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生き物の妙 [フィリピン]


・・・・ずいぶん前のこと。

大きくて甘くて、美味しいパパイヤを貰った。





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これは別のパパイヤで、小さい。

立派なパパイヤの成る木が欲しかったので、種の一部を取っておき、20粒ほどポットに植えたところたくさん芽が出てきた。
本葉が5~6枚になった頃、その中から勢いと姿の良い2本を選び、並べて地面に植えた。
同じひとつの実の中の種でも、しょぼくれた芽しか出せないもの、威勢の良い芽を出すもの、十人十色ならぬ十種十色です。
この2本に関しては、更に成長しても、甲乙付けがたい。
しかしこのままではダメ、間引きして1本にしなければ良い実は付けない。
南無八幡、瞑目して『エイッ!』と1本を引き抜いたが、やはりちょっと可哀相。
捨てられずに、他の場所に挿してあげた。

それが約2ヵ月後、今や・・・・





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高さ120センチに成長しました。
その土質や環境も合っていたのでしょう。






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こちらは本命、つまりもとの場所に居座った苗の現在、高さ50センチ。


人間や動物と違い、哀しいかな、植物は生えた場所から自分では動けない。
鳥や自然に託して、せいぜい子孫(種)を遠くへ送るくらい。

私が捨てずに移動したほうの苗は、大いに生長し、生命の活躍の場を得た。
しかし、私の読みが浅かったというより、こんなことはなかなか予想できない。
またこの先、どっこい、本命が抜き返す可能性もある。
どちらが良い実を付けるか、そこまで勝負のカタはつかない。



わが人間世界には、
“十で神童 十五で天才 二十歳過ぎればただの人”
という言葉があります。

しかし、このパパイヤの苗をみていると、今は何の取り柄もなく平凡な息子を演じているウチの長男も、将来は大化けするかもしれない。


いうなれば、
“十でガキ 十五でボンクラ 二十歳過ぎれば世界の偉人”

つまり、逆パターン。

いやいや、ウチの子に限って(←ナンカ変な言い方か)・・・ないだろうね。





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彼は次男です。 長男は最近カメラを向けるとワザと変な顔をする、という条件反射が付いています。




万一あったとしても、その頃、私はもう空の彼方、“千の風に乗って”います。

そうなる前に私も、もうひと花咲かせようかいな。

“T2ゆかり”という名の、徒花(あだばな)を咲かせるのも、これまた一興、冥土の土産かも。





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