日の出の中に見た、過去の憧憬 [リゾート]
昨日の日の出です。
最近、水代わりのビールと、酒とツマミで生きている私です。
食欲もあまりないし、不眠症気味ですので、夜が白けてくるとホッとします。
年ですかね。
こういう時は、ガンガン潜って、濡れ雑巾のような疲れを得て、泥のように眠りたいですが、事務仕事だらけでそうもいきません。
さて・・・・
その昨日の朝日の中に、なにやら気になる[カタチ]の雲を見ました。
ちょうど太陽を覆うような位置です。
何に見えるでしょうか?
アッタボーだね。
が、いちおう言いますとイギリス、英国の形ですね。
八百万の神の遊びに見惚れているうちに、40数年前にフラッシュバックしました。
私事ですが・・・・・・・・・
私が19歳になった春でした。
何が何でもイギリスに行きたくて、日本を飛び出した・・・
学校にほとんど行かず、バイトして貯めたお金で買った、[モスクワ経由ヘルシンキ行き]の片道切符・・・
海外旅行が自由化されたのが、1964年ごろでして、今と違い、一般人が外国に行くなんて特殊な時代でした。
1ドル=360円の世界。
『夏休みに海外に・・・』という時代ではありません。
パスポート、ビザ、イエローカードが必須の時代でした。
海外で円は両替できない時代でして、貯めた円をドルに変えると、とても少なくなったように感じましたが、若かったから「行けば何とかなるだろう」と・・・
当時は今よりもさらにバカでしたので、怖いもの知らずで、イギリスに行きたい気持ちが命より優先し、『最悪でも野垂れ死にか・・・』と気楽なものでした。
ですが結局は、イギリスには行かず、ヨーロッパの片隅で仕事を見つけ、丸2年暮らしました。
今にして思えば、“イギリスに行きたい”というのは、少年少女がアイドルや女優に憧れるのと大差ない、感じだったのでしょう。
つまり、今でもその気持ちは私の心にハッキリ残っていますが、じゃ、『なぜ?』とか『行ってどうする?』となると、今となっては、曖昧模糊として明快な答えは見いだせません。
その頃のイギリスは、ビートルズなど歴史に残るアーティストを多数輩出していましたが、国情といえば、英国病の泥沼の真っ只中だったわけです。
行かなくて(行けなくて?)、正解だったのでしょう。
・・・変てこりんな雲のせいで、そんなこんなを瞬時に思い出していたら、朝日で目がやられて、しばらく視界がオレンジ色で周りが見えませんでした。
しかし、何の因果か、フィリピンにこんなに長居するなんて・・・・
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