ショー・アップが5匹

日本の皆様は、『フィリピンに大型台風が・・・　4万人が避難・・・・・各地で地すべり・・・・大規模な土砂崩れ・・・・洪水・・・』などとTVなどで見れば、「こりゃ大変なことだ！」と、あたかもフィリピン全土が、災害の坩堝に放り込まれたように、感じているかもしれません。

まぁ、それはどこも一緒で、かつて東日本大災害の際は、こちらの人は、否、世界中の人の多くは、日本全土が放射能に汚染されたとか、津波で流されたと思ったかもしれない（と言うか実際に思った人も多かった）わけです。

メディア、映像の影響力の大きさは、計り知れません。

しかし、事実は、今回の台風で言えば、ルソン北部・中部を除く、その他の大多数の比国の地域の人々は、例えばセブ島・オスロブに居るこの私のように、いつもと左程変わりない生活を営んでいるのではないでしょうか。

（今、現実に災害に合われている方々には、申し訳ないと思いますが・・・）



かつて、JFKは、“人生は不公平なものだ”と見得を切りました。

最近では、ビル・ゲイツが、“人生は不平等だ、それに慣れろ”と教訓を垂れました。　


確かに人は、『不公平だ！』、『平等でない！』と文句を言いがちです。

しかし、それは、財布の中身が多いとか、容姿に恵まれているとか、いわゆる羨ましいことに関してのみに、限定されるようです。

あの人は、ドブにはまったあと車に引かれて入院したのに、自分はピンピンしていて不公平だとか、
誰それはリストラされて一家離散したのに、自分は暖かいマイホームで妻子が待っているから不平等だ、などと考える人はかなり少ないと思います。


（それこそが『不公平』なのかも・・・）





変なマクラで始まりましたが、ウチは今日もジンベイウオッチング、催行いたしました。

LANDO（＝台風24号）の動きが、奇跡的に？遅く、気の小さい私は、朝2時半から眉間にシワが寄るのが判り、眠れませんでした。

お客様のお問い合わせには「大丈夫です！」と言ってのけましたが、本心は何かと不安がありました。

海も、波も、集まるジンベイザメも、相手はいずれも“自然現象”ですから。










上は、きょうの朝9:00のジンベイ海岸です。

晴れ時々曇り、微風、けれど波高（台風の引っ張るウネリ）、15センチほどありました。

彼方の台風の影響で、3日間このウネリが続き、ジンベイの集まり具合が心配でした。

お客さんの前にショーアップしたジンベエ鮫は、今日は5匹・・・・やはり少ない。

その他のジンベイザメは、沖の深場に留まり、浅場に出て来ませんでした。

（この現象は、今年の年末年始期間中に一度起きています、ほぼ300日ぶりです。その時も手の施しようがありませんでした。）



今日は、数の上では不満足ですが、＜どんな条件でもお客様にジンベイザメを見せる＞という、恥ずかしながら責任者としての、私のささやかな矜持の点からは満足です。










上は今日の、“神秘の滝”です。

当たり前ですが、こちらは波が無いので気が休まりますね。



私は内勤でしたので、以上、ツアーのお供をしたガイド（日本人です）の報告をもとに、起稿いたしました。

台風はようやくルソン島北部を抜けたようですので、明日からはウネリも少なくなるでしょう。



きょう出勤？してくれた、5匹のジンベイザメ様に感謝です。