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マニラ空港≒銃弾恐喝の続編 [フィリピン]

11・11の記事:マニラ空港≒銃弾恐喝( http://t2mary.blog.so-net.ne.jp/2015-11-11 )の続編です。


およそ『続編』と付くものが期待はずれのように、マニラ空港の前代未聞の不祥事も、最後は、玉虫色の解決?でチョンとなったようです。

結局、真相や事実関係もさほど追求されず、関係諸官庁でたらいまわし、そしてトカゲの尻尾きり、下っ端の処分がありましたが、尻すぼみになってしまい、よく分かりません。

なぜならメディアも、最近は取り上げなくなり―――所謂ニュースとして鮮度が落ちたのか―――今はもっぱら、来年の大統領選の話題で賑わっております。

下に、前回のブログの後の、マニラ新聞の銃弾恐喝の関連記事のコピーを載せました。

マニラ新聞: http://www.manila-shimbun.com/





(11/13)

銃弾所持
マニラ空港で頻発している銃弾所持事件に関して上院で聴聞会が開かれた
マニラ空港で銃弾所持事件が相次ぎ、責任の所存や銃弾所持に関する法改正の是非などが問われている問題で、上院ブルーリボン委員会(ギンゴナ委員長)は12日、聴聞会を開き、出席した銃弾所持容疑で逮捕された乗客4人らが事件の被害状況を訴えた。
 出席した乗客は、X線担当職員から口止め料3万ペソを恐喝された宣教師の米国人男性(20)=米フロリダ州=と、フィリピン人海外就労者(OFW)の女性(56)ら4人。
 米国人男性には、牧師である米国籍の父親と、比国籍の義理の母親が付き添った。母親はマニラ空港公団と運輸通信省交通保安局に、X線検査付近に設置されている監視カメラの映像のコピーの提示を求めたが、両局から要求を無視されたことを明かした。
 これに対して、空港公団のホンラド総裁は「監視カメラの映像は交通保安局の管理下にある」と述べ、保安局職員は「空港公団の管理下だ」と、互いに責任をなすりつけ合う場面もあった。
 聴聞会には、比民間航空局のホッチキス局長や空港警察のバラグタス警視正、国家捜査局(NBI)の銃弾事件特別捜査班班員らも出席した。
 銃弾事件の対応への遅れなどで、野党や民間団体から辞任を求める声も相次いでいるが、マルコス上院議員は、アバヤ運輸通信長官のホンラド総裁に対する評価について追及。アバヤ長官は総裁を10点中7点と評価すると述べた。
 同上院議員から「マニラ空港内の状況を把握し統制できなければ、あなたの仕事はいったいなんだ」と追及されたホンラド総裁は、統制が取れていない状況を認める場面も見受けられた。
 また、アランピーター・カエタノ上院議員は、逮捕者が続出している中、「お守りとして持っていた」などの理由で不起訴処分になる逮捕者について言及。起訴の可否の判断を明確に示すべきだとした。
 銃弾所持事件が相次いだため、空港警察は10月6日、比国内空港のX線検査に監視カメラの設置を設置すると発表していたが、契約企業への支払いが未納であったことが発覚、元首都圏開発局(MMDA)局長のトレンティーノ氏は公団側の失態を批判した。
 当初、マニラ空港には10月中に同空港と運輸通信省交通保安局の承認を得て設置計画を進めていく予定であったが、現在も新しい監視カメラの導入はされていない。(冨田すみれ子)



(12/3)

銃弾所持
NBI特別捜査員が調査で仕込んだ銃弾を、マニラ空港X線検査職員探知できず
マニラ空港で銃弾所持で逮捕される事件が相次いでいる中、国家捜査局(NBI)の銃弾事件の特別捜査員4人がこのほど、銃弾をかばんなどにわざと仕込み、X線検査の正確さを調査したところ、1人も呼び止められずにそのまま通過していたことが分かった。空港関係者が2日までに明らかにした。
 関係者によると、この捜査員4人は、X線検査を担当する運輸通信省交通保安局職員の銃弾の探知能力を調べるため、靴の中やかばんのポケットに銃弾をあらかじめ入れておいて、第2、第3ターミナルのX線検査を通過した。しかし、1人も職員に呼び止められることはなかったという。
 空港関係者は「この調査結果は、交通保安局職員が銃弾を挿入していることを間接的に証明している」と語った。
 また、11月28日午後7時ごろ、捜査員がX線検査を現場視察したところ、検査担当職員の2人が、乗客数人をX線検査をしないまま通過させていた。捜査員が理由を尋ねたところ、職員は「乗客が知人だから検査しなかった」と答えたという。
 11月22日には、コカイン2・6キロを隠し持ってマニラ空港から出国、タイに密輸しようとした女性2人組がタイ国内で逮捕された。連日のように銃弾所持容疑で逮捕者が出ていたマニラ空港のX線検査でも、検査担当職員がスーツケースの中に隠されたコカイン2・6キロを見過ごしていた。(冨田すみれ子)



(12/11)

NBI、銃弾所持事件で空港警察と保安局職員計6人を恐喝罪などの容疑で送検
マニラ空港で9月から相次いで発覚した銃弾恐喝事件で国家捜査局(NBI)は、空港警察の警官4人と運輸通信省交通保安局の職員2人の計6人を恐喝や証拠ねつ造などの容疑で司法省検察局に書類送検した。いずれも宣教師の米国人男性が荷物に銃弾を仕込まれた事件に関与したという。銃弾所持で逮捕された少なくとも14人が「銃弾を仕込まれた」と主張しているが、銃弾恐喝で立件されるのは米国人男性の1件だけ。空港警察など上層部を含めた組織的関与も確認できなかったという。
 調べでは、6人は9月17日、マニラ空港第4ターミナルのエックス線検査で米国人男性の手荷物に銃弾を仕込み、口止め料3万ペソを脅し取ろうとした疑い。
 エックス線検査を担当する交通保安局員2人は、証拠ねつ造などを禁じた包括的銃器取締法(共和国法10591号)違反、空港警察の警官4人は恐喝と汚職防止法(共和国法第3019号)違反などの疑いでそれぞれ書類送検された。
 司法省のカパラス次官は10日の記者会見で「NBIは今後、銃弾事件がどのような背景で、いつから行われてきたのかを捜査していく方針」と述べた。
 司法省は11月4日、マニラ空港で相次ぐ銃弾恐喝事件の発生を受け、NBIの局員7人から構成される特別捜査班を設置。事件に関与したとされる職員や、銃弾を仕込まれたと訴える乗客らから事情を聴いた。
 組織的関与が確認されなかったことについて、10月25日に銃弾所持で逮捕された、香港で働くフィリピン人海外就労者(OFW)の女性(56)の弁護士は「マニラ空港公団のホンラド総裁は、事件の背景について何も知らないはずはない。責任をとって辞任すべき」と主張した。(冨田すみれ子)









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