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アンテナ修理の顛末記・・⑩ 最終章 恩をカネで? [出来事]

前回( アンテナ修理の顛末記・・⑨ ついに劇的解決! )↓の続きです。


https://t2mary.blog.ss-blog.jp/2020-01-12



この〈あとがき〉を、書いて良いかどうか定かではありませんが、台風などで同様の被害に遭った方々のご参考になればと思い、UPさせていただきます。

公開して、万一差し障りが生じたときは、済みませんが削除させていただきます。






前のインチキ業者とはエライ違いです。



屋根から降りた技術者に(称賛の思いで)「よくコネクターが原因だと分かりましたね」と聞いてみました。

するとたったひと言。

『プロですから』。

畏れ入ると同時に、私はちょっとジェラシーを感じました。


作業後の片付けを終えて、(会社に出す書類にサインが欲しいので)『ちょっと中で待っててください』と言われ、私は家に入りました。

静かな路地であり、二人の相談の声、そして携帯で会社と長々と遣り取りする声が、家の中まで聞こえてきます。

彼らの問題は、上(=“〇〇〇MHZ利用推進協会”)から委託されている業務内容を超えた、余計な作業をしてしまった事です。


“〇〇〇MHZ利用推進協会”は、携帯大手4社とその他多くの民間企業、そして放送にかかわる事業ですから、おそらくお国も一枚噛んでいると思います。

その新規事業の電波が、テレビに受信障害を起こしている場合は、無償で解決するというのが彼らの役目です。

つまり、その事実が無い事が明らかになったにも拘らず、彼らは、ウチのTVの受信不良の原因を突き止め、(善意で)修理・解決してしまった。

上にしてみれば、『余計なことはするな!』『指示に従わなかった』と考えても致し方ありません。

上への“報告書”にどう書くか、という問題です。



一方、私は私で家の中で悩んでいました。

支払いです。

おカネを渡すべきかどうか・・・・

数週間前に、インチキ業者(素人もしくは詐欺モドキと私は思っています)に依頼し、TVの受信不良が直らなかったにも拘らず、『作業』は終わったからと、見積もり通りの約2万を請求され、私は払いました。



それに対し、今回の『プロフェッショナル』な二人は、その技術で、受信不良をいとも簡単に、確実に解決してくれました。

しかし、彼らの”業務”の制約上、”無償”つまり対価を請求することは禁じられています。

1時間ほどですが、仕事を見て話した彼らの印象からして、彼らのほうから何某かの対価の要求は来ないでしょう。


私としては、彼らがしてくれた行為に報いたい。

でもお金を渡せば、彼らの善意&親切をお金に換算(しチャラに)することになる。

それはイヤらしい振る舞いだと思うし、彼らに対し失礼だとも思える。




悩んだ末、結局おカネは渡しませんでした(渡そうとしても、受け取らなっかっただろうとあとで思いました)。


彼らの苦心の作の、”対策工事確認書”に私は署名しました。

内容は細かく書けませんが、『調査したところ、携帯電波による受信障害は無いと判断し、受信相談で完了とします。映像不良も無し』です。



要は彼らの成した事は記録には残らず、敢えて言えば、強く私の記憶に残ったのです。



私は路上で、精一杯の感謝の言葉を述べました。


彼らが作業車に乗り込んだ時、ちょうど次男が学校から帰って来ました。

私は小4の次男に「もう大丈夫だ! あの二人がテレビを直してくれたよ」と教えてあげました。



大喜びの次男は作業車に向かって、野球少年らしく直立不動の姿勢で大声で、『どうもありがとうございました!』と礼をしました。


次男なりに、”捨てる神あれば拾う神ある”という、人の世の習いを学んだのだと思います。








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