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新顔のニュウドウダテハゼ [ダイビング]

しかし、何ですな~。

オバマの・・・・

『シリア、空爆するぞ~!』


は、やっぱりブラフだったんですね。

シリアは慌て、黒幕のロシア・プーチンはおっとり刀で駆けつけて、万事アメリカの思うように事が進みました。

この後の展開で、仮に〔空爆〕となったとしても、もはやアメリカを責める国はないでしょう。

“お見事”と言うほかありません。


こういう“駆け引き”は日本の政治家も分析して、学んで欲しいですね。



もっとも、

「今後、尖閣周辺海域に入る中国艦船は、すべて撃沈する。」

とか、

「竹島周辺の韓国漁船は、全て拿捕する。」

と発表したところで、今までが今までですから、相手国は『ケッ!』ってなもんでしょうが。


何事も『積み重ね』でして、かの国は、かつて、よその国に原爆を2つも落として民間人を無差別に殺戮しておいて、未だかつて一言の詫びも言わず、いまさら、他国の内戦での化学兵器に堂々とケチを付ける・・・やはり、強い国は違いますな。




さて、T2の海の中の話です。

前回

http://t2mary.blog.so-net.ne.jp/2013-09-14

の続きです。





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(どうも写真がイカンですな~。カメラのせいです。今度はもっと上手く撮ります、たぶん。)




きょうは上(↑)のニュウドウダテハゼ。



かつて、T2の真正面の沖合い、水深27mに居て、しばらく私を楽しませてくれた25cm級の大物ニュウドウが、姿を消して久しいです。

何度かシツコク探したのですが、もう見つかりません。



しかし自然は偉大です。

前回の調査ダイブで、やや左の水深18mで、見つけました。

冒頭写真の個体です。

ニュウドウとしては、まだ子供で15センチくらいです。

ですが、水深18はダイバーにとって有り難いし、目印もあるのですぐ行けます。

子供だとすれば、あと2年は楽しませてくれるかも・・・・。


日本では、マハゼなどハゼの寿命は1年、長くてケタハゼの2年です。

(水槽で飼うと、もっと生きるらしい。)

南洋のハゼも寿命は短いとは思うのですが、何しろここは、冬がない。

水温が下がらないので、深場に落ちる必要が無いから、どうなんでしょうね。




私は、長いこと東京湾奥に暮らしていましたので、ハゼは梅雨時に『かってに湧くもの』だと思っていました。

美味しいマハゼですね。

素潜りで潜って海底を見れば、1平米に20匹以上屯(たむろ)している場所もありました。

ハゼ釣りはお手のものでしたが、その内、秋口の青潮気味の時に酸素を求めて、ころ良く育ったハゼが波打ち際に押し寄せるのを狙って、投網でそれこそ一網打尽にする事を覚えました。

ひと網打つごとに、10~20匹獲れました。

効率がいいです。

ほのかに甘いハゼの天ぷら、骨まで美味しいハゼの甘露煮、忘れがたい味です。





しかし、ニュウドウは見せ物で、食べ物ではありません。

だいいち何十匹もいないから。

それにつけても、日本の海は、豊穣の海です。

外国が狙うのも、もっともです。

海底資源云々の話もありますが、人間、突き詰めれば、まず食べ物ってこともありますよね。







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幸せの黄色いコロダイ-Ⅱ [ダイビング]

去年12月の台風で、ここら沿岸の海のサンゴが壊滅的被害を受けた事は、今まで何度か書きました。

多くのダイバーに知られたダイブサイト、“カセレスリーフ”の浅場の広大なサンゴ礁も80%はなくなりましたので、数十年に一度の暴風雨だったのでしょう。

ウチの前も、枝サンゴの群生がきれいサッパリなくなり、丸裸の砂地になって10ヶ月です。

災い直後から、私は毎月2~3度、ハウスリーフの調査に潜っています。

何か復活の兆しのようなものが見えてきましたので、何回かに分けて記事にしたいと考えています。

きょうはその第一弾です。





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名付けて“幸せの黄色いコロダイ”です。

(古いコンデジで色が出るか心配でしたが、何とか出ました。)

このあたりのコロダイは、普通こんなグレー色(↓)です。


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もともと砂地が好きな魚ですので、今でもウチの前で常時20匹は確認できます。

ですが、黄色は珍しいのです。

もともとコロダイの(特に若魚の)点々はやや黄色っぽいのですが、肌まで黄色は少ない。

そこで、私が先のように命名致しました。


“幸せの黄色いコロダイ”


実は3年位前にやや離れた場所で40センチの黄色い固体を何度か確認して(確か記事にもしています)いたのですが、行方不明(たぶん漁師に釣られた)となっていました。

写真の個体は、30センチほどでまだ子供ですが、来春には40センチを超えるでしょう、生きていればですが。

コロダイは、人なつこく、ダイバーを見い見いしながら、寄ってくる可愛い魚です。

洋物の図鑑を見ると“INDONESIAN SWEETLIPS”だそうで、図鑑の魚の色はナント!黄色っぽいんですね。

てことは、インドネシアでは黄色が普通でしょうか。

するって~と、こっちで普通の、グレーっぽいコロダイは、向こうじゃ珍しいのか?

でも日本のコロダイもグレーっぽいです。

ちなみに50センチを超える大物になりますと、点々は淡くなり、顔つきもややイカツクなります。






あ~、マダイの刺身が食いたい!活造りで、しかも養殖モノじゃないヤツ。

フィリピンじゃ、絶対無理だ。

日本でも釣り師か優勝力士だけ?の特権だなぁ。




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お客様・帰る→晴れる [ダイビング]




今朝方、お客様がチェックアウトして、これから数日は、パノラマルームの建築仕事に専念です。



台風4号の影響から始まって、お客様がいる間は、大気の状態が不安定で天気が定まらず、時々雨が降ったり、夜間に強い風が吹いたりしていました。

ところがお客様がいなくなると、途端の快晴・凪ぎ状態。

よくあるパターン、 [お客様・帰る→晴れる]の定理です。




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ウチの次男(もうすぐ4歳)も、海神様に誘われて、午後2時から前のビーチで遊んでいました。


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ここ数日、夜間に降った雨のせいで、海の透明度はイマイチです。









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珍しいツバメウオの群れ [ダイビング]




“富士山”“三保の松原”、世界遺産登録完了ですね。

考えてみれば、『世界遺産』なんてのは、1972年ごろ、言ってみれば、つい最近始まったばかりの制度です。

それに対して、わが日本の、『フジヤマ、ゲイシャ』は、もとい、『フジヤマ』は、17世紀からヨーロッパ諸国(その頃、米国なんぞは無かった)に、『東洋の果てジパングの美しい山』として、紹介されているわけです。

何をいまさら、『世界遺産』ごときに登録の陳情しなけりゃいけないの?・・・とへそ曲がりの私などは思うのですが、まあ、つべこべ言わず、好しとしましょう。




さて、昨日お客様と午前中、“スミロン島”にダイビングに行ってきました。

ウチからは、速い船で凪なら、20分の航程です。

きのうは、遅い船で波高50センチ、40分近くかかりました。

1本目、ギンガメアジとバラクーダの群れの出るポイントに入りました。

ここは、カレントがドーンと強く沖に向かう場合が多いのですが、きのうは南風と大潮の上げ潮止まりの相乗作用で、流れていないと読んだのですが、案の定でした。


ツバメウオの群れを見ました。





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(これは借り物画像です)




カケアガリの上ににいた群れに、次々と浅場の方から集結して、群れがドンドン大きくなり、最終的には200匹以上(百まで数えたが、群れの面積の半分以下でした)となりました。

この辺りの海では、ギンガメやバラクーダの群れより珍しい、『ツバメウオの大群』です。

結構長い時間楽しめましたが、ギンガメ、バラクーダと違い、寄ればヒラヒラと遠ざかるので、写真には撮りにくいです。




ところで、私が見た最大のツバメウオの大群は、カシリスリーフの北東角、多すぎて数える気もしない『壁』でした。

昔のテレビ映画“ローハイド”の牛の群れのように、『ドッドッドッ』とまるで音が聞えるような大群でした。

かれこれ、10数年前の話で恐縮です。







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低気圧とベタ凪ぎの季節 [ダイビング]



ダイブツアー6名様は、今朝方早朝、T2を出立されました。


わざわざこんなセブの田舎まで、貴重なお時間とお金を使ってお出でいただき、大変ありがたいことです。

お礼申し上げます。


昨夜は、恒例の“打ち上げパーティー”でお楽しみ頂けたと思います。




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ですが今回のダイビング、3日とも曇りがち時々雨で、スカッと晴れた日はありませんでした。

いま時のオスロブにしては珍しいのですが、原因はこれです。




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巨大な熱帯低気圧ですね、画像は昨夜の日本時間午後23:32です。

フィリピン気象庁は“EMONG”と名付けましたので、言ってみれば『立派な台風』なのですが、日本の気象庁は、(本日朝5時現在でも)まだ“台風”とは認めていません。

(気象庁が“台風”と認めれば、“4号”です。)


日本近海はまだ海水温が低いので、日本に影響するとしてもせいぜい沖縄辺りまででしょう。

仮に本州まで北上したとしても、『温帯低気圧』として、梅雨の雨をもたらすだけ?




日本の場合、比国を含む南海上で熱低がどんなに大きくても、また強くても、形が丸くて中心(目)がないと“台風”とは呼称しないようです(間違っているかもしれませんが)。

まぁ、それはそれぞれの国の判断で良い事だと思いますが、ただ日本人としては、『熱低』という場合と、『台風』という場合とでは―――例えば、『台風が衰えて温帯低気圧に変わりました』みたいに―――言葉から受けるニュアンスがずいぶん違いますので、用心が肝心です。


これからの季節、ウチのあるオスロブでは、通常のフィリピン東方沖で発生する熱低や台風は、西風(陸風)をもたらしますので、バリカサグなど遠出をしない限りは、海は凪いで静かです。








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友達の友達は友達だ~ [ダイビング]




『友達の友達は友達だ~』なんて言いますと、『一度会ったら、ベストフレンドだ~』というどこかの国(ここP国)の人のようですが・・・



昨日(ジンベイ&スミロン島)そして今日(バリカサグ島)と、6名様のお客様のダイビングでした。




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明日午前の2ダイブで、6名様のダイブツアーは終了となります。

この6名様、年に一度ほどT2をご利用いただいている、やはりお客様グループの中のK様のご紹介で、わざわざT2においで頂きました。

旅行会社を頼りとせず、クチコミで細々とやっているダイブショップ&リゾートとしては、大変ありがたいお話です。

単に『ありがたい』というより、むしろ、“この仕事やってる冥利”につきることです。

ご紹介いただいたK様の期待に応え、K様に恥をかかすわけにはまいりません。




しかし、残念ながらこの時期としては、珍しくぐずついた天気&海況で・・・

明日の最終日はどうかな~。


お天道様、海神様、頼みます!








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ウチのバラクーダが戻って来た! [ダイビング]



去年12月の台風のせいで、ここら一帯の海岸線のサンゴ礁が、壊滅的な被害を受けたと以前お伝えしました。

私共T2の前の海も、例外ではありませんでした。

以後、ファンダイブで、お客様をハウスリーフや近場にご案内することはほとんどないのですが、それでも私の務めとして、月に1.2度はハウスリーフを調査のため単独で潜っています。

潜るたびに、不治の病に侵された友人の病室を見舞うような、陰鬱な気分になるのですが、小さな希望を垣間見て、生命力の偉大さというか、“必死さ”を思い知らされることもあります。

それは新たなミドリイシサンゴの成長とか、元気に生活しているトウアカクマノミのファミリーとか、隠れ場所がなくて右往左往するコロダイの若魚の群れとかです。

昨日もジンベイツアーに行ったあと、久々に、そんな『私のハウスリーフ参り』をいたしました。





入って、沖に真っ直ぐ進んで、いきなりでした。

バラクーダの群れが突っ込んで来ました!

以前に見られた群れと違い、個体のサイズは、やや小さめの70センチ前後です。

以前は、全部がメータークラスのサイズでした。

以前の群れと違い、数は400匹前後、以前は1,000匹ほどの本当の「大群」でした。

それでも、私がスミロン島やバリカサグ島でときどき見るバラクーダよりは、数は多いですしサイズも負けていません。

戻ってきてくれた嬉しさに、カメラを持っているのも忘れて眺めていました。

しばらく群れに巻かれてから、カメラを思い出してONして、慌てて撮り始めました。




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何かカメラのモードがおかしくなっていて、いくら撮ってもモニターに撮った画像が出ず、群れを見ながらいじっているうちに焦って、陸上のPモードで撮っていました。







しばし遊んでくれてから、群れはもと来た方向に戻って行きました。





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キャツラの居所は分っています。北から来て北に帰っていきました。




12月以来、ハウスリーフでは初めて見るバラクーダの群れでした。


また、会おうぜ!


バラクーダの出現は、長いトンネルを照らす裸電球1個ほどの希望です。

しかし、藻場の大小さまざまなイワシ・アジ類の稚魚の群れは相変わらず多く、透明度も昨日は30mほど抜けていました。





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『陸上のよう』とまでは言いませんが、昨日はかなりの抜けぐあいでした。





砂地となってしまい、サンゴ礁の復活が難しいハウスリーフの、明るいニュースでした。








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初体験・ナマコダイブ [ダイビング]



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以上は、本日正午のウチのハウスリーフ(前の海)です。




先日、ウチ(“T2ゆかり”)のハウスリーフを潜りました。

以前も書きましたが、“ハウスリーフ”は、去年12月の台風でサンゴが90%ほど消失しました。

これはウチだけに限らず、例えば、“ジンベイ海岸”とか“カシリスリーフ”の浅場とか、まぁ、この辺り一帯の海岸線のサンゴ礁はほとんど被害に遭ったわけです。

もはや当分『ファンダイブ』に使える海ではないと私が勝手に判断して、以後、ダイビング講習以外では、ほとんど潜っていません。

(私個人的にも、以前の状態を知り尽くしているだけに、潜るとその変わりように切なくなってくるので、ちょっと敬遠していました。)





先日、某市立大学・人文社会学部の准教授のA氏と、台風以来はじめて『ファンダイブ』としてハウスリーフを潜りました。

氏は、東南アジア地域研究の日本の第一人者であります。

当然フィリピン各地にも造詣が深く、その知識と経験値のレベルの高さはハンパではありません。

T2をご利用いただけるのは、氏は最近、文化人類学的にジンベイザメと人々との関わり合いを研究テーマにしており、オスロブのジンベイ研究には地元の『T2』が最適とご判断されたから?であります。

かようなA氏ですが、実は氏は“ナマコの研究”―――生物学的というより人文学的にですが―――をライフワークとされていて著作もございます。



前置きが長くなりましたが、そんなA氏と2人で、T2のハウスリーフを潜ることになりまして。

先の事情で、ハウスリーフの現状を説明したのですが、ま、『それでも構わない』と仰っていただいて・・・・

私としては、サンゴの群生と熱帯魚の群れが無理なら、ジンベイやメーター級のバラクーダの大群、アジの大群など遭遇できればと思いましたが、確率的に十分の一くらいですから見れませんでした。

しかし、1本目でダイブ感を取り戻して、余裕の2本目のA氏。

さすがナマコ博士です。

一般のレジャーダイバーがほとんど目をくれない(というか、気味悪くて目を逸らす人もいる)“ナマコ”に目ざといです。

その日、数種のナマコをご自分で見つけたのですが、ハイライトは“チブサナマコ”(=乳房海鼠)でした。

イシナマコのようで、ハラ側に4対くらいの突起(=乳房のようにも見える)があるナマコです。

何と、和名の命名者はA氏ご自身だそうで、予期せぬご対面に感動?されていらっしゃいました。

『こんな浅場(=水深12mくらいでした)にチブサナマコが居るとは!!・・・・』


私としましても、長年ダイビングを生業としていながら、ナマコにフォーカスしたダイビングは全く初めてでした。

(“チブサナマコ”の画像を見たい方は検索願います。それでA氏のお名前も著作も出てきます。)





『ナマコは旨い!』

というA氏と縄文人?アイヌ人?津軽人の奥様Mの唱和で、

(一度採って調理せねば)

と私は決心を固めました。

何しろシティボーイとしましては、今までホヤだのナマコだのグロでマニアックなフードはごめんなさい―でございましたから、ほとんど食べた記憶がございません。



そこで諸兄に質問です。

Q:目の前の海で採ったナマコでも、茹でて何週間もかけて乾燥させ、更に二度手間で何日もかけて戻して調理したほうが生より旨い? つまりナマコの乾燥作業はシイタケのように旨味を増すのでしょうか?








それにしても、様々な人々との出会い、この仕事の醍醐味であります。

ただ、ひと言付け加えますと件のA教授、

『大学の講義では、あまりナマコの話はしない』

とのことでした。

(思うに女子学生とかは、ナマコを熱っぽく語られますと、たぶん引いてしまうかもしれませんので、それは取りあえずは・・・先生、正解かもですョ。)





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京都PSC様が、T2をウエッブサイトにアップ [ダイビング]




京都市左京区の“PSCダイビング”様

http://divepsc.com/


が、ゴールデンウィークにT2をご利用いただきました。

そして例によって、代表者のH様が、またまたユーチューブやホームページにT2でのダイビングの様子をアップしてくださいました。

http://divepsc.com/%e3%82%b8%e3%83%b3%e3%83%99%e3%82%a4%e3%83%80%e3%82%a4%e3%83%96%e3%81%a0%e3%81%91%e3%81%98%e3%82%83%e3%81%aa%e3%81%84%e3%82%aa%e3%82%b9%e3%83%ad%e3%83%96/


“PSCダイビング”様は、ホームページ(写真を見ているだけでも楽しいですよ!)を見ていただければ分りますが、世界中の海の名所を貪欲に潜るチームです。

そんなPSC様が、ウチのような貧乏くさいプチリゾートを度々訪れる、なんてのは時空の歪み、もしくはきっと何かの間違いです。

旅行会社やエージェントとほとんどお付き合いのない私共としては、何か無料で宣伝して頂いているようで、お心遣いありがたく、感謝に堪えません。

今は亡き母の口癖で言えば、まさに『感謝感激、雨霰』(=かんしゃかんげき、あめあられ)でございます。



ところで、今でこそ、“T2ゆかり”なんてプチリゾートを曲がりなりにも営んでいる私共(奥様Mと私)ですが、16年前、裸一貫でこの国に来て、ビーチリゾートとダイビングの仕事にどっぷりと浸かり、今まで何とか生きてこれたのも、ご指導や叱咤激励してくださった多くのお客様の御かげです。

まったく、心からそう思いますね。

中には、様々な事情で縁遠くなってしまった方もいらっしゃいますが、思い出とともに、ご恩を忘れることはありません。

“一期一会”は人の世の常ですから、皆様がどこかの同じ空の下で、元気でいてくれればと願うばかりです。

そして楽しく、性懲りもなく、どこかの海で遊んでいてくれれば、言うことなしです。







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チンクイムシ [ダイビング]



海で遊んでいると、チンクイムシに喰われることがある。



太股、首、手足の内側、お腹など、皮膚の薄い部分が標的になる。

「喰われる」というか「刺される」というか、チクチクしてやがて痒(かゆ)くなり、赤い湿疹となる。
たまらずに掻きまくると、グジュグジュしてきてこじらせ、治りが遅くなる。

海パンの中まで喰われることがあるので、昔から「チンクイムシ」の異名をとっている。



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海でチンクイにハデにやられた暴れん坊・次男のお腹(これはもう治りかけの写真で、痒みは無いです。)




[チンクイムシ]の正体は、エビやカニなどの幼生(ゾエア)です。




大きさは、数ミリも無いような半透明な生物(プランクトン)です。




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(参考画像:ゾエアの一例、顕微鏡写真)



日本では海水浴でお馴染みのチンクイムシですが、フィリピンでも、海水温が30~31度くらいまで上がる今の時期は、チンクイムシの季節です。

お客様で、たまにチンクイにやられてしまう人がいます。


「なに~これ~」

「いた~、かゆ~い」

「クラゲに刺された~」

「やだ~、どうしよう~」

なんて感じになり、真水で洗い、酢などふりかけたり、痒み止めのムヒαEXとか塗ったり、抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏を塗れば、早めに治るのですが・・・



ところが、相手が妙齢の女性とかだったりすると・・・



「これはクラゲじゃなく、チンクイです」



とは、純情可憐で、分別あるトロピカル・ダンディな私としては、言いにくいんです。

なんつったって、『チン・クイ・ムシ』・・・お下品ですからね。

それでもこの仕事を始めて5.6年は、まじめに、クラゲの刺胞にやられたのと、チンクイに喰われた違いを、お客さんにダラダラと説明していました。

ですが最近は、お客さんが『クラゲだ』と思っているのをわざわざ否定して、説明しても、痒みや湿疹が無くなるわけでもないので、(クラゲでもイイヤみたいな)ちょっと怠慢していたのであります。



ところが先日、“目からウロコ”でした。


ゴールデンウィーク、いつもお世話になっているダイブショップのツアー7名様が来て頂きまして、そのメンバーの内のご夫妻が2人共にお医者様でした。

で、ダイブショップオーナーのH様が、運悪く、首の周りをたっぷりとチンクイにやられました。

最終日、打ち上げの夕食時、その話になりました。

その時、奥様のほうのドクターが・・・




『プランクトン皮膚炎です。』




とキッパリと、職業的にカッコよく言い放ったのです。

私は何て素晴らしい、便利な言葉、さすがお医者様と心中ひそかに感動しました。

これから私も遠慮なく、使わせていただきます。




“プランクトン皮膚炎です”



還暦過ぎのオヤジとしては、ひと様に“チンクイ”なんて言えませんから。


(日本もこれから海の季節、海水浴といえばチンクイです、ご注意ください。)






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