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子育ても貧困も、政府は助けないよ・・という本音 [政治]

いや~ぁ、たまには、真面目な本も読んでみるもんですね。




『・・・・菅義偉氏は、その決意表明において・・・・自助、共助、公助、そして絆であります・・・まず自助で何とかしろ、何とかできなければ周りが共助で助けろ、政府の公助は1番後だ、政府に頼らず絆で助け合え・・・・』

『・・・・2006年に新しく作り直された教育基本法では、「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって・・・・』

『・・・また生活に困窮する国民に最低限の生活を保障し扶助する生活保護制度について・・・・このような「家族で支えろ」という政策のあり方は「政府は助けないよ」とうことと表裏一体であることは・・・・』


以上は、著書の記述のほんのごく一部でして、とにかく内容が濃い本です。

世界各国の統計を駆使して、記述を進めていますので説得力抜群です。

このお方は才女ですね、著書も多いようだし。

独身だったら、下男に(笑)してもらって、侍⁽はべ⁾りたいくらいです。

個人的には、こういう女性に政界進出してほしい。

またこの本は、私のような老人ではなく、是非、現役世代や若い人達に読んでいただきたい本です。




タイトル:「日本」ってどんな国

著者:本田由紀(東京大学大学院教育学研究科教授だそうです)

発行者:喜入冬子

発行所:筑摩書房



図書館で借りて(お金のある人は購入して)ご一読ください。

いつも時代小説ばかり借りてきて、寝る前に斜め読みして・・・反省しました。




しかし、なんですな~。

普段(私が)思っていることを、キッチリ論理的に説明してくれています。

つまり、この国の政府は、『異次元の子育て政策』なんて本気で考えてないし、高齢者貧困世帯を(つまりはその他の弱者も)助けようなんて気はサラサラ無い。

『討議』したり、『最善』を尽くしたり、『前向き』に検討したり、という文言だけでごまかす。

国民のほうも、そのうち忘れる。




いい例が、国会議員に支給される”文書費”(文書通信交通滞在費)、毎月100万円(領収書も返金も不要)。

これだけで、議員ひとりあたり年間1200万円です。

どうなりました?

『文書費問題』、去年はあれだけ騒いだのに、跡形もなく消え去った。

文書費はひとつの”象徴”、かもですね。



日本の議員報酬は、世界的に見てもトップレベルです。

更に日本の政治の『汚染度』も、先進諸国ではトップレベルです。


税金から莫大なカネを略奪して、さらに納税者を貶める。

国会議員になるためには、億単位の資金が必要だし、再選されるためにもカネを集めないと・・・

与党も野党もない。

日本の政治は、そういう保身と金権・利権にしがみつく政治家どもの集まり。


いつまで続けるのでしょうかね。


既に日本の経済規模は凋落の一途、対外的に縮小したし、人口ももう減少ベクトルしかない。



議員報酬を今の5分の1、欧州の民主主義国家並みにすれば・・・と個人的には思います。

儲からないとなれば、『蓄財』の目的で国会議員になる人は、グンと減るでしょう。

私の知る限りでは、北欧の小さな民主主義国家などでは、議員とは国民の味方で代弁者。

『名誉職』であり、市会議員なんか、もう『ボランティア』で『手弁当』と言えるほど報酬は少ないです。

カネ目当てでなく、地域のため、市のため、州のため、国のために何かしたい人が議員になるからです。

ですから、仕事(本業)がある人が多く、議会は無駄なく短時間で終わります。


(欧州を離れて随分たちますが、国民性も人の性根も、そう簡単には変わらないと思いますよ)


欧州諸国の民主主義は、民衆が血を流し勝ち取ったもので、日本のそれは、進駐軍から与えられたもの、この違いは大きいでしょう。




「もう止めます」

「こういう記事を書いていると、キリがないし、とても疲れます」

「私のような、時代遅れの老人の書く領分じゃありません」


借りた本田由紀氏の本、まだ全ページ読破していませんが、数日内に返却します。

私には、やはり時代小説の斜め読みが、分相応でしょう。




















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