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犬っころの母子の情に学ぶ [犬]



何日か前にウチの塀の外側で、子育てしている犬の話を少し書きました。

朝、母犬の持ち主から、仔犬を一匹貰いました。
うちの“名犬ロイヤー”の将来の嫁さんですので、もちろんメスです。


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候補が2匹。





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ふっくらして、少し大きめの白黒のブチ。





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病気したあとの角(栄)さんのような顔で、小さい黒。




白黒はロイヤーと一緒に来て、病弱で死んだ“ポリス”に似ている・・・思い出すからツライ、という奥様の意見で黒に決定しました。

それからが大変でした。
雑草だらけの隣の敷地の塀脇の窪地を『巣』としていたので、シラミだかダニだか小さな虫が毛の中にたくさん付いています。
犬用石鹸で洗うだけでは、全部駆除できず、虫取り粉を振って、なんとかしました。
また牛乳を飲ませたり、小さいながらも歩き回るので、段ボールに入れれば出てしまう。
大きなバケツに入れれば、出られず鳴き止まない。

仕方なく、クラブハウス1階テラスのロイヤーの近くに置き、最初の夜を迎えました。
夜12時頃から鳴き始め、深夜2時過ぎに奥様がミルクをあげるとしばらく鳴き止むが、また鳴き出す。

こちらも鳴き声が気になって、全然眠れません。
そのうち、気のせいか2匹が鳴き始めたような気がしたのですが、小1時間ほどして、4時過ぎには静かになったので、安心して眠りました。

翌朝。
仔犬がどこにも見当たりません。
そして、朝出勤してきたスタッフが、『ゲートの門扉の外側にキズが・・・』と報告。

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T2のゲート、左は車用で鋼板製。
右は人用で木製ですが、古材木の赤ラワン、非常に堅い木で組んであります。
その下のほうに・・・・・・・

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これですべて合点がいきました。

母犬が来て連れて帰ったのです。
母犬はまず、ゲートと格闘したが侵入できず、子犬を呼び続け、仔犬が母犬の鳴き声に気が付いてゲートの隙間から外へ・・・・母犬のもとへ・・・・という筋書きでしょう。


たかが犬っころ、犬畜生(?)と思った、
7匹も居るんだから、1匹くらいと思った、
あんなひどい環境で育てられているから、どうせ、そのうちほとんど死ぬだろうと思った、
ウチに来れば食べ物にも不自由しないし、清潔だし、『幸せ』に決まっていると思った、

うかつでした、教えられました。
母犬はおそらく、朝から探していたのでしょう。
深夜ゲートと戦い、歯の1本くらい折れたかもしれません。
徹夜の母子が連れ添って、幸せそうに汚い巣穴に帰っていく姿が見えるようです。

子供というものは、何人いても、ひとりひとりがかけがえがない、『何分の一じゃない』という当たり前のことを犬が教えてくれました。

それにしても、“本能”という言葉で片付けてしまえば、ミもフタもないのですが、昨今の人間様も見習うべき『母子の情』を犬に見せられました。

さらに偉かったのは“名犬ロイヤー”です。
ロイヤーは夜間は非常に優秀な番犬ですが、母犬がゲートをガリガリやっているその時ばかりは、普段と異なり全く吠えなかったのです。

ロイヤーなりの『武士の情け』だったのでしょう・・・ロイヤーにも一本取られました。

ゲートの傷を確認したあと、隣りの敷地の巣を見てみると、やはり兄弟と一緒に『黒』も寝ていました。


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(この画像で4匹だけ確認できますが、下が逃げた『黒』です。)


『ロイヤーの嫁さん候補探し』は、もう少し仔犬が乳離れしてからと致します。
さてT2では、ロイヤーの嫁さん候補と、『スタッフも募集』しています。


〔お知らせ〕 
私共、“T2ゆかり”では日本人スタッフを募集しています。
PADIのインストラクター&運転免許の資格保持者を希望します。
興味のある方は、ホームページの方のメアドにご連絡下さい。
未経験者歓迎、女性歓迎です。





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