一輪咲き [リゾート]
『一輪挿し』ならぬ、<一輪咲き>でございます。
T2のゲートを入って、すぐ左側の細長い芝地に、ミニバラの木2本とバラの木1本が植わっております。
南国のことですので、1年中咲いてくれるのですが、毎年この時期になると、葉の裏にびっしりと白い小さな糸くず様の虫がついて、養分を吸い取るのか、葉が枯れ落ち、花が少なくなります。
いわゆる『害虫』なのでしょうが、それは人間様のご都合で勝手につけた分別で、虫にしてみれば『“害”なんて冗談じゃねえや』と思っているかもしれません。
虫にも生きる権利はありそうなものでして、農薬を撒くというのも、どうも野暮ったくて気がすすみません。
白い虫は、面倒ですが、古い歯ブラシでゴシゴシとやって、半分くらいを退治していました。
そうこうする内、あらかたの葉がやられてしまい、残った細枝はみすぼらしいので、切り落としました。
そうしたら、バラが根性を見せてくれたようです。
いつの間にか、上の画像のような見事な花を、頂上に一輪だけ咲かせてくれました。
「あっぱれ!」です。
一寸の虫にも五分の魂があるなら、1輪の花には1厘の矜持があるようです。
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