恨まれないために譲る [出来事]
昨日の午後のこと、家の門に誰か来たようです。
スタッフの娘を行かせました・・・
スタッフ:『ポストマン(郵便配達)です』
私:「(心当たりがあったので)受け取って」
戻ってきて・・・
『こことここに、サインしてと言ってます』
『それから配達費用30ペソ(約70円)だそうです』
「30ペソ?・・・O.Rは切るって云ってた?」
(O.Rはofficial receipt、領収書のことです)
『持っているそうです』
(普通、国内からの封筒の郵便物を近所の郵便局が配達したからといって、配達料を取ることはない筈なので、オカシイとは思いましたが、スタッフに30ペソ渡しました)
ところが、スタッフは手ぶらで戻ってきました
「O.R どうしたの?」
『無いそうです。ここ宛の郵便物が他にもあるので、あとで(O.Rと)一緒に持って来るといって帰りました』
勿論『あとで来る』ことはありませんでした。
いつものことですが、すこし腹が立ちました。
私が出て受け取っていれば、こんなことにはならなかったのですが・・・
(それでは何のためのスタッフだか、分かりません)
この国の役所の人間の半分くらいは、末端まで腐っていることは百も承知ですが
たかが、30ペソですが
郵便局に乗り込んでとっちめてやることは簡単ですが、我慢するしかありません。
それをすれば、仕返しをされる確率があります。
(この国の人たちの言う『プライド』を傷つけられたからという理由で。)
ウチが出す郵便物やウチ宛の郵便物を捨てるとか・・・
根も葉もない噂をばら撒くとか・・・
ここは日本ではなくフィリピンで、私は外人で、ここは彼らの国です。
公務員や役人でも良い人たちもいますが、腹黒く、平気で嘘をつく人が目立ちます。
しかし、それを指摘して、追い詰めることはタブーです。
文句を云う程度で止めておかないと、後でエライ事になる場合があります。
少し関連性もありそうで、気になった事件を・・・・
きょうのマニラ新聞からの引用です。
マニラ新聞: http://www.manila-shimbun.com/category/society/news212102.html
そのうちリンクが消えるでしょうから、以下にコピーさせて頂きます。
釈放された邦人経営者が取材に応じ、売春あっせんの疑いを全面否定し潔白主張
オンライン英会話学校を装い売春をあっせんしていた容疑で、ルソン地方パンガシナン州リンガエン町在住の日本人経営者ら7人が逮捕された事件で、釈放から1週間が経過した26日、英会話学校を経営する梅田貴之さん(42)=北海道旭川市出身=がマニラ新聞の取材に応じ、売春あっせんの疑いを全面否定し、自らの潔白を強く主張した。 「売春あっせんの事実はありません」││。 梅田さんは驚いた表情を見せながら、家宅捜索の瞬間をふり返った。 「突然、捜査員が事務所に入ってきて『動くな、止まれ』と英語で命令され、捜索が始まった」。 梅田さんは初めは気が動転していて、何が起こっているのか理解できなかったという。 捜査当局は、日本の顧客が料金を支払って、オンラインでフィリピン人女性と英会話をした後、比を訪問、直接会って、性行為をしていたとみて、家宅捜索に踏み切った。 また、英会話学校の教師が、インターネット上で擬似的な性行為を行う「サイバーセックス」をしていたとも指摘していた。 しかし、梅田さんは記者に「サイバーセックスなどの事実はなく、また売春行為が発生しないよう、会社としても複数の防止策を講じてきた」と強調した。 英会話学校の建物は3階建てで、1階と2階には教師約90人がオンライン授業で使用する個人用のスペースがある。 縦横約60センチ四方のスペースは、高さ約1・5メートルのつい立てで仕切られているだけで、ドアはなく、個室スタイルではない。 天井との間にも大きな空間がある。生徒数は約800人で開業から2年たつという。 梅田さんによると、授業が行われている部屋には、教師の勤務状況を確認するため社員が最低2人常駐している。 さらに1階教室の天井には全体が見渡せる位置に監視カメラ1台が設置されていた。 またオンライン授業で受講した生徒がフィリピンに留学した際も、原則的に教師と2人きりで外出することは禁止されているという。 生徒と一緒に外出した場合、食事などが終わった後、学校に戻り、生徒だけをホテルに送る規則という。 梅田さんは、業務時間以外の教師個人の私生活に関することまでは管理やは握はしていないが「従業員には厳しく注意してきた」と語り、組織的な売春あっせんの事実などなかったと訴えた。 17日の家宅捜索時に押収された自家製の22口径拳銃1丁について、梅田さんは「建物内にあったことさえ知らなかった」と説明。 警察に拳銃が見つかったと告げられたのは、首都圏ケソン市の国家警察本部に移送されてからで、押収時には持ち主の確認などはされなかったという。 また警察が「性行為に関する製品」としていた押収品は「肩こりをほぐすマッサージ用健康器具」と語った。 英会話学校の顧問弁護士によると、英会話学校を告訴したのは女性4人。 うち3人は過去に短期間、英会話学校に勤務していたが、告発内容は社会保障制度の不備に関するものだった。 残る1人はルソン地方パンパンガ州在住とみられる女性で、政府側からの依頼で内偵したと証言した。 しかし、弁護士によると、この女性は英会話学校での勤務歴がなく、警察が捜索の根拠とした、売春の実体を説明する供述も、日時などがあいまいで、信ぴょう性は薄いという。 顧問弁護士は「まるで強奪のようだ」と警察による捜査を批判した。 梅田さんら7人は19日に全員釈放されたものの、授業に必要なコンピューターなどが押収されたままで、学校は26日現在も再開できていない。 梅田さんは「2011年に開業して、ようやく軌道に乗ってきたところだったのに」と不安げに話した。 一方、国家警察犯罪捜査隊のマガロン隊長は26日、マニラ新聞の取材に対し、検察局に提出した証拠に不備はなかったと強調。 「検察局の見解は違うようだが、担当捜査官らは心配する必要はない。 必要な証拠はすべて提出する」と述べ、捜査を続ける方針を示した。 検察局は先に、家宅捜索令状や告訴人の宣誓供述書など必要書類が添付されておらず、犯罪の実態を示す証言や証拠も不足していると不備を指摘し、警察に再捜査を命じている。
私には事の真偽は分かりませんが、記事から以下のことは想像できます。
・解雇された人たちの逆恨みが、事の発端であること、
・それに協力した複数の警官がいたこと、
・押収されたPCなどが戻らず、事業が行き詰ったこと、
ウチなどは本当に零細ですが、一応この国で起業して、夫婦でチマチマと休み無く働いております。
私共も、『辞めた人間が云々・・・・』という事例は、同業他社で過去にさんざん見聞きしております。
ですので、ウチはスタッフが辞める時は充分気を使い、それこそ“盗人に追い銭”するような対応で処置しておりますが、このような事件は他人事とは思えません。
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