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ようやるぜ、エンボイ組 [パノラマルーム]


“エンボイ組”と勝手に呼んでいますが、うちの建築工事スタッフ達です。

棟梁というか、リーダーにエンボイを据えていますので、ま、『エンボイ組』ですね。


彼は私と組んで、通算では、3年以上ウチの現場のチーフをしていますから、お互い気心は知れています。

このエンボイが、実に感心させられるのですが、


ようやるのです。



先日も朝から空模様が思わしくなく、冷たい雨が降ったり止んだりの様子でした。

そういう場合、外で濡れる工事仕事ですと、やめて雨宿りするとか、『カッパが無いとできない』とか言い出すのですが、エンボイは続けるのです。

チーフのエンボイが止めない以上、他の連中も雨を避けるわけにはいかず、ずぶ濡れながら、ただ黙々と働く。



blog734-1.jpg




blog734-2.jpg





これがその時の画像で、ほぼ1日シトシト雨。

2階のビーム(梁)のセメント打ちをしていますので、上にも濡れネズミの6人がいます。



いつものことですが、エンボイが先頭に立ってガンガン働きますので、他の連中も付き合うしかないのです。

エンボイは『突撃隊長』のような仕事ぶりです。


自分と仕事に誇りを持っているのでしょうね、遅刻はないし、終了時間が来ても、仕事が途中だと絶対にやめません、それでいてセコイ残業代も請求しない。

もちろん仕事にも妥協や手抜きはないですが、惜しいことに、高度な知識や洗練された経験がないのです。

教育の大切さを感じますね。

もしエンボイが若い頃から日本の現場で働き修行していたら、『無敵の大棟梁』になっていたと思います。



十把一絡げに、『フィリピン人は、どうしようもない』・・・・という人が多いです。

それは大体において、特に貧困層において、必ずしも外れてはいないのですが、この国、フィリピンにはエンボイのような『埋もれた人材』も、かなりいると私は思います。


シリコンバレー100億円豪邸別荘の孫正義でさえも、フィリピンの田舎の貧困層に生まれていたら、うす汚い仕事場で、壊れた扇風機の修理に一生を終えたかもしれないのです。








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