15mのジンベエ鮫なんて・・・ウソはいかん [ジンベイザメ]
上の画像は、借り物です。
叔父さんが、2匹のジンベイザメに食べられそうになっています。
なんて云ったら、大ウソです。
左の舟の上のスタッフ(餌まき係り)が、わざとオジサンのところにエサを撒いているので、見ようによっては、オジサンが2匹のジンベイに好かれて、『参ったなぁ~こりゃ・・・』てな、まんざらでもない感じ、表情に見えます。
ただ、ジンベイ鮫はおじさんが好きなわけでも、オジサンを食べたいわけでもなく、オジサンの周りのエサを食べているだけです。
そういえば先日、ある≪刊行物≫―――セブにいる日本人で、知らない人はあまりいないほど有名な日本語の小冊子です―――のページを見ていましたら・・・・
Q.どのくらいの数のジンベイザメがいるんですか?
10匹ほどいます。6mほどの子サメから15m級の親サメまで様々。・・・
以上、原文どおりです。
『10匹ほど・・・』も『6mほどの子サメ・・』も、私は異論がありますが、『15m級の親サメ・・・』にいたっては大ウソです。
恥ずかしくはないのでしょうか?
それとも本当に知らない?
もとより、海中を泳いでいる魚の大きさを測る方法は少なく、また難しく、多少精度に欠けるのですが、もし15mのジンベエザメが確認されたとしたら、それは世界中を駆け巡り、世紀のビッグ二ュースになります。
ジンベイザメの最大サイズに関し、ネット上では様々な記述がありますが、ほとんどが、出典元や、いつ・誰が・どこで・どうやって測ったか、と言う論証が明確ではありません。
私共日本人一家は、ジンベイウオッチが始まるずっと前からオスロブに住み、当初から見てきました。
しかし、オスロブ:ジンベイ海岸のジンベイザメに関しての第一人者は、文句なしに、毎日、何度も海に入り、科学的にジンベイザメの調査をしている、国際自然保護団体:La.Ma.Ve のチームです。
(前にも書きましたが、チーフ以外の一般スタッフは、世界各国からの若者のボランティアで、未だかつて日本人は一人も居ません。 興味のある方は、応募方法をお教えいたします。)
彼らの影響力と指導の下に、≪ジンベイウオッチング≫は催行されているのですが、サインボードのひとつに以下の記述がございます。
上に拠れば、オスロブ:ジンベイ海岸のジンベイの長さ(大きさ)は、15~35フィート(4.57m~10.66m)です。
以前は、ウチも2年間ほどLa.Ma.Ve のチームの隣に、陣取りをして仲良くしていました。
ですが、「50フィート(15m)のジンベイ、ここで見た? 記録ある?」なんて、(馬鹿な質問)恥ずかしくてできません。
彼らは、此処に来たほとんどのジンベイザメを、画像解析してナンバーを付けて固体識別しています。
私に向かって10個くらいの青い瞳が、軽蔑するのがミエミエですから。
でも念のため、今度ウチのスタッフに聞かせます。
ただ、『15m云々』ではなく、今までの最大サイズは?と言う感じでね。
私見では、15mのジンベイ鮫は、この地球上の海の何処かには生きていると思います。
おそらく複数いると思います。
しかしそれらの固体は、言ってみれば、『何々池の主(ぬし)』とか『何々河の太郎』のような、大げさに言えば“神様”のような存在です。
わが町:オスロブの海岸に来て、人間の手からエサを貰うような生き物ではないと思います。
私は、潜水艦のような(遠目ではまるで潜水艦)大きさのジンベイ鮫、かつて一度だけ見たことがあります。
(それでも、推定ですが12~13mです)
水深90mほどの海の、中層45mくらいで見ました。
それは、魚(ジンベイザメ)でしたが、神々しかったです。
動いているか止まっているかも定かでは無いほどの、物凄い存在感でした。
これはウソではありません。
ですが、証明することは出来ませんし、その必要もないと思いますし、信じていただくことも求めません。
海で遊んで60年の、パーソナルな記憶のひとつですから。
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