たった8ペソなんだけど・・さ [フィリピン人]
たった8ペソ(約20円)で、不快な思いをした話です。
先週、ごく近距離区間を乗り合いバスに乗りました。
近距離ですが、歩ける距離ではない距離です。
同じ区間を、日を空けて2度乗りました。
1回目、コンダクター(車掌:男)が、 20ペソ(約50円)の切符を切った。
この区間であれば、12ペソか13ペソが相場。
「おかしいよ、12ペソだろ。」
『最低料金が20ペソだから、近くても20ペソだ。』
「最低料金? エアコンバスでもないのに、いつそんなの決まったんだ?」
(車掌、無言で立ち去る。)
*エアコン付きのバスは、最低料金(ミニマムレート)がありますが、私が乗ったのはノンエアコンでミニマムはありません。
T2に戻って、フィリピン人スタッフにその話をすると、特別な反応も見せず、『それはオカシな車掌だ』・・・要は彼ら達も、ふだん時々そういう目にはあっているのです。
簡単に説明いたしますと、理由として考えられるのは・・・
・車掌は私からボッタくろうとして、ボッタくった(この会社のノンエアコンバスのスタッフの給料は、『歩合制』ですので、悪事を働けば働くほど収入増となります。)
・切符を切ってから間違えたことに気が付いたが、ミスは認めない、誤らない、比国でよくある話
上のどちらかで、何処の国でもそんな人はいるでしょうが、比国人貧困層によくある人格です。
私が車内で口論を続ければ、私は地元の人間で、乗客に私を知っている人もいるでしょうから、噂がひろがり、尾ひれが付けられて何がどうなるか判りませんから、そのバカ車掌を問い詰めませんでした。
おまけに降りる時には、私は礼儀として、心にもない「サンキュー」を残しました。
“バカは相手にしない”
外人は、我が身を守るために、この国では絶対に必要な処世術です。
しかし、8ペソでも、盗られればその日は、気分は良くありません。
その2日後、たまたま同じ区間、バスに乗りました。
前回とは別のバス・車掌でした。
今度は12ペソの通常料金でした。
(やれやれ)
フィリピンに限りませんが、後進国は、当たり前のことが当たり前に起こると、ホッとしますな。
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