凪いだ

昨日の朝、沖に係留していた船をT2のスロープに着けた。

予想通り、海は凪いできた。

ダイビングに行くお客様をお見送りしてから、浜に上がったアジを買った。







20センチ前後。

この時期、海が凪ぐとアジがたくさん獲れる。
お客様に刺身でお出しすると喜ばれる。
調理担当は奥様Mだ。

昨日は、ダイビングはユミちゃんに全面的にお任せで、私は、ウチの船“弁慶号”の手入れ、スタッフが壊した水道管のボールバルブの交換（つまり水道配管のやり直し）･･･など等、毎日次々と出てきて、無くなりも減りもしない雑用仕事に明け暮れた。
雑用はお客様が戻る前に終わらせないといけない。

どんな仕事でも、楽なんてありえないと思う。
もしそうだとしたら、その人は自分の仕事に真剣にキチンと向き合っていないからだ。
やるべきことをやる、と思えば思うほど、忙しいしキツイ。
それが『仕事』だ。
特に私は、小心者だから些細なことが、とても気になってしまう。

「仕事が好きだ！」

と口にして、さらに思い込むことにしている。

自分を洗脳している。

人は本来は怠け者だし、特に私はロクデナシだから、そうでもしないと続かない。

しかし、昨日のように凪いだ海を見ると、私の心も凪ぐ・・・・安らぐ。

仕事上の諸問題は、アタマとカラダを使ってどうにかできる場合も多いが、海や天気を変える事はできない。

だから、荒れたあと海が凪ぐと、心底嬉しい。

ついでに云うなら、夜明けの海は私にとって、最高の癒しです。