ウチのバラクーダが戻って来た! [ダイビング]
去年12月の台風のせいで、ここら一帯の海岸線のサンゴ礁が、壊滅的な被害を受けたと以前お伝えしました。
私共T2の前の海も、例外ではありませんでした。
以後、ファンダイブで、お客様をハウスリーフや近場にご案内することはほとんどないのですが、それでも私の務めとして、月に1.2度はハウスリーフを調査のため単独で潜っています。
潜るたびに、不治の病に侵された友人の病室を見舞うような、陰鬱な気分になるのですが、小さな希望を垣間見て、生命力の偉大さというか、“必死さ”を思い知らされることもあります。
それは新たなミドリイシサンゴの成長とか、元気に生活しているトウアカクマノミのファミリーとか、隠れ場所がなくて右往左往するコロダイの若魚の群れとかです。
昨日もジンベイツアーに行ったあと、久々に、そんな『私のハウスリーフ参り』をいたしました。
入って、沖に真っ直ぐ進んで、いきなりでした。
バラクーダの群れが突っ込んで来ました!
以前に見られた群れと違い、個体のサイズは、やや小さめの70センチ前後です。
以前は、全部がメータークラスのサイズでした。
以前の群れと違い、数は400匹前後、以前は1,000匹ほどの本当の「大群」でした。
それでも、私がスミロン島やバリカサグ島でときどき見るバラクーダよりは、数は多いですしサイズも負けていません。
戻ってきてくれた嬉しさに、カメラを持っているのも忘れて眺めていました。
しばらく群れに巻かれてから、カメラを思い出してONして、慌てて撮り始めました。
何かカメラのモードがおかしくなっていて、いくら撮ってもモニターに撮った画像が出ず、群れを見ながらいじっているうちに焦って、陸上のPモードで撮っていました。
しばし遊んでくれてから、群れはもと来た方向に戻って行きました。
キャツラの居所は分っています。北から来て北に帰っていきました。
12月以来、ハウスリーフでは初めて見るバラクーダの群れでした。
また、会おうぜ!
バラクーダの出現は、長いトンネルを照らす裸電球1個ほどの希望です。
しかし、藻場の大小さまざまなイワシ・アジ類の稚魚の群れは相変わらず多く、透明度も昨日は30mほど抜けていました。
『陸上のよう』とまでは言いませんが、昨日はかなりの抜けぐあいでした。
砂地となってしまい、サンゴ礁の復活が難しいハウスリーフの、明るいニュースでした。
2013-06-13 17:12
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