なぜ、涙もろくなる

以下、あくまで私個人のお話です。

まぁ、いわゆる『年のせい』というのか、近頃、涙腺がゆるくなりました。

小5の時に、あることがありまして、今でいう『トラウマ』と言いますか、「もう絶対に涙を流さない」と子供心に誓いました。

以来半世紀、私の辞書に”泣く”という字はありません(笑)。

泣きそうな状況に遭っても、絶対に我慢しました。


『哭⁽泣⁾かないヤツ』として生きてきたのですが・・・



還暦を過ぎたころから（現在は古希です）、どうも難しくなってきて、映画やTVドラマを見ていて、下瞼に涙が溜まることもあります。

作り物の世界に涙するなんて、若い頃なら考えられないことです。


直近では、TVの童謡コンサートや、カタールでのドイツ戦勝利を見て、迂闊にもウルウルしてしまいました。



何故、『年寄りは涙もろい』のでしょうか？

やはり体力・気力が衰え、あの世が近くなるとそうなるのでしょうか。

それとも蓄積した知識や経験が、そうさせるのでしょうか。



まぁ、強弁すれば、「絶対泣かない」という負けん気？が強ければ、それはもう「泣かない」で済むわけです。


『涙を流すことは悪い事じゃないだろ、泣きたい時は泣いたって、いいじゃないか』

分かります。

それは正論でしょうが、個人的に、泣くのは女々しい人間のする屈辱的なことだ（←誤りと分かっていますが）、と思ってしまうのであります。

特に人前で涙を見せるなんて、新宿伊勢丹を全裸で歩くくらい、男として死ぬほど恥ずべきことなんです。



頑固なだけで、年寄りに成り切れない、バカな自分がいるようです。

タグ：高齢者 トラウマ 涙もろい 泣かない 女々しい 涙腺弱い

コメント 4

Yashinokiさん こんにちは
「新宿伊勢丹を全裸で歩くくらい
恥ずべきことなんです」
いいですね～
感動しました
Yashinokiさんのブログから
離れられません

by タナカ (2022-11-28 08:19) 

タナカ様、いつも過分なコメントを戴き、有難うございます。
励みになります。
管理人様からの通知によれば、このブログは18年続いているそうです。
フィリピン・セブ島在住の時から始めて、帰国して後、さらに7年ほどですか・・・・
自分勝手なことを書いていますが、今後ともお付き合いいただければ、幸いです。

by yashinoki (2022-11-28 12:45) 

時代ですね ... 私は女性ですが、「人前で泣くな」の教育を受けましたので、やはり、泣きませんでしたね。堪えられない時は、トイレに走りました (笑)
老いた今も、涙腺の栓は丈夫なようですけれど、昭和を振り返る映像などを観ますと、全開してしまいます。映されていない部分さえも見えるから ... 老人が涙もろくなるのは、記憶のせいだと思います。
by sasanono (2022-12-01 13:23) 

sasanono様、コメントを戴き有難うございます。
『記憶のせい』確かに・・・
記憶も自分の経験・体験の結果ですから、例えば自分が苦しかった時代の、出来事とか、流行り歌とか、心に滲みてきますね。
ところで、sasanono様は『人前で泣くな』と教えられたって、そんな方もいらしたのですか（失礼ですがちょっと驚きです）。
今じゃ、涙は『女の武器』になって、堂々と、やたら人前で泣く女性が多いように思えます。
私のように、”涙を見せるのは恥”と思う男女が、どれほどいるのか・・・多分、少数派でしょうね。
by yashinoki (2022-12-01 20:17)