日本人には、理解しがたい部分が・・・・ [フィリピン人]
道路の向かいの、奥の方の家で、おばあさんが亡くなったとかで、ここ数日、毎晩騒がしい。
昨夜で4夜目でした。
初日は、海外出稼ぎで稼いだ人が帰って来て盛り上がっているか、誰かの誕生日かと思った。
聞えるスピーカー越しの大(バカ)騒ぎ(後で分かったが“賭博”で興奮している様子)は、それらと大差ないから。
*比国では、お通夜や葬式費用を捻出するため、その家で何日もギャンブルをする習慣があります。この時だけは、違法賭博に当局も目こぼしします。
(葬儀にかこつけて、毎晩、違法賭博で騒ぐのは、私としては釈然としないですね。)
ところで、昨日の昼頃、私はPCで事務をしていました。
そのとき、突然の雨・・・・・・・・。
外の洗濯物の干し場には、ほとんど乾きかけた洗濯物が、何列も干してあった。
私のほかに、2人のフィリピン人女性スタッフがいた。
ひとり(ベビーシッター)はうちの子供と外で遊んでいた・・・とうぜん、雨には気づいているはず。
もうひとりは客室掃除中だった・・・窓の外は見えるし、雨音は聞えているはず。
なのに2人共、洗濯物を取り込む気配がない。
私が2人に、すぐ洗濯物を入れるようにイイに行ったら、慌ててとっかかった。
2人とも田舎の『普通の人・スタッフ』なので、こんな事さえ言われないとできない。
『優秀な』スタッフなら、雨が降り出せば、洗濯物は自分の判断で取り込むことが出来る。
つまり、『優秀でない普通の人間』だと、それすらもできない。
まぁ、万事が、だいたいはこの調子なのであります。
日本でも若者が『指示待ち・・・』といわれて久しいですが、ここではレベルが違います。
また、洗濯物に関しては、以下のような事情もあります。
つまり、皆が皆そうではないのですが、・・・・・・・・雨が降ってきても、洗濯物を取り込まない『習慣』です。
彼ら(主に貧困層)は、『雨で濡れても、その後、また晴れれば乾く』と思って、動じないのです。
要は、いずれは洗濯物は乾くのだから、いちいちジタバタしない。
それよりも、洗濯物ゴトキでゴロゴロ寝ていたりとか、何かを食べているとか、自分が妨げられたくないからでしょう。
かくしてですね、比国に住んで長い方ならだいたいご存知なのですが、この国では、《雨の中に干されている洗濯物》というのを時々見かけるのです。
何事も几帳面で細かい日本人の皆様、どう思います?
なかなか理解しがたい部分でしょうね。
お国変われば・・・という範疇のことであって、私は何も『上から目線』で、彼らを断罪しようとか、バカにしている気はないのですが・・・・。
心中穏やかではないのです。
ハラも立つのであります。
なぜならば、その洗濯は、私が、日本人お得意のマルチタスクで、その日朝、PC仕事しながら、食事しながら、ダイビングの準備をしながら、工事作業の確認と指示をしながら、洗濯機を回して、終わらせたものだからであります。
しかも私物ではなく、客室のお客様用のリネンです。
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