スキを見せたら、メチャクチャになる [パノラマルーム]
愚痴記事です。
今作っている客室“パノラマルーム”、佳境に入ってきました。
作業が細かくなって、片ときも目を離せません。
例えば、昨日は・・・・
階段に貼る踏み板のペイント作業で。
工程は、検討した結果、下塗りにオイルウッドステインを塗り、ネジと水性接着剤で階段に貼る。
その後でサンディングシーラー、上塗りにポリウレタントップコートで仕上げる・・・・とプランを決めて、資材を買ってきました。
(彼らには、知識も考える気も無いので、全部私が判断します。)
ペンキ職人に下塗りのウッドステインを渡して、作業開始。
まず、踏み板のサイドに貼るモールディング(縁飾り木)を塗りました。
『OAK=オーク』という色を買ってきたのですが、色が薄くまるでクリアーカラーです。
そのあと、踏み板に塗ってもやはり薄い。
(おかしい???ぞ)
フィリピンでは、ペンキの中身と見本色が一致しないのは珍しくないのだが、それにしても色が薄すぎる。
このブランドの『オーク色』は、私は前にも使ったことがあるので色は知っています。
このままではマズイと、私は以前の残り物のウッドステインの『マホガニー色』を探し出し、この『インチキオーク』と混ぜて、適正な色を出そうとセッセと準備して渡した。
ところが・・・・やがて担当が踏み板の裏面を塗り始めると・・・色が全然違う。
この色は正しい“オーク”です。
同じ缶から出したペイントです。
色が全然違うのに、塗ってる当人は何も気にしていない。
というか、お金欲しさに来ているだけだから、ヤル気も無く、仕事に対し責任感も無く、疑問も感じず、好奇心や探究心など絶対に無く、そこには進歩も向上も無い、ごく普通の田舎の比国人です。
(このやろ~、何だ、これは~!)
上は私の心の声でして、フィリピン人を人前で叱ったり、怒鳴ることは絶対にいけない事ですので、
現実は・・・
「ちゃんとオークの色になったね、良かったね~、ところでなんで色が変わったの?」
と聞きますと、
『 (実にあっけらかんと) さっきは混ぜてなかった』
(思ったとおりだ)
*ペンキの缶を開けて、かき混ぜずにそのまま、つまり、うわずみだけを塗ったのです。
ちなみにペンキは分離しますので、よくかき混ぜてから塗るのは、常識中の常識です。
「あっ、だからだぁ、そ~か~、良かった!」
心の中の叫び声は、
(このやろ~、テメ~、ペンキ飲んで死ね~)
作業者はヘルパー(助手)ですが、私が指示したのは、ぺンキ職人としてこの村では名の通ったKであり、Kがヘルパーに作業を指示しています。
そして、そもそもKも『変なオーク色』は目にしているのです。
これはほんの一例で、作業ごとにネジや釘のサイズ・量・種類まで指定してその都度材料を渡し、毎回シッカリ指示して確認して、更に再確認しても、ちょっとでもスキを見せると、こういう大ボケをカマされてしまいます。
委託工事ではなく、私が道具を用意し、資材の一切を購入して渡し、彼らに手間賃(日当)を払う方式でやっていますので、どんなミスを犯しても彼らにはダメージは無いのです。
ここはそういう所で、この人たちはそういうひと達だと、私は分かっていてこの(近所の村人達を雇用し、手間賃を払う)方法を採用してやっていますので、他人を責める事はできません。
(もっとも、委託契約工事スタイルにしたら、建物はできないと思います。)
しかし、“ちょっとでもスキを見せたら、やられる”という戦場のような緊迫感で、半年も(かつては2年間も)休みなしで、カリカリし続けるのは並大抵の事ではありません。
何しろ、敵は1人2人ではなく、6~10人もいるのです。
(我ながら、よくモツと思います。)
私にはお客様をもてなす仕事や、他の諸々の仕事もありますし、建築に割けるのは50%くらいと考えていますので、実際には常に複数の事を同時に考えたり、したりしないといけません。
(身体がもうひとつあったら・・・)
ときどき自分でも、「年のワリには、よくやるぜ」と思います。
愚痴でした。
丈夫に産み育ててくれた両親に、感謝です。
今作っている客室“パノラマルーム”、佳境に入ってきました。
作業が細かくなって、片ときも目を離せません。
例えば、昨日は・・・・
階段に貼る踏み板のペイント作業で。
工程は、検討した結果、下塗りにオイルウッドステインを塗り、ネジと水性接着剤で階段に貼る。
その後でサンディングシーラー、上塗りにポリウレタントップコートで仕上げる・・・・とプランを決めて、資材を買ってきました。
(彼らには、知識も考える気も無いので、全部私が判断します。)
ペンキ職人に下塗りのウッドステインを渡して、作業開始。
まず、踏み板のサイドに貼るモールディング(縁飾り木)を塗りました。
『OAK=オーク』という色を買ってきたのですが、色が薄くまるでクリアーカラーです。
そのあと、踏み板に塗ってもやはり薄い。
(おかしい???ぞ)
フィリピンでは、ペンキの中身と見本色が一致しないのは珍しくないのだが、それにしても色が薄すぎる。
このブランドの『オーク色』は、私は前にも使ったことがあるので色は知っています。
このままではマズイと、私は以前の残り物のウッドステインの『マホガニー色』を探し出し、この『インチキオーク』と混ぜて、適正な色を出そうとセッセと準備して渡した。
ところが・・・・やがて担当が踏み板の裏面を塗り始めると・・・色が全然違う。
この色は正しい“オーク”です。
同じ缶から出したペイントです。
色が全然違うのに、塗ってる当人は何も気にしていない。
というか、お金欲しさに来ているだけだから、ヤル気も無く、仕事に対し責任感も無く、疑問も感じず、好奇心や探究心など絶対に無く、そこには進歩も向上も無い、ごく普通の田舎の比国人です。
(このやろ~、何だ、これは~!)
上は私の心の声でして、フィリピン人を人前で叱ったり、怒鳴ることは絶対にいけない事ですので、
現実は・・・
「ちゃんとオークの色になったね、良かったね~、ところでなんで色が変わったの?」
と聞きますと、
『 (実にあっけらかんと) さっきは混ぜてなかった』
(思ったとおりだ)
*ペンキの缶を開けて、かき混ぜずにそのまま、つまり、うわずみだけを塗ったのです。
ちなみにペンキは分離しますので、よくかき混ぜてから塗るのは、常識中の常識です。
「あっ、だからだぁ、そ~か~、良かった!」
心の中の叫び声は、
(このやろ~、テメ~、ペンキ飲んで死ね~)
作業者はヘルパー(助手)ですが、私が指示したのは、ぺンキ職人としてこの村では名の通ったKであり、Kがヘルパーに作業を指示しています。
そして、そもそもKも『変なオーク色』は目にしているのです。
これはほんの一例で、作業ごとにネジや釘のサイズ・量・種類まで指定してその都度材料を渡し、毎回シッカリ指示して確認して、更に再確認しても、ちょっとでもスキを見せると、こういう大ボケをカマされてしまいます。
委託工事ではなく、私が道具を用意し、資材の一切を購入して渡し、彼らに手間賃(日当)を払う方式でやっていますので、どんなミスを犯しても彼らにはダメージは無いのです。
ここはそういう所で、この人たちはそういうひと達だと、私は分かっていてこの(近所の村人達を雇用し、手間賃を払う)方法を採用してやっていますので、他人を責める事はできません。
(もっとも、委託契約工事スタイルにしたら、建物はできないと思います。)
しかし、“ちょっとでもスキを見せたら、やられる”という戦場のような緊迫感で、半年も(かつては2年間も)休みなしで、カリカリし続けるのは並大抵の事ではありません。
何しろ、敵は1人2人ではなく、6~10人もいるのです。
(我ながら、よくモツと思います。)
私にはお客様をもてなす仕事や、他の諸々の仕事もありますし、建築に割けるのは50%くらいと考えていますので、実際には常に複数の事を同時に考えたり、したりしないといけません。
(身体がもうひとつあったら・・・)
ときどき自分でも、「年のワリには、よくやるぜ」と思います。
愚痴でした。
丈夫に産み育ててくれた両親に、感謝です。
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