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フウテンおやじ、危機一髪! [工事]


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噂な近所の現場、今は2階のビームとスラブの工程。
お金持ちの中国系フィリピン人だが、鉄筋が高いのでケチる。
バンドも少なく軽いはずなのに、横に置くと思い切りたわんでいる。


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同時期のうちの現場、強度がぜんぜん違うと以前書いたが、使用した鉄筋の費用も5倍くらい違う。これがセメントを打ってしまうと、見えなくなるので区別がつかない。
皆様もご用心、ご用心。




さて、それは突然やってきた。

私の右手の先から右足にかけて、ドドドッーと衝撃が駆け抜けた。
一瞬で、身体に極度の疲労が訪れた、ような感じだ。
チカラが入らない。
何も無いシャワールームの中だったので、暫しただ立ち尽くしていたが、椅子があれば崩れるように座っただろうし、美女が居れば、これ幸いとしなだれかかり憐れみを請いたであろう。

さすがに220ボルト(20アンペア線)は強力だ。
スタンガンというのは、きっとこんな感じなのだろう。

私はシャワールームで、ホットシャワーのセッティングの準備をしていた。
ホットシャワーというのは、電気式の温水器である。


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ホットシャワーと包装の箱


フィリピンの個人住宅や田舎のリゾートでは、ボイラーだのガス湯沸かし器だのは、まず無い。
お湯のシャワーを浴びたい外国人は、これのお世話になる。
(ちなみに普通のフィリピン人は、一年中水のシャワーである。慣れると水・・・とは言え、25~30度Cくらいだ・・・がこの気候では一番すっきりするし気持ちがいいと私も思う。)
この温水器の電源コードが1メートルなので、シャワールームで、頭上のコンセントに届く範囲で、一番合理的な取り付け位置を割り出していたときである。



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水滴予防で高さ210センチに作ったコンセント。



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未接続の器具用配線。
右のプラグを差込み、左の裸電線に触れた。



私の第1のミスは、すでに器具に配線したものを作っておいたのに面倒くさくて、手近の未結線の器具を使っていたことである。
第2のミスは、電源をカットしなかったこと。これもカットしなくても触らなきゃ大丈夫という狎れのせいだ。
それに私は、日本の100ボルトには何度も触っていて、感電に対する恐怖心は普通の人よりは少ない。自慢にならないが、500ボルトも触ったことがある。
第3は、他の誰かにやらせておけば・・・ということだが、うちの連中の誰一人として電気温水器などと言う文明の利器の配線や設置方法を知るはずがなく、やらせれば壊されるのが落ちで、私が手を出すのは止むを得なかった。

コンセントにプラグを差し込んで、電線の反対側の裸線の部分をあちこちに動かしていた。
ふとした弾みで、指先が裸電線に絡まり冒頭の事態になった。
直後、右腕の肩から先は数分マヒし握力もなかった。
足元は裸足だったので、遠慮なく電気が通ったらしい。
いつものビーサンだったら、まだマシだったろう。
しかし、足元のタイルと手が濡れていなかったのは、まだ幸いだった。
濡れていたら、手足がくっついて感電を止められなかったかも知れない。

フウテンは昔から悪運が強い。

若い頃、「殺しても死にそうもない奴だ。」と言われたことがある。
回りからそう思われていた時期があった、私としては素直に喜べないのだが。
だいいち褒めているのか、ケナシているのか、よく分からないではないか。




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コメント 1

打ち首獄門

着々と、オープンに近づいていますね!!

感電には注意してくださいね、42v(死にボルト)で死に至る事さえあるのですから甘く見ないように。

我々日本人には、この温水シャワーはありがたい物ですね。
フウテンおやじさんの言う様に、慣れれば普通の蛇口から出る水でも十分いけますよね?
オスロブの水道事情は、どうなっているのでしょうか?
マニラの南のリゾートでは、ダイビングから戻り夕方皆一斉にシャワーを使うと水圧が下がりチョロチョロしか水が出なくなり、時間をずらしたらほとんど水が出ませんでした。
この様な事の無いように、かなり大きいタンクを設置しないとならないのでは無いでしょうか?

以前パサイで部屋を借りた時は、水道メーターから部屋に配管しただけでは水が出て来ませんでした。
フィリピンでは、水道本管に日本様にさほど水圧を掛けていないそうです。
メトロ圏内ですと人口も多いのでなおさらです、そこでメーターの後に水道管よりポンプで吸い上げるのです、そこに家庭用の50L位のタンクを付け貯めて減ると自動でポンプが回り貯める仕組みです。

日本では蛇口を捻れば、何時でも一定の水が出るのが当たり前ですが。
この国フィリピンでは、本当に日本の常識が通用しない国ですね。
これからも、オープンまで色々な問題が有ると思いますが頑張って下さい。
陰ながら、応援させて頂きます。
by 打ち首獄門 (2008-06-20 09:18) 

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