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平均寿命と平均余命があって・・ [ジジィ]

寿命3.png

(出典=厚労省)



上の画像によれば、1955年(昭和30年)の平均寿命は、男60代前半、女60代後半です。

今はご存じのように、全国平均で男女とも80歳を超えています。


ところで、”平均寿命”と”平均余命”とがあるそうです。

平均余命とは、ある年齢の人々があと何年生きられるかいう期待値のことです。

厚生労働省の簡易生命表で知ることができます。

そして、0歳の人の平均余命を平均寿命と言い、冒頭のグラフで言えば、(平成2年に0歳の人の)男性の平均寿命は81.64歳、女性の平均寿命が87.74歳となるわけですね。



と云う事はですね~~、現在71歳の私が生まれた頃の平均寿命は、62~63歳となっていたはず。

つまり、私はすでに死んでいる・・・・知らなかった。



個人的には、統計上の『平均ナンタラ』は、冒頭のグラフのように、時間軸の傾向を表しているに過ぎないと思っています。

早い話が、平均身長、平均体重、平均年収、平均睡眠時間、etc etc・・・

実際は、『平均』の人より、『平均』でない人のほうが、圧倒的に多いわけです。

もっと言えば、人の顔形や考え方、家庭環境、食の好み etc ・・ 千差万別です。

『平均顔』『平均考え方』『平均家庭』などなど・・・データとして統計上出すことは出来ますが、あまり意味ないです。

平均寿命も然り。

昔から、幼少時や若い頃に亡くなる人もいるし、100歳過ぎても生きている人も少なくないです。




ところで、政府は、高齢者人口の割合が激増したため、アレがどうしたコレがどうなった・・・苦し紛れに?バッシングと言うか、責任転換。

『高齢化社会』という言葉を・・・操⁽あやつ⁾って。

『高齢者が多いから・・・』と言うエクスキューズ(=弁解、口実、言い訳)論理が、多く見受けられる近年です。


では、『昔は高齢者(の割合)は少なかったのか?』というと、私は必ずしもそうではなかったと推察します。




戦時中は富国強兵、徴兵により多くの若い男子が戦争に取られ、死んでいった。

ゆえに、女・子供と爺様・婆様のパーセンテージは高かったと思う。


江戸時代とかそれ以前では、食糧事情も悪かったし、何より、医療なんて現在に比べれば、無きに等しかったと思う。

ゆえに、乳幼児や子供の死亡率が高い(←これは現在の貧困国と云われる一部諸国も同じ)ので、結果的に、『平均寿命』は低く下がる。



昔の日本には『クチ減らし』のため、土地によっては『姥捨て』という慣習もあったらしい。

あるいは、哀しいことですが、子供を売ったり、生後間もない赤ん坊を(死産だったとして)始末することもあった。

(詳しくは書けませんが、私は身近な”事例”を知っています)


現在先進国と云われる欧米諸国でも、以前はあったことです。




何が言いたいかと言いますと、「昔も高齢者は多かった」ということです。

『統計』にはウラがあるというか、隠された意図があると思うのです。

一部の科学実験も同様で、『こうあれかし』という研究者の意思に寄り添った『結果』を発表します。

(思い通りの結果が出なければ、サンプル群を変えたり・・・・・・)


話しが逸れました。

乳児期や子供の頃、運良く病気にかからず、適度な食物を得て生き残った人々は、昔も現在同様に長生きしていたと考えられます。



ただ、現在と違うのは、昔の年寄りのほとんどは、家族や世間様のお役に立っていた(働いていた)のではないか、という事です。

(無論今でも、元気に働く高齢者はいます)


違いはと言えば、医学の進歩? 医療の充実?・・・ナンだか分かりませんが、老いて、動けなくなっても、話もできなくなっても、何本も管や電極を繋いだり、口からでなく食道に栄養を注いだり?、様々な『医療行為』を施し、延命し、『平均寿命という数字』を伸ばす。


医師も病院も商売だから・・・と言っては言い過ぎですか。



2019からのコロナ騒ぎの際、スウェーデン政府はいち早く、80歳以上の国民には、コロナ治療をしないと宣言しました。

スウェーデン政府のために敢えて言えば、それは、老人より子供や若者を優先する(←私は当然だと思うのですが・・・)と云う事です。



私は現在71歳ですが、この先、何かのパンデミックで治療薬や設備が不足したり、大災害で救助や医療がひっ迫しているのであれば、私のケアーは最後の最後で結構です。


何故なら、若い現役世代は国の発展に貢献するだろうし、子供に至っては、国の宝だと思うからです。


『高齢者ドライバーの危険運転』『様々な職業での老害』・・・確かにあります。


ですが、そうでない高齢者にまで『高齢者バッシング』ですか・・・

上等です。

野生の動物であれば、食べ物を自ら獲得できなくなれば、死んで当然です。


人は野生動物ではないですが、本来は宿命でしょうから、どんどんやってください。


受けて立ちましょう。


男71歳、死ぬまで活きます。





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シノピー

yashinokiさん、こんにちは。
コメント投稿いたします。
この結果は原爆投下に伴う被害者、もしくは結核などの病気に掛かる中高年者の生涯期間ではないかと自分は思いました。
何しろ、結核は明治大正時代に流行りつつも、若年者を中心に激しく起こる恐ろしい病気で、その病気で命を落とす偉人さんがいます。

yashinokiさんももうこんな歳だったんですか。
この歳で、つい先日、ミュージシャンの高橋幸宏さんが誤嚥性肺炎で
70歳で亡くなられました。
YMO「イエローマジックオーケストラ」のメンバーでもあり、ドラムス担当です。
自ら好意の電子音楽のひとつ、テクノ歌謡の大御所ユニットです。
記事とは無関係なコメントで失礼いたしました。
by シノピー (2023-02-27 15:04) 

yashinoki

シノピー様、コメントを戴きありがとうございます。
私の世代では、小学校でツベルクリン&BCGと言う、強制的な結核予防のシステムがあったのですが、今はどうなんでしょうか。
最近、また結核が増えつつあるという報道もありますよね。
今は、抗生物質やら拮抗薬が多くあるので、亡くなる人は少ないようですが。

by yashinoki (2023-02-28 08:05) 

シノピー

yashinokiさん、こんにちは。
コメント返信のほうをありがとうございました。
懐かしいですね。
ツベルクリン&BCG予防接種の注射、センター学園時代に。
病院の先生たちが来てくださり、していました。
だが、当時の自分は注射が全く苦手でした。



by シノピー (2023-02-28 16:18) 

yashinoki

シノピー様、コメントを戴きありがとうございます。
注射が好きな子供は、中々いないと思いますよ。
私は今でも、キライです(笑)。

by yashinoki (2023-03-01 16:44) 

シノピー

yashinokiさん、こんばんは。
コメント返信のほうをありがとうございました。
そりゃ、そうですよ。
自分自体に幼生時代から小生時代にかけ、注射はまったくダメでした。
でも、今は違います。
by シノピー (2023-03-03 19:27) 

yashinoki

シノピー様、コメントを戴きありがとうございます。
私はほとんど医者いらずなので詳しくはないのですが、最近の治療では、注射という選択肢は、かなり減っているのではないでしょうか。
点滴全盛のような気がします。
by yashinoki (2023-03-04 08:14) 

シノピー

yashinokiさん、こんにちは。
コメント返信のほうをありがとうございました。
注射はここ最近になり、インフルエンザ予防接種とコロナウイルスのワクチン接種、そして、血液検査くらいでしか受けていません。



by シノピー (2023-03-08 12:36) 

yashinoki

シノピー様、コメントを戴きありがとうございます。
けっこう注射受けていますね。
私の直近の針刺されは、20ウン年前、バタンガス州でチフス⁽タイポイドフィーバー)に罹った時の点滴です。
by yashinoki (2023-03-09 07:28) 

シノピー

yashinokiさん、こんばんは。
コメント返信のほうをありがとうございました。
はい、そうです。
自分は腕に刺す針を見ない状態で注射を受けています。

by シノピー (2023-03-14 20:29) 

yashinoki

シノピー様、コメントを戴き有難うございます。
私も子供の頃の予防接種は、そんな感じでした。
針が刺さるところを見れる人がいるのには、驚きました。
by yashinoki (2023-03-15 20:45) 

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