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高度成長はもうあり得ない、という認識 [日本]

新卒の女子社員の、初めての”夏のボーナス”が100万円。

あのバブル時代に私が知った、同じフロアーの某証券会社での実話です。

(ちなみにその証券会社は、バブル崩壊で潰れました)



戦後のベビーブーマーを『団塊の世代』と名付けたのは、故:堺屋太一氏です。

”天才”と呼ばれた氏は、その著書で多くの予言を著わし、予言から20数年後(平成30年)それらの多くが的中していて、世間は驚きました。

例えば、

日本の高度成長はバブル期以前までで、以降は衰退の一途を辿る・・・

日本国の財政悪化・・・

少子化・・・

地方の過疎化・・・

インフラの劣化・・・

為替・・・・

大災害・・・


詳しくは、著作やネット情報で調べられますので、ここでは述べません。


まずいのは、高度成長期を体験し享受し、その後30年間の凋落の戦犯である団塊世代が、今も経済や政治を牛耳っていることだと思うのです。

私も含め、団塊世代は『あの頃は・・・(良かった)』、『もう一度・・・(高度成長を)』

と、夢想しがちなことです。

大きな間違いだと思います。


(勝手なことを言わせていただければ)

団塊世代の思考回路、価値観、常識、信念など、今の時代には通用しません。

まして未来のビジョンが、彼らに見えるわけはないのです。

年寄りは、昔のことはよく覚えていても、今のことは分からないし、未来なんて考えられない。

”温故知新”なんてのも、現代、まして未来では絵空事でしょう。

もうそういう時代でない。


この30年間の、日本の凋落ぶりを客観的に見れば、過去の高度成長なんて、既に「夢のまた夢だ!」ということが理解できていない。

そういう『夢を喰らうバク』のような連中に、大企業や政治のかじ取りを任すのは賢い選択なのでしょうか。

適切な喩ではないですが、子や孫に(将来のために)、どういう勉強をすればよいか、人とどう付き合ったらよいか、どんな仕事、どんな企業が良いか・・・どう生きればよいか・・・なんて、(古い考えの私には)アドバイスできません。

あと何年かすれば、死ぬ or ボケているかの私です。

未来が見えないので助言もできません。

若者に昔話をしたところで、どうせチンプンカンプンでしょう。





ですから、「このままじゃ、日本は劣化するばかりで、成長なんかありえない」・・・この現実の認識をスタート地点にして出直さないと、ますます落ち目の一途だと思うのです。


あと10年もすれば、団塊世代はほぼ絶滅します。

なのに、先のない世代が、この国のかじ取りをしていること自体、全く変な話です。


2流国から3流国にならないように、『就職氷河期世代』とか『ゆとり世代』とか、高度成長を知らないZ世代以降の、優秀な若い人材に期待し、お任せするしかないと思うのです。



『サッカー試合の後、ゴミを拾った』という話は、海外からすれば、日本の十八番⁽おはこ)、云わば、”イグノーベル賞”でしょう。

良い行いですが、それを『誇り』に思ったり『日本スゴ~イ』と自慢するのは、私はちょっと違うと思うのです。


日本が眠っている間に、世界は随分変わったし、これからも変わるでしょう。


その内『ガラパゴス・ジャパン』というより、『浦島太郎・ジャパン』になるかも。







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