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ウルトラシ~ソ [自然]




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穏やかなのんびりした日々が続き、T2の敷地内は、世界中の揉め事や不幸とは一切関係ないような平和な空気が充満しています。
日なたはちょっと暑いですが。




さて、“ウルトラシ~ソ”冒頭から奇妙なタイトルで、すいません。

“ウルトラC”なら、東京オリンピックの体操競技でNHKアナウンサーが発して以来、大流行語となりましたね。
大逆転(技)とか、難易度の高いことの意味として今でも時々使われるようですが、“ウルトラC”などと云う言葉を知っていることからして、すでにオヤジもしくはジジイであることを自ら証明し墓穴を掘ってしまうこともありますので、気持ちだけは若い世のオヤジ&ジジイ様方、御使用にはお気を付けを。
ご本家の体操競技では、その後“D”や“E”難度の技が出てきて“ウルトラC”はお蔵入りでございます。



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T2の野菜畑に咲く可憐な茶豆の花、見事枝豆に成長しサンミゲルビールのアテになるか?
全然自信ありません。



『ウルトラシ~ソ』とは、現在、にわか農夫の私フウテンオヤジが『青ジソ』栽培に奮闘努力しているのですが、これが非常~に難しい。
味噌汁や刺身の薬味、香味付けの為、はたまた特別ゴージャスにシソの天ぷらなど、1枚のシソの葉っぱをゲットするため、たゆまぬ技の研究に没頭しているのですが、これが一筋縄ではいきません。
まさに“ウルトラC”並みの超難易度でございます。
したがって、誠におこがましい話ですが、このT2の大地に大葉1枚でも、見事に創作いたしました暁には“ウルトラシ~ソ!”と、かのアナウンサーさながらに、天地に向かって叫びたい心境でございます。


ここにその苦闘の顛末の一端を披露させていただきます。


手始めに、種の袋に書いてあるように一晩水につけてから――シソの種は固くて水を吸いにくいからだとか――小さいビニールポットに蒔き日陰に置きました。
3日もすると土に小さな穴ができて、赤アリ(刺されると痛痒い、あの熱帯特有のアリです)がワッセワッセと出入りしています。
神出鬼没、図々しいのが特徴ですが・・・・わざわざポットの中に・・・こいつらは食い物がないところには来ないはず・・・まてよ、ひょっとして、種が?・・・
この先鋒グループは、発芽期限の10日経っても1本も出ませんでした。
見事に全滅でした。
いろいろ調べて原因を探ります。



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[考えられること]

1.赤アリが種を食った
2.土の表面が乾いて発芽しなかった。
3.種が深すぎた
4.種が夏眠していて発芽しなかった――植物の種の中には高温期=乾燥期に発芽して死なないように暑い時期には発芽を抑制する『夏眠』という自己防御システムを内蔵した種があるとのこと。
5.種の品質(古い、不良、真贋)に問題アリ
6.土や気候が合わない


以上を鑑みてセカンドトライ。
種は一晩冷蔵庫で冷やし、夏眠(だとすると)を覚ました。
ごくごく浅く種を植え、乾燥を防ぐため新聞紙で覆い潅水は新聞紙の上から。
新聞紙カバー作戦は成功で、少ない水で地表の湿り気を保て水遣りもしやすい。
4日目に赤アリが新聞紙に穴を開けた・・・またか?
結局この次鋒グループも発芽無し、あえなく全員玉砕し、戦況は一段と苦しくなってきました。



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下のアップですと赤アリのあけた穴が良く見えます。


[考えられること]
先述の原因の1.5.6.のどれか


たかが大葉1枚、されど大葉1枚です。
ギブアップは、イヤです。
当然サードトライです。
ネットでさらに情報収集。
私の神経を逆なでするような言葉が並びます。

シソは・・・・・
『ほとんど手間要らず』『誰でも簡単』『初心者向き』『家庭菜園初級者レベル』
『何処でも育つ』

なんだと~!
このシソ問題に限らず、素人情報が多いネット情報は玉石混交、矛盾点を見出すこともままあるので、鵜呑みにすることは危険です。
しかし、上の様な暴言の数々、私の心の傷は深まるばかりです。
世が世であれば、手討ちにしてくれます。

さて、気を取り直し、3回目は2回目と同じ仕様ですが、赤アリが来にくく、比較的涼しいクラブハウス2階のテラスの奥に置きました。



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3日目に、赤アリではない家の中に出没する極小の黒アリが、ポットの周りをウロチョロし始めました。
コイツらは種はキライでしょう。
種は身体に毒だよ・・・きっとそうに違いありません。

その後アリの偵察隊は姿を消したのですが、この中堅グループも壊滅です。
敗色濃厚になってきました。
これはまさにあの日露戦争の旅順要塞の攻防です。
1万以上の自軍の兵士の屍の山を築き、それを乗り越えながらついに陥落させた203高地の攻防です。
こうなったら敵は中将ステッセルのみ、絶対に負けられません。



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ステッセル司令官






次は副将戦。
とにかくまず発芽させる―――これに勝負をかけます。
あとの事はそれからであります。
そこで取った作戦は、これです。



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冷蔵庫で一晩寝かした種を水に漬けて、脱脂綿に絡めました。
シソの発芽には充分な光が必要(好光性種子)、だという情報を得ております。
もっとも同じその情報源に『発芽率は非常に高い』とフザケたことも書いてあるのですが・・・。
これを比較的涼しい客室内に置き、1週間様子を見ることにいたします。




・・・少し離れて自分を見ると、『なんか、むなしい事しているのかなぁ』という気持ちがふつふつと湧いてくるのですが・・・

・・・そんなのは無視して、男として、このままでは引き下がれません。


(そのうち続く。)





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