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手造り:ニームの木の灰皿-⑤(お詫びと訂正) [手作り]







〈リム〉は〈ニーム〉だった。



恥ずかしい話ですが、上の一文が全てです。




製作中の灰皿が完成に近づき、改めて素材の木について調べました。

周りのフィリピン人が口を揃えて、この木は『リム』の木と言うので、私もこれは『リムの木』と信じて疑いませんでした。

(この国で生活するうえで心すべきことのひとつに、情報は一人からではなく“必ず多人数から確認するべし”と云う不文律あり。)

『リム』のスペルも、「RIM?」と聞くと『そう』という答えでした。



しかし、このほど奥様Mの特命により、販売用の灰皿を作ることになり・・・・


〈リムの木〉とは何だ?



と、調べれば調べるほど、訳が分からなくなっていたのでありました。


実は、はじめはニュージーランドなどの原生木のリム〈=RIMU TREE〉かと思っていましたが、最近、(どうも違うようだ)と気が付いたのです。

“RIMU”は日本の“赤松”に近い木だということなので、木肌はともかく、葉や実に大きな違いがあります。

そこで、ウチのスタッフでは一番『学のある』Jに、再度〈リム〉のスペルは?と聞きますと・・・


しばらく考えて・・・・〈NAME〉と言う答え。


そこで、すぐ〈NAME〉でフィリピンサイトで検索しましたが、どうもラチは開かない。



「そんな木の名前はない」、「現地語? 英語?」と聞くと・・・

『正式には〈NENP〉だ』とか、なんだかんだとわけの分からない、言い訳のような、自己弁護・・・・

要は彼女も[普通のフィリピン人]でした。


誤解されやすいですが、これは見下しているのではなく、この国の人たちは〈日本人ほど細かいことには拘(こだわ)らない〉という事なのです。

まして田舎の貧困層ですから、スペルなどほとんど気にしない人が大方です、。



善し悪しではなく、国民性なのです。

悪く言えば、日本人からすればですが・・・・『いい加減』・・・。



在比の邦人や旅行者が、明らかに間違ったフィリピン事情やフィリピン情報をネット上に垂れ流す現象は、こういう国民性、そして私を含めた日本人の、他人の言うことを簡単に信じてしまう日本人の国民性もひと役かっていると思います。


ともかく、『リムの正体』は振り出しに戻りました。

このままでは、私はブログに、いい加減な情報を書いていた、いい加減な奴、恥知らずな男、になってしまいます。

手がかり無しに、ネット上の樹木図鑑、南洋木図鑑、熱帯植物図鑑などを閲覧しまくりました。

そしてついに突き止めた。


リムの木は、和名で云えば、“インドセンダン”これでほぼ間違い無しと思います。



センダン科 アザディラクタ属 インドセンダン種


学名:Azadirachta indica


ヒンディー語/nim 英語/neem




気分がスッキリしました。


(過去の灰皿に関する記事も、〈リム〉を〈ニーム〉に訂正させていただきました。)












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