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いきなり休日 [フィリピン]




ほんとにこの国はどうなっているんでしょうか?

私共はあくまでタダの『居候』ですから、よそ様の内情を批判したり、とやかく言うことはできませんが・・・。

何がって、あ~たぁ、休日ラッシュでございますよ。
また9月7日月曜日、いきなり休日に指定でっせ。
理由として、国民の数パーセントの信者を持つある宗教団体のトップが先だってなくなり、その葬儀が執り行なわれるから・・・とか。
これは勿論あとから知りましたが、その『いきなり休日』の発表があったのが、4日金曜の夜です。
土日は官公庁絶対休みだもんで、公務終了ギリギリのさいごっぺです。

我が家について云えば、『いきなり休日』で混乱するのは息子フィリピン1号の幼稚園。
T2の前でバスを待ち、乗って32キロ先の某私立幼稚園に着く・・・と今日はお休み。
でまたバスを待ち32キロ乗って帰ってくる。
この国ではこういうバカバカしい無駄はよくあることですが、フィリピン1号の時間と体力とバス代返せ~!
高い授業料を払っているのに、お休みの連絡なんてありません。
幼稚園は、そのあと9日の水曜日もお休みでした。
理由は誰か過去の大統領の命日だからとか・・・だからどうした~!

もともと土日休みです。
それに加えて、こんな『いきなり休日』が毎月、へたすると何日もあります。
何日間休みになろうと、月謝は返してくれませんから、1日あたりの授業料は高くつきます。
手口?としては、たとえ通じない日が何日あろうとしっかり徴収する、電話やネット回線の使用料に近いですね。

仮に―――あり得ないですが―――私がフィリピンに進出した外国企業の責任ある立場だったとします。
文明国の企業には、予定日程、スケジュールというものがあります。
それがいきなり社員が来なくなるんです。
工場であれば、ラインがストップします。
出勤させれば、倍額とかの休日出勤手当ての請求が待っています。
そうして、やっと事務所なり工場を開けても、今度は取引先や銀行、役所などがお休みで仕事に支障が出ます。
休むにしても、オフィス家賃などの固定経費はかかりますし、翌日に仕事がたまります。

毎年決まった祝祭日、それに加えて『いきなり休日』、多すぎます。
10年も前から、外国企業がフィリピン進出を躊躇したり、撤退するようになってきたのは、こういうフィリピンスタイルも大きく関係しているでことしょう。
だったら他にも安い労働力を豊富に持ち、計算のできる国があるわけですから。

やはりこの国はパ~ッと遊びに来るところで、ビジネスをしたり、真面目に住んだりするところではないのでしょう、きっと。
1週間くらいの休暇でトロピカルを楽しむには、とても良いところです。
国民自体が陽気に遊んで(?)いるので、遊んで暮らすのにも良い所です、気が引けませんから。

ところで、日本も今は、学校も会社も基本的に土日休みのところが多いようです。
義務教育にいたっては『ゆとり・・』とか、一言で言えば難しいことは教えないようになってきているようです。
それでホントにいいのか・・・私にはわかりません。

私個人的には、百丈禅師ではないですが、
“我、一日作(な)さざれば、一日食(く)らわず”
という考えに共鳴いたします。
確かに今の私は、気力体力共に衰え、エラそうに口だけかもしれません。
しかしこれでも若い頃は人並みに働いたし、私よりもっと働いた人はいくらでもいます。
そしてそういう無名無数の勤勉な庶民が、今日の日本の繁栄を築いたのは確かなことです。

今の子供達に、

「汗水たらして、懸命に働いて得た百円は、マネーゲームで稼いだ1万円より価値があり尊い。」
と云ったら何%の子供が信じてくれるでしょうか?

世間の親たちは、自分の子供に
「真面目にこつこつ働く人はたとえ貧しくても、あぶく銭をドッと稼ぐ金持ちよりずっと人間として偉いし、幸せなんだ」
と正面切って主張できるでしょうか?

勿論、十人十色、異論はおありでしょうが、私はそう教わったしそれを信じています。
ちなみに私、バブルの頃も含めて株は買ったことがありません。
投資信託とか何タラの金融商品やらも上に同じです。
T2の建設にとりかかる頃、もう年だし、ヒトもすなる『FX』とかいうものなどしてみようかと不埒な欲望が頭をもたげたのですが、面倒くさくて、つまり結局、私には向いていないと納得して、やりませんでした。
ギャンブル的要素も濃いし。

相変わらず汗水たらしてチマチマと、身体を張って小銭を稼ぐしか能のないバカなオヤジですが、冥土の土産に不労所得なんて事を経験するのも一興かと、最近また思い始めていますが・・・果たしてどうなるでしょう。





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