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俳句の夏井先生 [貧楽]



                こたびこそ


                 実になりにけれ


                    りんご花
                                 


夏井先生:『この句を詠んだのはドナタですか?』


私:「ハイ! 私です」


夏井先生:『どういう状況で、ナニを言いたかった?』


私:「ウチに”アルプス乙女”という種類の、3年目になる姫リンゴの若木があって・・・

そいつが、花は沢山咲かせるのですが、今まで実がひとつもできないんです・・・

それで、今年も咲き始めたのですけど、今年こそ実を付けて欲しい・・・という私の願望を詠んだのです・・・ 

自家受粉する品種だから、受粉木は不要らしいけど、去年は花を綿棒で一個一個コチョコチョしたのに・・・・・・ 」




夏井先生:『まァ、長々と・・・   大体わかりました』




夏井先生:『この句の評価のポイントは、中七の ”けれ”です』


私:「だから、ナンだっつぅんだよ!」


夏井先生:『 ”けり” も ”ける” も ”けれ” も、本来は全て過去形なのですよ』


夏井先生:『あなたによると、花を見て詠んだという事ですね』



私:「はい」


「だから、どうしましたって~の?」



夏井先生:『おっちゃん!  花は今現在、実が成ったとするとそれは未来・・・・ 過去なんか何処にもないじゃない。  酒の飲み過ぎでアタマおかしくなったんじゃないの?』


私:「おばちゃん!  俳句つうのは、そういう理屈じゃぁ、ないんじゃない!」


私:「例えば ”やせがえる 負けるな一茶 これにあり” なんてたって、蛙がだよ、一茶がいるからガンバルとか、ありえると思う?」




夏井先生:『だいたいさ~おっちゃん、あなたは”乙女” とか ”花” とかいうガラじゃないでしょ』


私:「なんだとぉ~!  おばちゃん!   ”さみだれを あつめて早し 最上川” だって、ほんとに、五月雨を集めたから速くなったかどうか、わかんないじゃん?」


私:「俳句は理屈じゃないでしょ。  ワザと過去形を未来に使って・・・なんと云うか”強調”みたいな・・・・・・・?」





夏井先生:『 ・・・・・・才能無し! 』






アルプス乙女のリンゴの木の話と、俳句は事実。


夏井先生との遣り取りは、アル中ジジィの妄想です。






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