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脱獄&略奪 [世界]

インドネシア。スラウェシの地震の混乱状態の中、受刑者の刑務所からの脱獄、市民の商店からの略奪が相次いでいるという報道が、目を引きます。



スラウェシ島地震、刑務所3か所から受刑者1200人が脱獄
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181001-00000030-jij_afp-int



生き延びるために…スラウェシ島地震、被災地で略奪横行 必死の捜索続く
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181001-00000022-jij_afp-int



被災された方々は大変お気の毒です。

同じアジアの国として、また世界で稀な火山地帯・地震国の仲間として、他人事ではありません。

上のような角度からの報道も、決してインドネシアの人々を貶めたり、辱めたりするものではないと思います。

例えばの話、先進欧米諸国でさえ、これは充分起こり得ることだと思います。


むしろそっちの方が"自然"と云うか、生き物のサガとして、生命の危機の際、自分と家族を最優先しても余人は責められません。


衣食足りて礼節を知るのが、ほとんどの人ですから。



一方で、我が国日本では、東北の震災の時に略奪や脱獄が起きたり、或いは無法地帯化することは無かったようです。

遡って江戸時代でさえ。

“何々地震”や”何々大火”と呼ばれた、大きな天災人災は何度もありました。

そういった時でさえ、無法地帯化することはあまりなかったようです。
(記録と云うより、記録をもとにした時代小説などに拠りますが)

それどころか、江戸市中各所の牢獄では『おときはなし(御解放し?)』と称して、何日後には帰って来いと囚人を聡し、解放し災害から守ったようです。

ほとんどの咎人(とがにん)が、期日までには戻ってきたというから驚きです。

全くもって日本人らしいなぁと感じます。

島国であること、弥生以降の農耕民族であること、鎖国が260年も続いたこと、儒教や仏教の思想が浸透していることなど、さまざまの要素が絡んでいるとは思います。


美徳であることは、疑うべくもないのです。

が同時に、この特性こそが日本民族の最大の弱点なのではないかと、杞憂する私がいます。








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