“玉砕戦法”に出たメイ首相だが・・・ [世界]
今一番私が注目している政治家は、イギリスのテリーザ・メイ首相です。
政治家という職業に優劣があるとしたら、今はメイ首相が抜群に優れていると思います。
英国のブレグジット問題の解決に、全身全霊を注いでいる感があります。
私の記憶によれば・・・・・
もともとメイさんは、3年前のブレグジット国民投票のとき反対派でした。
人気者でお調子者のボリス・ジョンソンが、EUを離脱するよう英国民を煽り、国民投票でブレグジット派が勝ってしまうと、ビビッて逃げ腰になり、首相の座を辞退した。
そしてキャメロン首相が去った後、メイさんに針のムシロである首相のお鉢が回ってきて、メイさんは受け入れたのでした。
誰もが嫌がる火中の栗を拾うために。
その後は、EU各国を回り、離脱合意案を取りまとめ、それらが悉く議会で否決され、本日(20193月末)現在も解決を模索している。
メイさんにあるのは、愛国心であり、英国民の為という政治家の本分でしょう。
近頃は痩せてきて、先週などはテキヤ並みに声も枯れていました。
“不惜身命”、という言葉が浮かぶほどです。
約束した離脱日であったおとといの議決前は、合意案を受け入れてくれたら首相の座を辞するという”玉砕戦法”に出ましたが、議会はまた否決しました。
英国人には厄介な人が多いので、袋小路のようです。
かつてイギリスには、稀代の宰相ウィンストン・チャーチルもいたし、『鉄の女』と云われたマーガレット・サッチャーという女傑首相もいました。
メイさんは、タイプは違います。
メイさんは、あの”おしん”のような首相だと、私はイメージしています。