100歳での”戦死” ・・・トム・ムーア [世界]
昨日から日本のメディアも報道しているので、ご存知の方も多いでしょう。
イギリスの、あのトム・ムーア氏が亡くなりました。
医療募金呼びかけの英100歳男性が死去 女王も哀悼
新型コロナ: 医療募金呼びかけの英100歳男性が死去 女王も哀悼: 日本経済新聞 (nikkei.com)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR0303K0T00C21A2000000/
Captain Sir Tom Moore: 'National inspiration' dies with Covid-19
https://www.bbc.com/news/uk-england-beds-bucks-herts-55881753
私は、毎朝5時からBSのワールドニュースを見る楽しみがあります。
一昨日2月2日の朝は、トム・ムーア氏の訃報に接し身体中の力が抜けてしまいました。
いつの間にか、涙腺も緩んでしまいました。
BBCはトム・ムーア氏に関する報道をたびたび発信していて、私もムーア氏に励まされていた一人でした。
去年3月、100歳の誕生日の100日前から、今年2月2日の”死”までの彼の生きざまは、まるで良く出来たおとぎ話のように鮮烈です。
氏は、COVID‐19と戦う英国国民や世界中の多くの人を元気づけ、大いなる勇気と希望を与えました。
ワイシャツ・ネクタイ・ブレザースーツで歩行器を押しながら歩く姿は、英国紳士の”威厳”を感じました。
あんなにカッコいい99歳の歩き、私は初めて見ました。
100日間の歩きは、邦貨で47億もの募金を集め、エリザベス女王はコロナ騒ぎで公務自粛の禁を破り、彼の両肩に剣を押し当て、”ナイト”の称号を授与し栄誉を称えました。
その後、彼自身がCOVID‐19に感染し落命しました。
しかし、ムーア氏はウイルスに負けたのではありません。
彼はCOVID‐19と戦い、命を犠牲にし、ウィルスに勝ったのだと私は思います。
100歳で戦死したのです。
その証拠に彼の階級は『キャプテン(少佐)』から『カーネル(大佐)』に2階級昇進し、女王は哀悼の意を表し、議事堂は喪に服し半旗を掲げました。
私がひと様より思い入れが強めなのは、ムーア氏と私の父に共通点があるからだと思います。
見た目や雰囲気も似ているような・・・・
父は94歳で他界しましたが、生きていればムーア氏と同い年だし、二人とも第二次大戦を戦っています。
生き様と死に様は、ひと夫々です。
管を繋がれ施設のベッドで暮らし、自らの命と向き合い全うするのも生きざまでしょう。
私の父は施設に入所して間もなく、管を繋ぐことなく死を迎えました。
昭和の初期、神田美土代町のYMCAで英語を学び、戦争に駆り出され戦後復員し、家族を養いながらも、生涯英語を学び続けた父です。
最晩年の父は、『(こういう施設での生き方は自分には)不本意だ』と訴えていました。
(ムーア氏も、あの100日歩きが無かったら、まだ存命だったかも知れません)
私も父同様、自分が自分でなくなったら、もうそれは死んだも同然だと考えます。
トム。ムーア氏の生き様と死に様は、父とダブってしまうのですね。
しかし、なんだな~。
私は日頃、ヨタヨタとジョギングしているのですが、誰一人として、『カッコイ~!』と思ってくれないのは疑う余地もありません。
私は父には、勿論ムーア氏にもなれそうもないのです。
ダメな奴だな~。
「こんど、ワイシャツ・ネクタイ・ブレザースーツでジョグしてみよ~かな~」
(・・・って、こんなこと思っちゃうから、バ~カなんだな)
トム。ムーア氏のご冥福をお祈りいたします。
そして”サー・カーネル”、父を思い出させて戴き、感謝いたします。
イギリスの、あのトム・ムーア氏が亡くなりました。
医療募金呼びかけの英100歳男性が死去 女王も哀悼
新型コロナ: 医療募金呼びかけの英100歳男性が死去 女王も哀悼: 日本経済新聞 (nikkei.com)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR0303K0T00C21A2000000/
Captain Sir Tom Moore: 'National inspiration' dies with Covid-19
https://www.bbc.com/news/uk-england-beds-bucks-herts-55881753
私は、毎朝5時からBSのワールドニュースを見る楽しみがあります。
一昨日2月2日の朝は、トム・ムーア氏の訃報に接し身体中の力が抜けてしまいました。
いつの間にか、涙腺も緩んでしまいました。
BBCはトム・ムーア氏に関する報道をたびたび発信していて、私もムーア氏に励まされていた一人でした。
去年3月、100歳の誕生日の100日前から、今年2月2日の”死”までの彼の生きざまは、まるで良く出来たおとぎ話のように鮮烈です。
氏は、COVID‐19と戦う英国国民や世界中の多くの人を元気づけ、大いなる勇気と希望を与えました。
ワイシャツ・ネクタイ・ブレザースーツで歩行器を押しながら歩く姿は、英国紳士の”威厳”を感じました。
あんなにカッコいい99歳の歩き、私は初めて見ました。
100日間の歩きは、邦貨で47億もの募金を集め、エリザベス女王はコロナ騒ぎで公務自粛の禁を破り、彼の両肩に剣を押し当て、”ナイト”の称号を授与し栄誉を称えました。
その後、彼自身がCOVID‐19に感染し落命しました。
しかし、ムーア氏はウイルスに負けたのではありません。
彼はCOVID‐19と戦い、命を犠牲にし、ウィルスに勝ったのだと私は思います。
100歳で戦死したのです。
その証拠に彼の階級は『キャプテン(少佐)』から『カーネル(大佐)』に2階級昇進し、女王は哀悼の意を表し、議事堂は喪に服し半旗を掲げました。
私がひと様より思い入れが強めなのは、ムーア氏と私の父に共通点があるからだと思います。
見た目や雰囲気も似ているような・・・・
父は94歳で他界しましたが、生きていればムーア氏と同い年だし、二人とも第二次大戦を戦っています。
生き様と死に様は、ひと夫々です。
管を繋がれ施設のベッドで暮らし、自らの命と向き合い全うするのも生きざまでしょう。
私の父は施設に入所して間もなく、管を繋ぐことなく死を迎えました。
昭和の初期、神田美土代町のYMCAで英語を学び、戦争に駆り出され戦後復員し、家族を養いながらも、生涯英語を学び続けた父です。
最晩年の父は、『(こういう施設での生き方は自分には)不本意だ』と訴えていました。
(ムーア氏も、あの100日歩きが無かったら、まだ存命だったかも知れません)
私も父同様、自分が自分でなくなったら、もうそれは死んだも同然だと考えます。
トム。ムーア氏の生き様と死に様は、父とダブってしまうのですね。
しかし、なんだな~。
私は日頃、ヨタヨタとジョギングしているのですが、誰一人として、『カッコイ~!』と思ってくれないのは疑う余地もありません。
私は父には、勿論ムーア氏にもなれそうもないのです。
ダメな奴だな~。
「こんど、ワイシャツ・ネクタイ・ブレザースーツでジョグしてみよ~かな~」
(・・・って、こんなこと思っちゃうから、バ~カなんだな)
トム。ムーア氏のご冥福をお祈りいたします。
そして”サー・カーネル”、父を思い出させて戴き、感謝いたします。
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