もクルーグマン氏も今ではかつての日銀批判を修正している。現在のパウエルFRB議長とラガルドECB総裁は、ともに法律専門家でありエコノミストではない。08年の金融危機を予見できなかった主流派経済学者は力を落としており、米欧中銀にはエコノミスト偏重の組織運営に見直し機運がある。

雨宮氏は現在67歳。5年後の日銀総裁人事では、また雨宮氏の名前が有力候補として挙がるだろう。そのときに中央銀行のトップ人事の世界標準がまた変わっていれば、次こそ「雨宮日銀」の誕生が現実味を帯びる。




















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私の「白髪にお酢」は進化した [貧楽]

始めて4か月以上を経た現在、私の「白髪にお酢」のメソッドは進化しています。


相変わらず、過去記事に沢山のアクセスを戴いていますので、感謝して、進化した私の【白髪にお酢】の情報を、アップさせていただきます。

尚、今まで書いた関連記事は、末尾にリストを追記させて戴きましたが、私も始めた頃は『試行錯誤』状態でしたので、間違いもありました。


今回は、完成しつつある”白髪にお酢”のメソッドを、書かせていただきます。

始めに申し上げ確認しなければいけないのは、『被験者?』である私の情報ですね。


本年71歳、男、(今は)1~3センチくらいの短髪(DIYのツーブロック?)、去年秋(実験を始める前)は、黒髪が6割で白髪が4割くらいの半白髪頭、やや軟らかい直毛、毛髪量は多いほうです。



以下は現在の〈最新メソッド〉です。


・使うお酢は黒酢・・・これは当初から変わりません。

・2~4ccくらい(毛髪量に応じます)を小さな皿に差します。

・左手で小皿を持ち、右手の3本の指先に付けて、狙う頭皮にマッサージしながら擦り込みます。

・残ったお酢は、つむじの辺りに小皿ごと垂らし、つむじ周辺にマッサージして擦り込みます。

(以上の所要時間は3分くらいです)

・そのまま2時間以上放置し、頭皮・毛髪に浸潤させ、湯で絞ったタオルで拭き取ります。





『進化』したメソッドの違いは・・・

・ごく初期の頃、黒酢を薄めて、シャンプーのように髪を洗いましたが、これは全く効果なしと分かりました。とにかく、マッサージです。 黒酢を薄めず、頭皮・頭髪にゴシゴシと擦り込むようにします。

・以前は黒酢を擦り込んだ後、手ぬぐいを頭に巻いてパック?していましたが、これも考えれば必要なく、めんどくさいだけです。(2時間以上後に、湯で絞ったタオルで拭けば十分です)



多分読者が一番気になるのは、『お酢臭くならないか?』ではないでしょうか。

慣れたせいもあるでしょうが、匂いはあまり気になりません。

なぜならば、元々黒酢はアミノ酸を多く含むためか、そんなに「酢ッぺー!」という刺激感、匂い・味は米酢や穀物酢ほどしません。

そのせいではないでしょうか。

それと使用量、擦り込む量ですが、多ければイイと云う事ではないと気が付きました。

むしろ少な目がベターです(私は2cc、約ティースプーン1杯分位しか使いません)。

タップリ使えば、それなりに頭はお酢臭くなります。




この前、ひとつ実験しました。

「白髪にお酢」を止めたら、また白髪に戻るのだろうか?

その結果。

徐々に髪が白っぽくなるようで、5日後には、鏡で見ても分かるほどでした。

つまり、黒っぽくなった髪を維持するためには、少なくとも週2はやらないといけない(私の場合ですけど)のではないか・・・。

もちろん始めの頃は、毎日がイイと思います。

そのほうが、ご自分に効果があるかどうかの判断がつきますから。

もし、1か月以上やっても、違いが認められないのであれば、諦めた方が・・・




それから、毛髪全部が真っ白、つまり年季の入った⁽?⁾総白髪の方が「白髪にお酢」をした場合、効果はあるのか?

私には分かりません。

(もし試した方がいたら、結果を教えていただけると有難いです)

私の予測では、効果のある方の場合、『真っ白⇒薄茶がかった白⇒黒茶色っぽい白』になるのではないかと思います。

結果的に『目立たない白髪』になるのでは・・・と。

(想像ですが、100%の年季の入った白髪が黒髪になることは・・・多分ないのでは・・・)



それから付け加えますと、(私の場合)頭が痒くならなくなりました。

これは、多分ですが、頭皮や毛根が(マッサージのせいもあって)健康的になったのでは、と推測いたします。


余談ではありますが、私はこの件で、『黒酢』というものを初めて買いました。

そして分かったのですが、例えば、ラーメンや漬物に、炒め物、焼き物、つまりは料理にホンの少し垂らすだけで、旨味が増すと思いました。

健康にも良いと思います、是非、お試しあれ。




〈過去の関連記事〉

『白髪にお酢』の最新情報

https://t2mary.blog.ss-blog.jp/2023-01-12



『白髪にお酢』の結果発表します

https://t2mary.blog.ss-blog.jp/2022-11-03



『白髪にお酢』を試してみたら・・・後編

https://t2mary.blog.ss-blog.jp/2022-10-03


『白髪にお酢』を試してみたら・・・前編

https://t2mary.blog.ss-blog.jp/2022-09-27-1






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1億総白痴化 ⇒1億総ゲーム奴隷化? [子育て]

今年71歳の私は、まさにテレビと共に生まれ育ちました。

生まれた頃はラジオしかなかった時代から・・・映像を伴う『テレビ』がもたらしたもの、その影響力は甚大でした。

カラーテレビを初めて見た時も、(それまで映画の『総天然色』はありましたが)、本当に驚きました。

私を含め、ほとんどの子供たち(団塊世代の後期?)はテレビに熱中しました。


一方、テレビが世に出た当初、社会評論家の故:大宅壮一氏は、テレビを『低俗』とし、国民『一億総白痴化』すると名言し、警鐘を鳴らしました。

『映像+音声』と言う情報を受け取るだけで、人間の想像力や思考力が低下すると、危惧したようです。


しかし、現在の子供たちをもし大宅氏が見たとしたら、ショックであの世から蘇ってくるかもしれません。

何の話かって、むろん『ゲーム』です。

現代の子らは、テレビはあまり見ないようですね。

『ゲーム』です。


『プレステ』だの『スイッチ』だのだけでなく、スマホでも『ゲーム』はできます。

普通の子供?は、学校から帰って5秒以内?に『ゲーム』を始めます。

毎日長時間、今は冬のせいもあって、ゲームで引き籠もり生活。

『公園に行っても、誰も遊んでいないから』と言って、家に帰って『ゲーム』三昧。


親のできることは、せいぜい『1日に何時間まで』と、時間制限だけ。

(実際は、制限されればされるほど、『ゲームをしたい』と言う、”欲求”は募るものです)


良いのか悪いのか分かりませんが、イイ大人まで『ゲーム』にハマっている人は多いようです。


私の場合ですが、若い頃からゲームなんて、「時間の無駄」=「人生の無駄」と思っていたし、全く興味はありません。

何で面白いのか、何かの役に立つ(←この発想も昭和?)のか、分かりません。

もっとワクワクすること、もっと楽しいことは幾らでもあるのに・・・・



『ゲスの勘繰り』じゃないですが・・・・

ひところ研究された、そして実際に使われた”サブリミナル⁽効果⁾”が、ゲーム映像に仕込まれていて、
子供(や大人)たちは、”ゲームの奴隷”となるよう、洗脳されているのでは・・・なんて思っちゃいますね。


注:”サブリミナル効果”とはーーー ↓

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%83%8A%E3%83%AB%E5%8A%B9%E6%9E%9C



また眼(視力)の医学的観点からも、『ゲーム』が良いとは思えません。

小さな画面を間近(10数センチ)で、長時間凝視する。

遠方視力が悪くなるのは当然として、画面から放出される電磁波?は、網膜や水晶体、硝子体に何らかの影響を及ぼすでしょう。

それらの症例が出てくるのは、近未来の話ですね。



しかし・・・繰り返しますが、なんで『ゲーム』をしたいのか・・・・(私ジジィには分からん)。

私は時代遅れの老人?


それとも、これは、なんかの『陰謀』・・・





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石段昇降の効能 [スロージョグ]

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(借り物画像です)


斜度が約45度の急な石段です。


以下の以前の記事の続きとなります。


ジョギング&石段昇降

https://t2mary.blog.ss-blog.jp/2023-01-08



冥土の石段

https://t2mary.blog.ss-blog.jp/2022-12-17



当初目標に掲げた、”ジョグの途中立ち寄り、石段10往復!”ですが、2/5に一応達成しました。


7往復目からは、視界がやや暗くなって目まいがしてきそうで・・・とにかく転ばないよう一歩一歩登る・・・そんな感じです。


息が上がるので、石段を登り終わった時、インタバルタイム(数十秒歩く)をとるせいか、10往復には、35分もかかりました。



心の中で「い~ちィ、に~いィ・・・」と数えながら登ります(情けないけど)。

ジジイなので、ロッキーのように駆け足では登れません。


始めた頃は、降りる(落ちないように神経使うので)ほうが疲れましたが、慣れると、当然ですが登りのほうがキツイです。




さて、石段昇降を始めて2か月、私の老体に変化が出てきました。


・家の階段の上り下りが、ずっと楽になりました。

・ジョグの時、今までより着地の衝撃にヒザが耐えられるようで、微妙にスピードがアップしました。



普段、時折ヒザが痛くなるのは、まだ相変わらずです。

長年かけて痛めたひざが、そんな簡単に治るわけはないので、期待しません。


ただ心肺機能は、今までのスロージョグだけでは全く追い込めないので、上り切れば息が切れる石段昇降は、”良い刺激”になります。



もともと私のスロージョグは、頭と心の整理を兼ねています。

気分転換、『リフレッシュ』のためです。

ウオーキングより、ほんの少し速いだけですから、足腰にきたり、呼吸が苦しくなることはありません。

ですから、家を出たら戻るまで、2時間前後止まることはありません。


石段昇降は、そんな単調なスロージョグのアクセントになりました。

これからも続けてみます。





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ポイントは、没収された [貧楽]

数日前に、行きつけの”〇ョイフル〇田”に、日用品の買い出しに行きました。

レジでいつものように、精算の前にTポイントカードを出しますと、『もう扱っていません』と云われてしまいました。

1月31日で終了したそうです。

「じゃあ貯めたポイントは?」と聞くと、

『終了したのでもう使えません』


せめて獲得したポイントぐらいは、使えるようにすべきではと思いましたが・・・


”商道徳”なんて、もはや死語でしょうし・・・


わずか数百円のことですけど、良い気持ちはしません。


誰かが言っていましたが・・・・

『ポイントは、利息が付いたり、増えたりするわけではないので、貯めずに早めに使うべき・・・』

・・・・正解でした。



それにしても、こういうこと・・・

どこかであったような・・・・


思い出しました、昭和30年代、子供の頃の『カタ⁽型⁾屋さん』でした。

子供たちが集まる場所に、突如現れた『カタヤ』さんは、毎日来て店?⁽露天⁾をひろげました。

カタヤさんは、子供相手に、粘土と型、色付き粉を売って・・・


ご存じでない方( ↓ 参照)


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E5%B1%8B



体験者の皆様、そうアレですよ。

カタ屋さんは、子供たちが上達?して『点数』を貯めてきて、”商売”が渋くなると、突然来なくなりました。


せっせと作って持って行き、点数が書かれた紙を集めたのに、もう型にも粘土にも替えられない。

子供心に、『ズルい・・』と思いました。




後から思えば、カタヤさんは、もうこの漁り場は荒れたと考え、何処か他の場所へ移った、云わば”商売の基本”ということです。

Tポイント屋さん、

懐かしい話を思い出させてくれて、ありがとう。








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