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フィリピン式・万引き処理を見た [フィリピン人]




今日はダイビングの話にしようかと思いましたが、昨日の出来事に急遽変更です。


昨日、セブに仕入れに行く予定でしたが、いつものジイ様運転手(たぶん私よりは若い)が「首が痛い」とかウダウダ言うので、バスと船の1時間半で行けるドマゲティに変更しました。
何か問題を起こして、「首が痛かったからだ」という言い訳を聞きたくなかったからです。

まず奥様Mは食材の仕入れ、私は設備建築関係の仕入れと、手分けして行動でした。
私が、中華系のバッタモノ雑貨屋、大きな店で結構何でもある店で会計をしている時でした。

私の前にレジで会計を済ませたオバサンが3メートルほど先の出口を出た時、
突然、『ピッ!ピッ!ピッピッ!』とけたたましいアラームの音が鳴り響いた。



・・・さて、ここで焦らすようですが話し変わります。
皆様は日本のTVの『万引きドキュメンタリー』見たことありますか?

スーパーで万引き(ほとんどは高齢者のケース)を捕まえ、店の裏に引きずり込み、正義感ぶった『万引きGメン』などというふざけた名付けの警備員や店長にこっぴどく叱られ、その高齢者の過去の全人生を否定するような侮辱の数々を与え、ケチョンケチョンにいたぶってから、警察に引き渡す。
マンジュウ1個でもドロボウはドロボウだというのは正論ですが、それを錦旗としてコテンパンにとっちめるのは行き過ぎですし、高齢者の日本国への過去の貢献度を鑑みれば異常、ヒステリックなほどだと思います。
一番おかしく感じるのは、『万引きGメン』なるヤカラが、姑息にもあとをつけて物かげから盗みを確認(それこそ盗み見です)し、店を出させてから捕まえるというやり方です。
『見せしめ』ということでしょうが、防犯という事であれば、レジを出る前に注意するべきではないでしょうか。
私的には、非常に気分が悪くなる、悪趣味な番組です。
番組の意図が不明です。
はっきり言って、個人的には非常にムカツキます。

話もどります。
フィリピンです。
盗難防止タッグのアラームがなった時、こちらでは何が起こったか?・・・・

拳銃を持った警備とアラームゲートの前で、くだんのオバちゃんは、即座にバッグからアラームタッグのついた未会計の商品とお金を出しました。
警備はそれを受け取り、私の前のレジに渡します。
その間、警備とオバちゃんは世間話。
警備はレジ係からお釣りと商品を受け取り、オバちゃんに渡しました。
オバちゃんは何事もなかったように整然と帰っていきました。
つまりそれでチョン!
一件落着、おしまいです。
警備は仕事したし、オバちゃんはお金払ったし、レジはお金貰ったし、みんなで『何か問題ある?』てな感じでした。

私はこの出来事がどう処理されるか、見守っていたのですが、想像以上にフィリピンスタイルの結末でした。
周囲のフィリピン人も普段と同じで、内心何を思っているかは別として、何ら緊張感とかなく、そんなこと気にも留めていないふうでした。

日本とフィリピンと、この違いはナンなんでしょうか?
どう理解したらよいのでしょうか。
ひとつの分析として、『たくさんあるところ』から、お金や物をいただいて?何が悪いという比国ではまぁ一般的な思考です。
『盗みが悪いこと』とか言う認識以前に『盗んだ』という自覚がないわけです。
あるいは、たかが『物』じゃないかという、これも言ってみれば太っ腹なフィリピン人気質があります。
それから『仲間意識』。
万引きオバちゃんも警備もレジ係も店員も同じ庶民層、いわゆるワーカー階級です。
仲間です。
店のオーナーである富裕層の所有の品を盗んでも、全員が痛くも痒くもないし、「バレちゃって残念だったな」とは思っても、悪い奴だと批難することはないでしょう。
お互い様ですから。

それにしても、“ところかわれば・・・”ということでしょうね。

思うに、事万引き処理に関しては、フィリピンのベクトルと日本のベクトルの合成、そんな地点に『大岡裁き』のような粋な処理がありそうな気がします。









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ラグンデ村の『おんな朝青龍』 [フィリピン人]







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昼下がり、沖から漁師舟が帰ってきました。






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近所の夫婦舟でした。  「獲物は?」と聞くと、バケツ一杯ほど、約10キロのイワシを見せてくれました。



9日から静かな海に戻りました。
O山様ご夫妻。
あれは魔の8日間でした、ごめんなさい!







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お客様なく“BENKEI”はお休みです




さて、11日早朝から、ウチのネットが不通となりブログの更新が出来ませんでした。
また、T2宛にいただいたメールもチェックできず、お返事できませんでした。
比国ではよくあることですが、ご迷惑をお掛けして済みませんでした。
不通になってすぐ、電話会社に点検修理を依頼しました。
今書いている時点(11日午前)では、いつ修理されるか分かりませんが、この記事がアップされたら直ったということになります。

そして今週はT2のあるラグンデ村の“バランガイ・フィエスタ”『村祭り』です。
フィリピンには『はた迷惑』という言葉や観念が無いですから、毎晩深夜まで騒々しいです。
私もこの国に来たての頃は、こういう祭事を積極的にエンジョイしたのですが、今はもう数十年一日のごとき光景に飽きてしまって、仕事もあることだし、他人事です。
ただウルサク感じるだけです。
長かったスペイン統治の遺物か、はたまた部族慣習DNAの成せる技か、比国人のフィエスタに対する思い入れは―――日本人からすればですが―――常軌を逸しています。

私の変化の原因は、昔と今と立場が変わったせいでしょう。
何しろフィエスタとなれば、フィリピン人スタッフは勤労意欲が皆無になります。
スケジュールを無視したドタキャン休み、出勤したとしても連夜のバカ騒ぎで疲れていて、あからさまに仕事から逃げ回る、やる気がないためミスばかり、注意すればふて腐れる。
全く羨ましいほど単純な人たちです。
こちらはフィエスタが来るたび、ストレスが溜まります。
胃薬を飲みつつ、仕事の合間に海を眺めたりしてストレスを昇華させます。

もし私がフィリピン人だったら、当然彼らと同じようにするでしょうから、彼らを責める訳にはいきません。
私が日本人であるように、彼らは常々、フィリピン人として当然の思考と行動で生きているのです。

しかしこういう時に、ちょっと頼りになる?のは、スタッフMです。





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初めは「コイツはすぐ辞めるかも」と思っていたのですが、いつの間にかウチの最古参スタッフになっていました。
彼女の出身村では、『アレがまだ続いているのか!なぜだ?』と不思議がっているそうです。
この娘の場合は、日ごろから酒飲み、夜遊びで素行不良ですから、『フィエスタ毒症候群』もなんのその、普段と同じように仕事します。

最近あだ名が、“不良むすめ”から“番長”に変わりました。





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手前“番長”。



ご常連のお客様の中には、「彼女ちょっと太ってきたんじゃない?」という方がいらっしゃいますが、正確にはそうではありません。
体重増加分は全部筋肉です。
力がますます強くなっています。
タンクを運ばせれば、女だてらに2本を軽々と運びます。
酒が筋肉増強剤の役目を果たしているのでしょう。
ほかのスタッフ全員、「怒らすと手が付けられない」と恐怖におののいています。

大酒呑みで乱暴者?

『おんな朝青龍』のようであります。

しかし、考えてみると、頼りにするスタッフが、大酒呑みの乱暴者?とは・・・

ナンちゅうとこだ、T2は






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スタッフが来ない [フィリピン人]





かの孔子曰く、



「われ十五(15才)にして学(学問)に志(こころざ)し」

「三十(30才)にして立つ」(学問で自立できるようになった)

「四十(40才)にして惑(まよ)わず」(いろいろな迷いがなくなった)

「五十(50才)にして天命を知る」(天が自分に与えた使命を知った)

「六十(60才)にして耳順(したが)う」(どんな人の話も聞けるようになった)

「七十(70才)にして心の欲するところに従(したが)っても矩(のり)をこえず」(心の思うままに行動しても人としての道をふみはずすことがない)





我と我が身を照らし合わせれば・・・・ほど遠いですね。

来春、還暦(自分でも信じられないですが)だというのに、波に翻弄される小船のように、些細な事で感情が揺れ動きます。

心が萎えるときがあります。

原因のたいていは、フィリピン人スタッフの奔放な振る舞いによる。


本日は、2日間のお休みを終えた次男のベビーシッターが、実家から帰ってこない。

7時から仕事に入るはずのスタッフDが来ない。

もちろん2人とも連絡などはしてこない。

肝心のチーフスタッフのJは姪の誕生日で休み、電話にさえ出ません。

今日はお客様が居ないからまだいいですが、それを見透かしたようにやってのける事が、また気に食わないのです。

詳細は書く気もしませんが、おかげで、奥様Mの外出の予定や私の仕事の段取りを大幅に変更せざるを得なくなりました。

毎度の事だけど・・・毎度毎度、ちょっと落ち込む。

私ら夫婦は、所詮、外国人だしよそ者、ここは彼・彼女らの国だから、普段からなるべく悪いようにしないようにしているつもりですが・・・・。

でも・・・・・
あ~、やっぱり愚痴になる、止めましょう。


ひとつだけ云っておきたい。
フィリピンで老後を暮らす―――貴方がまともな日本人なら、私は止めたほうがいいと思う。
(これは、私はずっと前から言っています。)
それでもと云うなら、貴方は他人とは違うと云うなら、すればいい。
どうせ余生、10年20年の話だろうし。
ただし、チャットやPパブのピーナ相手と一緒に、となると絶対止めたほうがいいと思う、たいてい地獄を見ます。
遊びは遊びと割り切ったほうがいいでしょう。

若い日本人男女たちがフィリピン人と―――ふた昔前、バリのビーチボーイと多数の日本人女性がひっついたけど結局皆不幸になった様に、これも止めたほうがいいと思う。
貴方が相当したたかな性格で、英語やフィリピン語が不自由なく話せ、強い精神力と財力と恰好の相手に恵まれる運があるなら、別だけど・・・。
次の世代にも関わってくる事だから、するならそれ相当の覚悟でどうぞ。
その場合でも庶民(貧困層)階級相手は、本当にやめたほうがいい。


申し訳ないですが、今は細かく気力がないので横着して、ほんの一例として、下記参照してください。

http://blog.goo.ne.jp/cebu_plumeria/e/1f88b2b28dbcc5bf50c7fc459690ca82

(尊敬する権兵衛様、引き合いに出してすみません。)

私はちょっと早く寝て、気力回復します。
一晩寝て、朝ひとっ走りして、そして立て直す算段をします。
これしきのことでバタバタするわけにはいきません。

結局、この国はダイビングとか、遊びやリフレッシュ、ウサ晴らしに来て楽しい所、仕事するのはちょっとシンドイかも・・・・。

でも今の私にはここしかないし、まだ夢も希望もあるし、お客様を裏切れません。

やるっきゃ、ない。






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フィリピン日常、二態 [フィリピン人]




暫らく雨が降ってなかったのですが、6月28日から毎日降るようになりました。
降雨は夜間か早朝で、日中は連日そこそこの天気です。
でも雨の濁りが入り、海中の透明度が少し落ちて、ダイビング海況は特別良くも悪くもなしというところです。





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さて、2日前に所要でお隣の島のドマゲティ市へ行ってきました。






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ドマゲティ市は、シリマン大学を中心として発展してきた『学園都市』で、欧米人など外国人の住民が多い町としても有名です。

町を歩いていると、後ろから人相の悪いサングラスの男が、ススス~と脇に来て私の顔を見もせず、私と並んで歩きながら・・・「〇▲△×、◆▽×◇」とボソボソッ。

「???・・・」

あまりにも小声で聞き取れません。

男は更に並んで歩きながら、しかし決して私を見ず、もう一度、「〇▲△×、◆▽×◇」

そのとき、男の右手人差し指が、私の腕時計を一瞬ですが―――気をつけていないと見逃しそうな小さな動作で―――指しました。

(あっ、そうか)
私は時計を見て、時間を男に告げました。

そこで男は、私が『外人』と気が付いたのでしょう。
瞬間動きが止まりましたが、何事も無かったように、そしてまた私から離れていきました。

日本なら、男2人が、コソコソと良からぬ事を企んでいるように見えたかもしれませんね。




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セブの庶民の足、ジープニー(マルティキャブ)。


その1時間後です。
スーパーで用事を済ませ、外に出てタバコを吸っていると、若い男がタバコを咥(くわ)えて私の前に立ちはだかり、アゴを小さくしゃくって要求します。
男は目を合わせず、何も云いません。

しかし、コレは今までさんざん経験済みですので、すぐ分かります。
私は黙って、タバコを差し出します。
男は受け取り、自分のタバコに火を移し、私にタバコを返し無言で去っていきました。
稀に礼の言葉が出る場合もありますが、どちらかというと何も云わない方が多いです。


あえて説明するのもヤボですが、フィリピンに限らずよその国では、結構“無礼者”が多いです。
まあ、それもどちらかというと、日本人のほうが異常に礼儀正しいというか、日本の常識からすれば『礼儀知らず』と映るという事かもしれません。
日本人の行儀の良さと礼儀正しさは、世界でも折り紙付きですから。

それに私は、この国にそこそこ長いので、容貌も雰囲気もフィリピン人に見えるのかもしれません。
黙っていると、だいたい『同胞』扱いです。

嬉しいやら・・・・
悲しいやら・・・・







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パッキャオに続く人はいない [フィリピン人]





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いわずと知れた、“パックマン”こと“マニー・パッキャオ”、世界一有名なフィリピン人です。







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よく知らない方は、次のウイキご覧下さい。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%AA


私も素人ですが、日本人でも原田氏や海老原氏、大場氏や具志堅氏とか、かなり強かった選手は見てきました(←もちろんテレビで)。
しかし、たぶん、パッキャオは桁違い、不世出の天才ボクサーです。

どのスポーツでもそうですが、本当に偉大な選手は強い時期が長いです。
彼の場合、消耗の激しいボクシングで10年以上トップを張っていますから、その才能と努力は計り知れません。
そのマニーが、また勲章と言うか、スポーツ選手の長者番付で堂々の記録?を出しました。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110618-00000083-jij-spo


年収42億円!です。
イチローの2倍強、テニスのフェデラーと僅差、世界1位のタイガーウッズとは僅か(?)7億円の差です。

どこまで正確な統計か知りませんが、どうでしょうか。
仮に年に1億円使えるとして、アメリカでは、日本では、フィリピンでは、どんな暮らしが出来るでしょうか?
1億円で何がデキル。
日本で1億円程度のマンション、アメリカならいくらします?フィリピンでは?
年1億円で雇用できる人の数は、日本なら20人くらいでしょうか、フィリピンなら200人?そういった『国の格差』みたいなものを考えるとマニーはホントは“世界一高収入なスポーツ選手”(今は下院議員でもあります)なのかもしれませんね。

しかしです。

さすがフィリピンと言うか・・・これが・・・・あとに続く人が現れない。
マニー自身は後継者の育成に力を注いでいるようですが・・・。

例えば日本なら、イチローに憧れ未来のイチローを目指す子供が1万人くらいいたら、その内のひとりは将来本当にイチローのようになるかも知れない。
ましてフィリピンは貧しい国ですから、ハングリー精神旺盛な子供は多いはず。
そして、マニー自身、極貧の出自、育ちです。

マニーに憧れマニーを尊敬するなら、何故マニーのようになりたいと強く思い、死に物狂いで努力する子供達が少ないのか?
この国では、マニーの試合が始まると、町に人がいなくなります。
・・・・しかし、腹の中では

尊敬より先に、妬む・・・
努力より先に、諦める・・・

そこらへんがこの国の闇の深さでしょうか?

とにかく、マニーの前にマニーはいないし、マニーのあとにもマニーは現れないと私は思います。





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ベビーシッターなのに・・・ [フィリピン人]





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昨日のT2の夜明け。






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ずっと沖の雨雲なのですが、漁師舟の上に、まるで黒い帯のように横たわっているように見えました。







さて、先頃、クラブハウスで仕事していると・・・

ウチの次男(1歳)を抱っこしたベビーシッターが、外から息せき切って入って来て、

「サーッ!」

と興奮気味に報告に来た。

「〇〇シ(ウチの長男6歳)が私にこんなに大きな石を投げた。」

と手で大人の握りこぶし大の形を作る。
(まったく大袈裟な・・・)

「何回も何回も、私に投げました。」

悪い事をして叱られると思ったのか、観念した様子で長男も付いてきた。
長男に、なぜ石を投げたと理由を聞いてもハッキリ云わない。

するとベビーシッターが追い討ち、

「私がよけたら、抱っこしていたYUKI(次男1歳の通称)のお腹に石が当たった。」

なるほど・・・・エッ???!!!

(ってことは、こいつは抱っこしていた1歳児を石よけの盾に使ったってことか?)

(私としては、むしろ、そっちのほうがとても気になるし、イヤなんだけど・・・。)

しかし本人は「私が」、あくまでも彼女自身が、石を投げられた事しか頭に無いらしい。

さすが・・・・だ。

普通日本人、いや、たいていの大人なら、そういう場合むしろ無意識に1歳児を石からガードするだろぅが、このヤロ~ッ!・・・と思ってみたところで仕方ない。
本人に全くそっち方面の自覚がないのだから、それを云ってもしかたない。

植民地450年の歴史と伝統が育んだ、“カワワ アコ”(ワタシかわいそう)の精神、被害者意識の強さは、この国の人たちの考え方の根幹を成すようです。

1歳の次男はケロッとしていましたが、むしろこういうケースで、実の子でもない外国人の赤ん坊より自分が大事というのは、ここでは多数派=常識でしょう。

子守りは、お金のためにしているだけで、石に当たるなんてとんでもない・・・ということです。

毎日この国の人たちと接していますと、時々こういう、フィリピン人の真の姿“本音”のようなものを垣間(かいま)見ます。


シールズの弾よけに何番目かの妻を使ったという―――死人にくちなしで真偽のほどは分かりませんが―――あのビン・ラディンと一緒でしょうか。




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長男次男とスタッフ。  今回のベビーシッターはこの画像にはいません。







はからずも次男は、

僅か1歳にして、

“自分の身は自分で守るしかない!”

そして

“人は信用できない!”

と教えられました。

この国ではこういう『教育方法』があるのでしょう。

ベビーシッター嬢様、ありがとう!

確かにこの国で生きていくうえで、それは絶対に必要不可欠な処世術です。

あとから分かった事ですが、長男はT2の敷地内で自転車に乗っていて、転んだ時、ベビーシッターが笑ったので、腹を立て石を投げたそうです。

この長男、最近、キレやすくなったような気がします。

長男のフィリピン人化も、進んできています。

私のアタマも、痛くなってきたぞ~。






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頭痛い、運転手 [フィリピン人]






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1年ちょい前に中古で買ったT2の車。2001年型トヨタ“レボ”東南アジア製です。エンジンはガソリン2000CC、フレームはトラックと同じハシゴ型で丈夫です。オートマのせいもあってリッターあたり7キロ前後です。



ウチの車は、普段は私かユミちゃんが運転しますが、セブ市に買い出しに行くときだけは、運転手を雇います。

早朝に家を出てセブ市まで行き、ゴチャゴチャした都会の雑踏を運転しながらあちこち回り、疲れる買出しをして夜中に帰ってくるなんて、20年前ならともかく、今の私はしたくはありません。
ウチからだと、走行距離も300キロを越えます。
日本での300キロとは、交通事情の違いのせいで疲れ方が違います。
それに、車の運転は、運転手にさせるのが大体のこの国のスタイルです。

ところが、『良い運転手はなかなか居ない』、在留邦人の多くはこれで苦労しています。

T2(我が家)のケースをお話しします。



〈最初の運転手〉

運転技術は、日本レベルでいえば中の上、フィリピンレベルでは上の中、ただし飛ばすし運転が荒いので乗っていて怖い。
車内で休むどころか、緊張しっぱなしで筋肉痛になる。
いつかは大事故を起こすか、人を撥ね殺すタイプ。
性格は気分屋でけっこう短気で自分勝手、つまり典型的なフィリピン人気質。
何度注意しても運転が乱暴だし(オマエの車じゃないだろうが!)、運転しながら携帯メールをする(止めさせても、すぐ忘れるからまた繰り返す)ので、雇わなくなった。
総評すれば、ソマリアの海賊船の操縦が向いているアンチャンと見た。




〈次の運転手〉

運転技術は、日本レベルでいえば中の中、フィリピンレベルでは上の下、荒い運転はしないし流れに乗れるので、まぁ普通に乗っていられます。
性格はのんびりおっとりで、ソコソコ自分をコントロールできるタイプ、運転には向いています。
ただし、日が落ちて夜になると、お化けが怖いのと早く家に帰りたいのが半々になるようで、飛ばします。
そして彼の欠点は、夜目が利かないことです。
一般にフィリピン人は、とても視力が良く夜目も利くのですが、彼は過去の溶接仕事で目をやられているらしく、日本人オヤジの私でも見えるような無灯火バイクや歩行者に直前まで気がつきません。
夜間は何度か危ない思いをしました。
それさえ目を瞑ればドライバーとして合格ですが、マニラに仕事を見つけてラグンデ村を去っていきました。
総評すると、重宝したのですが残念です。


〈今の運転手〉

年齢がちょっと高く、運転技術は日本レベルでいえば下の中、フィリピンレベルなら下の上、簡単に言えばヘタ、職業運転手のレベルではありません。
例えば、前を時速2~30キロで走るトライシクルを抜くのに苦労します。


いつものパターンとしては・・・


トライシクルに2回クラクションを鳴らす。
追い越すために横に出る。
加速して横に出る。
トライシクルの真横で意味不明なブレーキを踏む。
またトライシクルの後ろに付く。
・ ・・という感じです。
対向車がいなくても、抜けません。
何のための、クラクション、進路変更、加速、ブレーキなのか意味不明です。
これを何度も繰り返しますから、脇に座っていると無性にイラつき腹が立ってきます。
胃に良くないです。
高いガソリンを浪費し、ブレーキパッドも減ります。
いつも追い越される一方で、どうにか追い越せるのは停まっている車だけです。
かと思えば、順調に走っている時、突然止まって横断者を渡したり、前に車を入れたりします。
これをされると、後続車に追突されそうでドキッとして首が縮みます。
ゆっくり走って“安全運転”のようで実は危険な運転です。
通常、ウチからセブ市中心部まで2.5時間くらいで行けるのですが、彼の運転ですと3時間半はかかります。
ウインカー(方向指示器)やワイパーの使い方も、最初は知りませんでした。
危なすぎるので私が教えましたが、今でも間欠ワイパーの使い方は理解していませんし、道なりのカーブでウインカーを出したりします。
フィリピン人がよくする、ウインカーを曲がる方と反対側に出す運転はしませんが。
なにより、一番腹が立つのは、毎回必ずどこかで擦って車のボディーを傷つけることです。





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前回つけられた傷。運転席のすぐ横のドアですから呆れます。








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前々回つけられたバンパーの傷。




彼の車なら一向に構わないのですが、車はウチの車で、私やユミちゃんはまだどこも傷つけたことはありません。
しかもトボケて認めず(本当に気が付いていないのか)、謝ることは当然ありません。
文句を言っても、効き目は無いだろうし、キズが治る事も無いので私はほおっておきます。
叱ったら興奮してさらにぶつけられそうですし・・・。
何しろ、彼の能力を120%まで使ってやっと運転している様子ですので、何か他のストレスをかけたら、どうなるか・・・恐ろしいです。
総評すれば、“ドライバーと呼べないドライバー”です。

ずっと代わりの人を探しているのですが、まだ見つかりません。
田舎の弱点である“人材の少なさ”をヒシヒシと感じる、ドライバー探しです。








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T2ダンサーズ?デビュー!? [フィリピン人]



本日の記事で、勘違いされる方がいると困りますので・・・・

始めに確認と言いますか、あらためて念を押します。

“T2ゆかり”はセブ島南部の田舎、ラグンデ村にある海の家でございます。






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海から見たT2です








日本人のお客様を対象にした、小ざっぱりした施設です。





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手前クラブハウスと奥オフィス。






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T2専用ボートスロープですが、普段は近所の人達の遊び場です。







スキューバダイビング、海遊びや、田舎フィリピンのノンビリステイ、長期滞在、体験ボランティア学生などのお客様にご利用いただいております。





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右端は客室の壁、左端はお座敷レストランの屋根、海は目の前です。







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斜め前から見ると、奥がお座敷レストラン、左が客室の1部、左手前が露天風呂の一部とダイブ器材洗い場、写っていませんが、右に海に出るゲートが有ります。






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鉄筋コンクリート造りの客室コテージです、奥まで3部屋あります。








今までのお客様の評価としては、『アットホームなプチリゾート』と表現される方が多いようです、手前味噌ですみませんが・・・。
こちらとしては、『リゾート』と言われるのは気恥ずかしく、良くて民宿レベルと思っていただけると助かります。


現在、私共日本人夫婦とスーパー助っ人ユミちゃん、そして4~8人のフィリピン人スタッフで、細々とやっています。

さて長い前置きでしたが、この度“T2ダンサーズ”がデビューいたしました!

時々やる『野獣スタッフ・カラオケ大会』が好評で、それに気を好くしたスタッフが、ノリノリで始めました。

(よせばいいのに・・・)

奥様Mプロデュースです。

目標は、“AKB48”でしょうか。

(実態は、AKB娘をですね、食っちゃ寝~食っちゃ寝~させてズングリムックリにして、熱帯の天日で10日ほど真っ黒に焼いてから、ヌカ床に2週間ほど漬けて、さらに地面に埋めておいたような・・・失礼か?・・・少しはナッ・・・です。)



ボロ布で衣装まで作りました。
先般、夕食後、お座敷レストランで初舞台。
お客様に初披露です。





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ダンスの練習があるときは、普段丸1日がかりのモタモタ掃除やダラダラ洗濯を、たった2時間ぐらいで終わらせるほど ハリキリます。
ただの田舎娘ですが、フィリピーナです。
ダンスが皆、ねっから好きです。







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(云っときますが、『ダンスが好き』と『ダンスが上手い』という事は別ですよ。これはそのまま歌にも当てはまります、ちょっと困る時があります。)



しかし田舎の村娘達、全く陽気で楽しそうに踊ります。
この屈託のなさ、天真爛漫さは日本人には中々ないですね。

(食べたいときに食べ、寝たい時に寝て、働きたいときだけ―――滅多にないが―――働く、喜怒哀楽はそのままストレートに表現する。普段、こういうストレスフリーの生活を送るとこういう性格が形成されるのでしょう。)

(よく見ると、女相撲体型や、手足が薪のようなオバサン風もいますが、笑顔で必死にカバーしようとしているように見えます。)

(しかしそれは誤りです。彼女達は自分が女子レスラーのようだとか、横っ腹を叩くと朝青龍のような音がするとか、絶対に思っていません。動物と一緒で己の姿は見ないのです。自分の手足を火にくべたりもしない、たぶんですが。)






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彼女達は、
「キャ~、私はカワイイ!」
「キャ~、私はキレイ!」
「キャ~、私はスターだ!」
「どお~っ!」
と思いながら踊っているから楽しいし、お客さんをも喜ばせることができるのです。
日本人としては、こういう気性というか本性は、ちょっと羨ましいです。





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日本では見ることのできない種類の、ゲテモノ?の毒気にあたったお客様も引き込まれました。
ストレス無縁の彼女達が、スポンジのようにお客様のストレスを吸い取るのでしょうか。
あたりが明るいオーラに包まれていき、みんな底抜けに楽しそうです。



(私は、竹張りの床が抜けるのが心配です。)


ともあれこのT2ダンサーズ、お客様が複数以上であれば、リクエストにより催行させていただきます。
その際、この田舎芝居ならぬオテモヤン・ダンサーズには、小銭の御ひねりが励行されます。
(間違っても、石や灰皿など投げないように・・・お気持ちは理解できるのですが。)







こうしてフィリピン人は作られる・・・のか? [フィリピン人]






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フィリピンに遊びに来る人は、皆さんよく言います。
フィリピン人はラテン系の血が入っているから、とても陽気で明るくて良い、と。

私は、フィリピンに住みフィリピン人と仕事しているせいで、かえって分からないのかも知れませんが、必ずしもそうは思いません。
普通です。
気性で言えば、陽気な人も陰気な人も、善い人も悪い人も、普通の人も、何処の余所の国とも同じように居るように感じます。
むしろ、詰まらない事でいつまでもウジウジしたり、根に持ったりする人は、日本人よりも多いように思いますが、どんなもんでしょうか。

観光客の方が、比国人はラテン的で陽気だというのは、職業柄の演技もあるし、もともと陽気でエンターテインの上手な人だからそういう仕事に就いているので、当然といえば当然でしょう。
また或いは、こんな常夏の国に遊びに来ているわけですから、観光客ご自身がそれこそ『陽気なラテン系』になっていて、周りの比国人がそれにつられるのかも知れません。

同じようなことに、フィリピン人は『写真好き』、『ダンス好き』というのがあります。
これらに関しては、へそ曲がりの私も異を唱えるつもりはなく、同感です。
特に田舎のビーチや街角では、外国人旅行者がカメラを取り出そうものなら、子供達が寄ってたかって、とびきりの笑顔とポーズを見せてくれます。
ダンスについても然りです。

この『写真と踊り好き』については、諸説諸々考えられるのですが、この度その決定的な根拠となるべき事実に気が付きました。

ウチの長男です。

(これでは分からないですね。)

もともとこの国の公立小学校では、『集団で騒ぐこと』と『庭掃除の仕方』しか教えません(私の偏見であることを願います)ので、長男は私立小学校へ行くべく私立幼稚園に通っています。





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[授業風景。]



一応、英語授業で5教科ぐらい勉強しているようですが、それ以外の事にもかなりの時間を費やしているのです。





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[これは“NUTRITION MONTH”。 何といったら云いか、“栄養を摂ろう月間”の祭事です、ナンダソリャ?ですが。]




例えば宿題。
自分の1歳の時の写真だの、やれ赤ちゃんの時だの、親、兄弟、自分の家、親戚そんな写真を探してノートに貼ってくるという宿題が、やたら多いのです。
これがなんの役に立つのか、何の勉強なのか私にはよく分からないのですが。
おそらく、昔、我々が小学校の時、夏休みになると絵日記を書いたり、守れもしない生活時間表を書かされて、結果、長じても、記録好きで時間にストリクトな伝統的日本人を踏襲したように、彼らにとっての“写真信仰”を養う『教育』というモノなのではないでしょうか。






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[これはT2の野獣カラオケ。]



ダンスです。
日本でも、『学芸会』というのがありますね。
当然その前に何日も練習します。
その手の催しが年間何回も、大げさに言えば2ヶ月に1回くらいの割であります。
例えば、単純計算で月曜~金曜の平日、つまり授業のあるべき日は年間260日くらいありますが、そのうち120日ぐらいが、夏休み、クリスマス休暇などなどで消え、あと40日くらいが休日と突然の休日、それから学校の都合による一方的な授業休みで消えます。
結局、授業日数は年間100日程度になります。
その貴重な100日の、4分の1くらいは催しのためのダンスの練習に費やされます。


「きょうはダンスしてきた!」
と長男が帰って来て言うたびに、私は、
「お前は男だ!日本男児だ、ダンスなんかしなくていいし、ヘタでもいい!」
と言いますが、長男は勘違いして、これを私の思いやり、慰めと受け取っているようです。
最初の頃は、ダンスの練習を嫌がり、当日のステージでも後ろで突っ立っていただけの長男です。
『それでこそ男だ!』と私は内心思っていたのですが、最近は感化され、みんなと踊るようになったそうです。

これでいいのか・・・・
他にすることは無いのか・・・・

こういう子供教育を『愚民化教育』そのもの、3Sだの5D、3Rだのと言い始めると、私は『右だ』『左だ』とすぐレッテルを張られそうですので止めておきます。

しかし、こういう教育を施されると、ウチの長男も写真好き、ダンス好きと云われるフィリピン人に近づいていくのがミエミエです。

頼むから、頼むから最低レベルの一般教養くらいは、身につけて欲しいものです。
読み書きできるとか、九九が云えるとか、加減乗除が出来るとか、自分の国の歴史を知っているとか・・・

間違っても、世界地図で自分の国の場所が分からない大人(かなりいます)とか、天の川を雲だと信じている人間(ウチのスタッフにいます)にはならないで欲しいのですが、駄目かな~。

現に親である私は、アメリカの愚民化政策に見事にハマッテしまったし・・・また云ってしまった、イカン、イカン。


でもオカマになるのだけは、勘弁して欲しい。
これも偏見なのでしょうね。










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“SHY”って!ナンダ? [フィリピン人]




最近このブログは愚痴が多いと、先日もある方に言われてしまいました。

確かに・・・
自分でもそう思いますね。
今でこそ、スキューバダイビングで飯を喰い、日ごろ(最近はご無沙汰ですが)海の底で魚相手に遊んでいますが、ツラツラ思うに、私はどちらかといえば技術系の人間です。
人間様相手のやり取り仕事は、あまり得意ではないのです。
まして他人様に給料を払い、人の上に立ち指図するなんて性分ではないし、甲斐性もありません。
気がつけば、日常、奥様M相手にグチをこぼしています。
フィリピン人スタッフに、日本的な愚痴を言っても理解されないでしょうし、愚痴をこぼすという事は相手に弱みを見せるような感じもしますので、盛大に愚痴を言い合える相手はやはり奥様Mですし、それをこぼせるのはこのブログくらいです。


そこで、どうせなら、グチついでに、もうひとつウチの娘達(18歳のメイドコンビ)のネタをひとつ。

T2の正面ゲート、ちょうど『ロゴ』(家紋の流用ですがナニか?)の前に、作成中の花壇があります。
幅3メートル長さ10メートルです。



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本来であれば、庭師を入れてチョチョイのチョイと花壇を仕上げるのですが、T2のコンセプトは『全て手作り!』したがって花壇も、自分達で育てています。
時間がかかります。
熱帯気候、頻繁に雑草がはびこります。
ある日娘達に、雑草取りを頼みました。
ところが、娘達は自分達の部屋に入り、待てど暮らせど、草取りを始める気配がありません。
スワッ、ひきこもりか?
そこで、アシスタントのJに、「さっき雑草取り頼んだんだけど、どうなってるのかな~?」と催促してみました。

ややあって、Jが彼女達の部屋から出てきました。

そして曰く:「2人は雑草取りをしたくないと云っている。」

私、ちょっとカチンときて:「ハア~ッ?何故?」

J:「SHY(シャイ)だから・・・しないと言っている。」

(シャイって、あの『恥ずかしい』のシャイか??)

それにしても、仕事を、しかも雇用契約書に明記してある作業を拒否するとは・・・・。
まあ、彼女達にとっては、契約も約束も何の拘束力も持たないのですが。
それにしても、オーナーボス(一応)のリクエストに、いとも簡単に「NO!」と言うとは・・・さすがです。

私はJに、私がやるから2人には『勝手にしろ』と言っておいてと言い残し、独りで門前の草むしりを始めました。
うら若い女の子ですから、草取りのような仕事はリゾートの中ならともかく、人目がある外でやるのは、『こっぱずかしくて、ゴメンだよ』ということなのでしょうか。
今までは、何も言わずにやっていたのですが・・・それは覚えていないのでしょうか?
それとも今回は、ただのお得意の気まぐれでしょうか?



私がセッセと草取りをしていると、10分もしないうちに、件の二人が現れて草むしりを始めました。

私:「なんだ、草取りは嫌じゃなかったのか?ア~ン?」
「何で気が変わった?」

二人:「マーム(奥様Mのことです)が、やれといったから・・・」と不満そうに言います。
(奥様Mは、女同士ですから彼女達に強く言えます。私は男ですからこの国ではご法度です。)

3人で草むしり。

私:「ムシムシ(草むしりの音)・・・あのな~、恥ずかしい(シャイ)ってどういうことなんだよ?」

娘2人:「ムシムシ(草むしりの音)・・・(無言)」

私:「ムシムシ(草むしりの音)・・・近所や通りがかりの連中が、冷やかすとか笑うとか、話のタネにするとか、そういう事?」

娘2人:「ムシムシ(草むしりの音)・・・・(無言)」

私:「ムシムシ・・・君達も知っているように、この村の連中は、働かなくてブラブラしているのがやたら多いよね。」

「そういう連中に対して恥ずかしいと思うのは、ちょっとオカシイいんじゃない?ムシムシ」

「広い世界では、一般的には、仕事が無い、仕事をしない、する気の無い、怠け者が恥ずかしいサイドの人なんじゃない?」

「どんな仕事でも働く事は、リスペクトされるべきであり・・・ムシムシ・・・君達が連中を笑うのならいいけど、連中が君達を笑ったり、冷やかしたりするのは間違ったことじゃない?それは逆だよ。」

「それに、ここで一所懸命ムシムシやってれば、『お~っ!働き者の娘だ!』とイケメンが言い寄ってくるかもしれない、そんなチャンスもあるかもよ。」

などと半分冗談、半分本気で、娘2人で人の道を諭す私ですが、草むしりは飽きたし、他の仕事もあるので途中で引き上げました。

それから暫らくして―――南洋ボケで反応が遅いのです―――大いなる疑問がわいてきました。
彼女達や他のフィリピン人が頻繁に使う英語の言葉“SHY=シャイ”は、日本語の『恥ずかしい』とは、かなり違うんじゃないかという疑問です。
特に感情表現の言葉で、もともと完全に意味の重なる異国語の言葉なんて、ほとんど無いと思うのですが・・・・
フィリピン英語の“SHY”には、日本語の『恥ずかしい』に含まれる意味とは全然違う感情を表現している場合があるのでは?・・・ないか・・・?
例えば、『嫌いだ』とか『ヤル気がしない』とか『アホらしい』とか。


気になって、辞書を漁りました。
“SHY”という言葉の意味には、『はにかむ』『内気な』『臆病な』や『用心深い』『・・をいやがる』とか、やはり結構多重な意味があります。
(最後の『いやがる』が気になりますね。)
日本語の“恥ずかしい”に関連する英語の言葉には、これも“SHY”のほかに“EMBARRASS”や“SHAME”“ASHAME”・・・etc.などなど、かなり有りそうです。

しかし、もともと私の英語やフィリピン語なんて、ネイティブとは程遠いジャパニーズイングリッシュ、ジャパニーズタガログです。
ビサヤ(セブなどのフィリピン語)となると、チンプンカンプンです。

ですので、彼女らの「シャイ」という感情がどのような心の動きなのか、よくは分りません。
言える事は単純に[恥ずかしいからイヤだ]、ということではなさそうです。

鳩山総理ではないですが、戦後の日本は、独自の文化を持ちながらも、数ある外国の中でもアメリカの影響を強く受けていると思います。
例えば、進駐軍や昭和30年代の米TV映画から始まり、今のハリウッド映画です。
ストーリーや演技、感情面で『どういうことなのか理解できない』というシーンはほとんど無いと思います。
ところが、これがです。
フィリピン映画となると、同じアジア人同士なのに理解できない事が、ママあるのは確かです。

「えっ?」

「そんなぁ?」

「なんで~?」

と思ってしまう意味不明な反応、展開、ストーリーの流れや結末が・・・なんか、こう、常識を超えた、突拍子もない味付けの料理を食べたような・・・。

長くなりました、もう止めましょう。
三十年以上住んでいても、フィリピン人が分らないことがよくある、という人もいるのですから。
私ごときに、判るわけはありませんよね。



え~、今日の私の仕事、修理は・・・っと、ドアノブ、エアコン、洗面台とトイレの水漏れ、クーラーボックスの蓋・・・、やはりこちらが私の性に合ってます。











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