フィリピン3面記事2014-④ [フィリピン]
以下は、先月のマニラ新聞の在留高齢者の死亡記事です。
首都圏マニラ市のコンドミニアムで、邦人男性(86)の遺体が見つかる:首都圏マニラ市マラテ地区のコンドミニアム15階の一室で、オカベ・トシノスケさん(86)=音読み、本籍・兵庫県=が死亡しているのが見つかった。首都圏警察マニラ市本部の捜査員へマニラ新聞が取材して判明した。
遺体は腐乱しており、死後1週間以上が経っているとみられる。遺体には左足にかすり傷がある以外、目立った外傷はなく、同本部は自然死とみている。
捜査員の調べでは、近隣住民から異臭がすると苦情を受けた警備員が同市トンド地区に住んでいたオカベさんの知人のフィリピン人女性(41)に連絡。女性が合鍵を使って部屋を開けたところ、ダイニングテーブルの近くの床でオカベさんが全裸姿で倒れ、死んでいるのを見つけた。
女性がオカベさんと最後に会ったのは5月3日午前11時ごろで、オカベさんの部屋を訪問したという。コンドミニアムの出入り記録では、オカベさんは5日午前6時31分に帰宅して以来、コンドミニアムからは出ていないことが分かった。
オカベさんは4月6日に比に入国、6カ月の契約で部屋を借りていたという。
よくある〈自然死のような殺人〉、の可能性があるのではないでしょうか?
フィリピンに限らず、また日本人に限らずですが、『南の島暮らし』の果ての“孤独死”、今現在も結構あるのですが、遺憾ながら、これから益々増えていくでしょう。
さて、ここからは恒例“フィリピン3面記事” です。
http://t2mary.blog.so-net.ne.jp/2014-02-09
の続編です。
ネタ元はマニラ新聞ですが、マニラ新聞のネタ元はフィリピンの新聞各紙です。
(マニラ新聞↓)
http://www.manila-shimbun.com/
例によって、青地が記事で日付や細かな地名は消してあります。
黒字は私の勝手なつぶやきです。
警官の威嚇射撃を全面禁止に: プリシマ国家警察長官は、警官の威嚇射撃を全面禁止にすると話した。過去に、逃走を図る犯人に威嚇射撃した警官の銃弾が、通りがかりの民間人に当たり死傷させる事件が多発したためという。
フィリピンらしい話です。
親友の母親を刺殺 :首都圏警察マリキナ署は、マリキナ市トゥマナ在住の男性(20)を殺人容疑で逮捕した。居候先の民家で、親友の母親(44)をナイフで刺し、死亡させた疑い。男性は約2カ月前から、親友宅に居候してきた。最近になって、母親が追い出そうとしていることを知って逆上。母親の寝込みを襲い、胸など4カ所を刺したという。親友は、隣室で就寝中だった。
よくある“逆恨み犯罪”です。
別れ話を持ち出した恋人射殺: ルソン地方南イロコス州マグシガル町で、男性(33)が殺人容疑などで逮捕された。別れ話を持ち出した恋人(28)に向かって45口径拳銃を乱射、殺害した疑い。近くにいた別の女性(58)も流れ弾で重傷を負った。
“カッとなって発砲”これもよくある。
国税局の男性職員射殺は人違いか?: 国税局の男性職員が、首都圏ケソン市でオートバイの2人組に射殺された事件で、首都圏警察の捜査担当者は「犯人が標的を間違え、誤って職員を射殺した可能性がある」と語った。同担当者によると、男性職員は徴税業務とは直接関係のない部署で仕事をしており、納税者とのトラブルはなかった。また、何者かの怒りや恨みを買っていたという情報も得られていないという。
殺し屋の仕業ですが、間違えても代金返金はないでしょうね。
退役軍人が隣人を射殺: 元海兵隊員の男性(70)が、民家の裏で落ち葉を燃やしていた隣人(50)を38口径拳銃で撃って死亡させた。調べでは、自宅まで吹き込んだひどい煙に腹を立てたという。
煙で恨まれることは、よくあるのです。
最近は『ゴミ燃やし禁止』の地域が増えましたが、落ち葉はけっこう皆やってますね。
巡回中の警官が強盗犯射殺 :首都圏ケソン市の路上で未明、強盗3人組のうち2人が警官に射殺された。3人組はジプニーに乗り込み、乗客を銃で脅して金品を奪った。しかし巡回中の警官が現場を目撃、逃げようとした3人と撃ち合いになったという。うち1人は逃走中。
犯罪者は撃ち殺しても良いと、思っている警官は多いようです。
警官がバランガイ議員脅して発砲 :首都圏マニラ市トンド地区のバランガイ(最小行政区)議員の男性(41)がこのほど、警官3人に拳銃で脅されたとして首都圏警察同市本部に被害を届け出た。調べでは、いとこが警官にののしられたため議員が直接抗議に行くと、警官とその同僚2人が議員に拳銃を付きつけ、議員の首を絞めながら空に向かって威嚇発射したという。
『悪い警官』が多いのも困ったことです。
泥棒と間違えられ男性負傷 :首都圏マニラ市トンドで夜、サイドカー付き自転車の男性運転手(41)が拳銃で右手を撃たれて負傷した。撃ったのは、数日前、現場近くでオートバイを盗まれた男性(39)。バイクを盗んだ人物を自力で捜していたところ、運転手を犯人と間違え、発砲したらしい。
警察を動かすにはお金が必要なので、『自分で・・・』という人は存外いるのでしょう。
プールで感電死 :首都圏マンダルーヨン市のコンドミニアムのプールで遊泳していた13歳の少女が感電し、病院に搬送後死亡が確認された。調べでは、親戚宅に家族で遊びに来ており、一緒にいた母親と姉、弟はプールの外にいて無事だった。
電気工事が日本と比べ非常に雑ですし、電線や電気部品も質がたいそう悪いのです。
おまけに電圧は日本より高いので、感電死、多いです。
元警官が米国人観光客を恐喝 :首都圏マニラ市エルミタで、観光客の米国人男性(54)が、2人組に拳銃で脅され、現金などを奪われた。うち1人は「ポリス(警察)」とプリントされたTシャツを着ていた。その後の人定で元警官と分かり、首都圏警察が行方を追っている。
『ニセ警官』、『元警官』、『バランガイポリス』、『市の警察官』、『国家警察の警察官(NBI)』・・・身分は違っても、やることは大して変わりません。
酔った息子をボロで殺害 :ミンダナオ地方南サンボアンガ州パガディアン市で、息子(26)をボロ(長刀)で斬り殺した男性(54)が地元警察に逮捕された。調べでは、男性は酒に酔って帰宅した息子をなだめようとしたが、言うことを聞かず暴れたため、口論に発展。近くにあったボロで息子の腹部に切りつけたという。男性は息子を殺害後、警察に出頭した。
物騒で危険な家族ですね。
余談ですが、最近思うのです。
10年後、20年後、日本が〈赤い国〉か〈ウオッカの国〉、ひょっとすると〈自由の国〉と一戦交えるとすると、比国の民のように、国民が銃の扱いに慣れているとか、国を守る気概があるとか、日常から危険に揉まれている?国の有様のほうが望ましいのではないかと、現在の日本の若者たちを思うにつけ、ふと心配してしまいます。
とりあえず“単細胞な生命体”として―――私は、日本を守るために戦う気概だけはありますので、日常、5キロ強の鉄棒(装填した軽機関銃と同じくらいの重さ)を持ってジョグし、万一に備えています。
個人的には、病院のベッドや畳の上ではなく、戦で死ぬのが男の本懐と思っていますので。
羞
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