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“ドクター”の教育・ほぼ完了 [神秘の滝]



台風6号はかすりもしなかったので、相変わらず毎日晴れ、雨の降らないオスロブです。

風も弱めで、風のない時間は暑くて、少し動くとビールが欲しくなり、ついついリミッターが外れてしまいます。

昨夜、寝ているとき雨音がしたので、少し嬉しくなったのですが、今朝、天水タンクを見てみるとレベルは変わっていませんでした。

今日もウチの池の水は、水道水です。





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(画像の白い部分は、水面の光の反射です。)



さて、本文です。

『ドクター』たって、人間のお医者さんじゃありません。

“神秘の滝”の『ドクターフィッシュ』です。

ドクターフィッシュ、ご存知ですよね?

あの、人間の角質化した皮膚をトリートメントしてくれる、コイ科の小さな魚です。



わが町オスロブの“神秘の滝”には、天然のドクターフィッシュが無数に繁殖していました。

滝に観光客を誘致し始める前から、私はこの滝に住む小魚が『ドクターフィッシュ』であることを看破しておりました。

しかし、全くの『天然もの』です。

滝つぼには、ある程度自然界のエサがあるため、ドクターは人の角質を食べる習慣はありませんでした。

“学習”してもらうしか、ありませんでした。



最初の数匹で、いいんです。

あとは仲間が、見よう見まねで同じ行動をとってくれます。

私一人で、いいんです。

あとは、私のしていることを見ていた他の多数の観光客が、面白がって同じようにします。

このようにして、“神秘の滝”のドクターフィッシュは、人の足に寄って来て角質をトリートメントするようになりました。




ところが2014年12月27日、滝が災害に見舞われました。

この件は、以前の記事でもお伝えしましたが、滝のある〈トゥマログ〉一帯を集中豪雨(雨量はおそらく300mm程度)が襲いました。

その結果、滝ツボに周辺からの大量の雨水と土砂が怒涛のごとく侵入し、惨憺たる体と化し、“神秘の滝”の公開は、2週間ストップいたしました。

その時、滝つぼのドクターフィッシュも押し流され全滅した・・・・と思いました。

またく姿を消したのです。

しかし、私は一縷の希望を捨てませんでした。

そして、約一ヶ月後、浅瀬を泳ぐ体長5~8mmの数匹の稚魚を発見しました。

まるで、悟空のカメハメ波で、腹に大穴あけられたピッコロ大魔王が、その命の最後にクチから『ボゲッ』っと、卵を飛ばしたようなものでありましょう。

ドクターフィッシュの親の何匹かは、激流の最中に、瀬だまりの奥の安全な場所に、卵を産みつけていたようです。



それから数ヶ月、私は見守りました。

数が徐々に増え、サイズがほんの少しずつ大きくなりました。

頃や善しと、私は足を水に漬けることを毎回(=月に25日前後)のように繰り返しました。

当然、未経験の魚ですから、食べてはくれません。

足を入れれば、ドクターはあっという間にちりぢりに逃げてしまいます。

前回同様、辛抱強く『学習させる』しかないのです。




それから3週間後、折りしも、先の“ゴールデンウイーク”の終盤です。



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上の画像のように、まず1匹が恐る恐る寄って来て、ついばみ始めました。

そのあとは冒頭の画像のように、我も我れもの有様です。

ドクターの大きさはまだ小さく、大きい固体でも1インチ(2.4センチ)程度ですし、数も以前と比べれば、全然少ないです。

独特のくすぐったさも、少々控えめです。



blog1235-2.jpg




日本の学校の夏休みの頃には、完全復活といきたいです。




大きくなって、産めよ増やせよ、滝つぼに満てよ!


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(画像の白い部分は、水面の光の反射です。)











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