『ナンじゃ、こりゃ?』 [パノラマルーム]
建築現場のスタッフ達が喜んでいました。
(↑)これ、何だか分かりますか?
なにやら液体の中に、コインが・・・・
正体はこれ(↓)です。
塗料(ペンキ)の缶を開けたら、そこにコインが入れてあった。
1ペソコインが2つ=2ペソ(=約5円)。
ペンキにコインが入っていたら、ふつう『ナンじゃ、こりゃ?』と思いませんか?
このペイントはポリウレタンコーティングで透明ですので、開けた途端に見えちゃいますが、通常は最後まで使ったときに気が付いて、喜ぶんですね。
さて肝心の、“なぜ?、ペンキ缶の中にコインが・・・?”ですが、
これは工場のミスや、何かの手違いで、偶然に入ってしまったわけではありません。
言ってみれば、洗剤袋やクッキーの中の指輪とか、おみくじのような射幸心を刺激する発想で、意図的に入れられています。
入っている割合としては、10缶~15缶に対し1缶くらいでしょうか。
このプレゼントの、今までのウチでの最高額は、20ペソ(=約50円)と大した事はないのですが、現場の職人達はそれでも喜びますので、この商法は功を奏しています。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、フィリピンのまともな(掘っ立て小屋でない)家の建築は、厖大な量の塗料(ペンキ)を使います。
この前書いたような階段のステップ(踏み板)などは、3種の塗料を計8回塗りました。
此処では『3度(又は4度)塗り』が基本(委託工事は別)ですから、いま作っている“パノラマルーム”で、すでに52缶(約200リットル)くらい使いました。
建築費の中で、バカにできない項目です。
穿った見方・その1:ペンキ塗りは楽な仕事だから、いつまでもやりたがる。
穿った見方・その2:厚塗りの塗料層で強度を出す?
穿った見方・その3:塗り直し=リタッチ(タッチアップ)を何度もして、ミスを隠す。
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