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生かさずに、殺さずに・・・ [日本人]

『百姓は、生かさぬよう殺さぬよう・・・(働かせろ)』、そのように徳川家康が言ったとか言わないとか、江戸時代の治世が伝わっています。

大方の史家は、それは誤りで後世のでっち上げ、という見解が多いようです。

私も同感です。

家康は幼少期から、織田氏や今川氏で『人質』として養育され、のちに天下を統一し、日本に平和をもたらした苦労人です。

初代の徳川将軍となってからも、”質素倹約”の暮らしを尊び、駿府城中にて冬でも裸足でいたので、足はヒビアカギレで、いつも血が滲んでいたと伝わっています。


では誰がでっち上げたかと言えば、当然、徳川幕府を滅ぼした明治政府、薩長出身の官僚でしょう。

その明治政府は、”富国強兵”と言われる政策で、農民・町民を徴兵し、日清・日露の侵略戦争に駆り出しました。

その流れで、大東亜戦争、第2次大戦・・・・

徳川の時代まででは、戦争は武士の仕事だったのが、庶民も戦争に行くことを強制された。



私は徳川の治世が良くて、明治維新以降がダメだと言っているのではありません。

何故なら、私は昭和生まれで、江戸時代も明治時代にも生きていないから、実際のところは知りえないのです。


思うことは、支配者(今で言えば政府政治家や官僚たち)の言う事を鵜吞みにするのは、良くないんじゃないのかと、漠然と感じます。


この30年間で、海外諸国が大いに発展したのに、日本だけは『ガラパゴス』なんて言われるように、停滞しています。

なのに、何かにつけ『日本、スゴ~イ!』なんて、ニッチな話を拾い集めるTVやメディア報道に、自己満足している日本人が少なくありません。


冒頭の『生かさず、殺さず…』に関して言えば・・・・

先進諸国でドンケツの最低賃金収入で働き暮らす、日本の低所得者層が増加しています。

減る年金+物価上昇で困窮する、高齢者世帯も多いです。

非正規雇用の若者たちは、結婚や子作りを諦めるしかない。

一部の富裕層と多数の低所得者層という構造。



以前と違い、生活することで手一杯な人々が多いので、今の日本では反政府デモなんて起こるわけがない。

行儀よく、大人しくなった日本国民。


これこそが『生かさず、殺さず』政策のような気がいたします。




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